ジンカリウム鋼板とは?メリット・デメリットをご紹介します!

投稿日:2024.3.24

今、ジンカリウム鋼板が屋根材として注目されています。

ジンカリウム鋼板の屋根は耐久性や断熱性が高く、ほとんどメンテナンスが不要であることが人気の理由です。

 

この記事ではジンカリウム鋼板屋根にするメリット・デメリットを詳しくまとめました。

これから屋根工事を予定されている方は、ぜひご参考になさってください。

 

ジンカリウム鋼板屋根とは

ジンカリウム鋼板とは?メリット・デメリットをご紹介します! (1)

ジンカリウム鋼板屋根は、アルミニウム(55%)と亜鉛(約43.5%)とシリコン(約1.5%)の合金のジンカリウム鋼板を使用している屋根です。

ジンカリウム鋼板の名前は豪州のBlueScope社の商標「ZINCALUME」に由来しています。

軽量で耐久性が高い金属屋根材料で、日本の住宅建築にもよく利用されています。

 

ガルバリウム鋼板との違い

金属屋根のガルバリウム鋼板はだいぶ有名になりました。

ジンカリウム鋼板は本質的にはガルバリウム鋼板と同じものです。

「ガルバリウム鋼板」は新日鉄住金の登録商標なので、BlueScope社の製品とは区別して呼ばれています。

米国のBIEC International社も「Galvalume」の商標を取得しています。

ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板は合金の金属組成にもほとんど違いがないので、屋根に使用する金属材料としては同等と考えて問題ありません。

 

石粒付き鋼板との違い

石粒付き鋼板とはジンカリウム鋼板のことです。

日本では石粒でコーティング加工した屋根材をジンカリウム鋼板と呼ぶことが多くなっています。

ガルバリウム鋼板と呼ぶ場合には表面を石粒で加工をせずに、メッキをしただけにしているのが一般的です。

 

ジンカリウム鋼板の7つのメリット

ジンカリウム鋼板とは?メリット・デメリットをご紹介します! (1)

ジンカリウム鋼板を屋根材として使用すると他の屋根材に比べてさまざまなメリットがあります。

ここでは代表的な7つのメリットを紹介します。

 

耐用年数が長い

ジンカリウム鋼板は耐用年数が長いのがメリットで、一般的な寿命は約30年~50年です。

スレート屋根が10年~15年、瓦屋根が20年~40年の寿命なので、ジンカリウム鋼板は長寿命と言えます。

メーカーでも30年保証をしていることがよくあります。

 

断熱性が高い

ジンカリウム鋼板には断熱性があるのが特徴です。

金属は熱を通しやすいと言われますが、石粒でコーティングをしているジンカリウム鋼板では石粒による遮蔽があるので断熱性が高くなります。

 

遮音性がある

ジンカリウム鋼板は遮音性が高く、雨音などが気にならないのもメリットです。

石粒によるコーティングによって遮音性が高くなっています。

石粒コーティングをすると表面に凹凸があるため、雨粒などの接触物の接触面積が小さくなるからです。

 

軽量で耐震性が高い

ジンカリウム鋼板は耐震性の面でも優れている屋根材です。

重量は平米あたり7kg程度しかありません。

スレート屋根では21kg、瓦屋根では50kgもの重量があります。

重量のある屋根材だと耐震性が低く、地震が起きたときには建物の揺れが大きくなります。

ジンカリウム鋼板は地震災害のときのリスクを減らすのに適しています。

 

塩害に耐性がある

ジンカリウム鋼板は塩害に強いため、海岸に近いお住まいに特におすすめです。

塩害は海水が風によって飛散してきて、金属部に付着することで金属が錆びるのが大きな問題です。

ジンカリウム鋼板ではセラミックコーティングによる塩害対策をしているので、錆びにくくて塩害のトラブルが起こりにくくなっています。

 

防火性が高い

ジンカリウム鋼板は金属屋根なので防火性があります。

日本伝統の茅葺き屋根のように燃える素材ではないので燃えません。

瓦屋根やスレート屋根なども基本的には燃えることはありません。

ジンカリウム鋼板も同じように延焼を防ぐことができる性質を持っています。

 

メンテナンスの負担が少ない

ジンカリウム鋼板屋根にするとメンテナンスがほとんどいらなくなります。

焼き付けによって色を付けられているので、色褪せてしまうこともあまりありません。

塗料による保護ではなく、石粒によるコーティングで保護をしているのがジンカリウム鋼板の特徴で、長期間にわたって塗装などのメンテナンスをする必要がないのが魅力です。

 

ジンカリウム鋼板の5つのデメリット

ジンカリウム鋼板とは?メリット・デメリットをご紹介します! (2)

ジンカリウム鋼板はメリットばかりではなく、他の屋根材と比べるとデメリットもあります。

ここでは5つの注意点を解説します。

 

屋根勾配によっては施工が難しい

ジンカリウム鋼板は屋根勾配が緩いと施工できません。

業者によって見解は違いますが、屋根の勾配が2.5寸~3寸以上になっていないと雨漏りのリスクが高くなります。

勾配が緩い場合には他の屋根素材を検討した方が良いでしょう。

 

断熱材一体型のガルバリウム鋼板の方が断熱性は高い

ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板は基本的には同じですが、付帯効果を生み出している素材もあります。

断熱性を重視するなら、断熱性一体型のガルバリウム鋼板の方が優秀です。

ただ、ジンカリウム鋼板による葺き替えで断熱材の施工を同時に実施すれば同等の性能を得られる可能性はあります。

 

石粒の掃除が必要になる

表面のコーティングになっている石粒はだんだんと剥がれ落ちていきます。

雨樋の詰まりの原因になることもあり、施工直後と寿命が近づいてきたときには注意が必要です。

 

太陽光発電システムと相性が悪い

ジンカリウム鋼板屋根は太陽光発電システムとは相性が良くありません。

太陽光発電パネルを設置するときには屋根に穴を空けて固定します。

穴を空けた部分はコーティングがなくなるため、錆びやすくなるのが問題です。

 

単価が高い

ジンカリウム鋼板屋根にするときには単価が高いのがデメリットです。

スレート屋根なら平米単価が4,000円~8,000円くらいですが、ジンカリウム鋼板の場合には8,000円~15,000円くらいになります。

軽量瓦でも6,000円~12,000円が単価相場なので施工費用が高いのは確かです。

断熱材一体型のガルバリウム鋼板でも平米単価は5,000円~10,000円くらいになっています。

ただ、ジンカリウム鋼板は他の屋根材よりもメンテナンス費用がかからないので、長い目で見ればお得になることがほとんどです。

 

屋根工事のことなら外装リフォームプロへ!

ジンカリウム鋼板は導入費用はかかりますが、その後のメンテナンス費用を抑えることができます。

屋根工事の際は候補の1つに入れてみてはいかがでしょうか。

 

なお、外装リフォームプロではあなたのお住まいに適した屋根材をご案内する優良業者を最大5社紹介します。

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