雨漏りの原因

雨漏りは、原因特定が非常に難しく、様々なケースがあります。
雨漏りの約9割は、散水試験等で原因がわかりますが、残り1割は難しいケースがあり、原因箇所が多岐にわたっていたり、複雑な浸水経路だったりと、非常に困難な場合も稀にあります。
雨漏りの原因を調べる際に、一番重要となるのは、家の構造を理解している人間が見るかどうか、という点です。散水試験でも、赤外線サーモグラフィでも、結局は、家の構造を理解していないと、結局原因の特定はできません。
雨漏りの際、当社でご紹介する業者は、雨漏り鑑定士の資格を持った職人が在籍している業者のみ、ご紹介しております。

屋根からの雨漏り

一番多いのは、やはり、屋根からの雨漏りです。といっても、屋根もスレート屋根、瓦屋根、陸屋根など、様残な種類があり、また浸水箇所も多岐にわたります。
屋根材が割れ、その下の防水シートも劣化している雨漏りをはじめ、棟や雨仕舞いからの雨漏り、唐草やケラバからの雨漏りなど、原因箇所は多岐にわたります。
実は、屋根の平面からの雨漏りよりも、これらの棟、谷部や唐草・ケラバなどからの雨漏りのほうが多いのです。

屋根の谷部

雨が集中して流れる箇所。雨仕舞いが適切ではなかったり、谷部の板金の剥がれや割れの他、ごみがたまって雨漏りになるケースもあります。

屋根の棟

スレート屋根は金属の棟板金が施されており、それが強風で飛んだり、コーキングの劣化による雨漏り、瓦屋根は、漆喰箇所の劣化によって雨漏りが発生します。

唐草・ケラバ

唐草やケラバなどの釘穴の劣化箇所から雨水が侵入したり、ケラバのコーキング劣化箇所から浸水したりと、原因は多岐にわたります。

屋根と壁の接合部

壁と屋根の接合部のコーキングの劣化や雨仕舞いが不十分で雨漏りするケース。瓦屋根の場合は、接合部を流れ壁部といい、漆喰の劣化が主な原因です。

天窓(トップライト)

天窓がある家では、天窓周辺からの雨漏りもあります。
天窓のパッキンの劣化、コーキングの劣化などが主な原因です。

雨どいのつまり、割れ

雨どいが正常に機能しないことでおきる雨漏りです。
雨どいは、ごみなどがたまってつまりが起きることが多々あります。

このように、屋根の平面から雨漏りすることは少なく、屋根の端や部材同士の接合部で起きることが多くあります。部分補修でも改修は可能ですが、経年劣化が原因で発生している場合は、ほかの箇所が雨漏りする可能性もありますし、内部の防水シートが耐用年数を超過しているため、屋根の張替え(葺き替え)やカバー工法をお勧めしています。

モルタル外壁・サイディング
外壁からの雨漏り

外壁からも雨漏りは発生します。経験上の感覚値ですが、雨漏りの3割は外壁からの雨漏りです。外壁からの雨漏りが発生したときの一番の問題点は、屋根と比べて、発見が遅くなりやすい点です。
屋根からの雨漏りであれば、天井のシミなどで気づきやすいですが、外壁の場合は、壁内部に断熱材と透湿防水紙を挟んでいるため、室内の壁にシミができるまでに時間がかかります。気づいたときには、内部腐食が進行していたケースも少なくありません。外壁も定期的にメンテナンスして、このようなことにならないよう注意しましょう。

コーキングの劣化

サイディング同士のつなぎ目や、サッシとの取り合いなどにされているコーキングが劣化して、ひび割れるとそこから雨漏りが発生します。

モルタル外壁のひび割れ

モルタルの外壁のひび割れを放置しておくと、そこから雨水が侵入します。モルタルは水分を吸うと、劣化が進行するため、早期修繕が大切です。

サイディングの反り

サイディングが反ってできた隙間や、固定しているビスの穴から浸水することもあります。サイディングのゆがみを見つけたら、一度調べてもらいましょう。

幕板や水切りからの雨漏り

幕板の劣化や、水切りの雨仕舞いが施工不良であったり、劣化による隙間から雨水が侵入します。外壁塗装の際は、これらの修繕もしっかり行いましょう。

家には、水切りや唐草など、雨仕舞いと呼ばれる雨水を外に受け流す役割をもった箇所がいくつも存在します。それらの雨仕舞いが施工が適切でなかったり、劣化することで雨漏りが発生するケースが良く見られます。
雨漏りを修理するには、そのような家の構造を理解した職人さんじゃないと、やみくもにコーキングして終わる、なんてことになりかねません。

ベランダ、バルコニーからの雨漏り

ベランダやバルコニーからの雨漏りも意外と多い雨漏りです。
ベランダの笠木と呼ばれる部分の劣化に伴う雨漏りや、ベランダ床の防水、サッシとの取り合いなど、意外と多いのが、このベランダ、バルコニーからの雨漏りです。
基本的に、防水は10年に一度、必要になるものですので、築10年経過していたら、一度見てもらったほうが良いかもしれません。
ベランダに植木鉢や、荷物を置いてるところでは、防水塗膜の劣化が通常より進行することも多く、特に注意が必要になります。

笠木の劣化

笠木とは、ベランダの手すり部分、カバーされている箇所をさします。この継ぎ目(ジョイントカバー)の隙間や固定している釘穴から浸水することが大半です。

ベランダ防水の劣化

ベランダの防水塗膜が劣化して、下のモルタル等に浸水し、そこから雨漏りが徐々に広がるパターンです。モルタルは水分を吸うと強度が下がるため要注意です。

ベランダ排水口のつまり

排水口がごみなどで詰まって、流れが悪くなると、ベランダに雨水が滞留し、雨漏りへとつながります。排水口が詰まっていたら、お掃除をしましょう。

サッシとの取り合い

窓サッシとの取り合いの施工の不具合や、コーキングなどの劣化により、雨漏りするケースです。コーキングのひび割れなどが見られたら要注意です。

ベランダやバルコニーの雨漏りは、ベランダ下の天井や軒天井にシミができることが多く、だいたいがそれで発覚します。軽微な雨漏りであれば、部分補修で修繕できますが、内部の木部が腐食している場合は、腐食箇所の交換や外壁の張替えが必要になります。

雨漏りを放置すると、内部腐食の原因となります

雨漏りを放置すると、建物内部の木枠や断熱材などが腐食し、ひいてはシロアリ被害にまで発展することもあります。
もちろん、放置するつもりはなかったけど、結果的に発見が遅れてしまい、大規模な修繕に至るケースも少なくありません。その場合、一番の原因は、外壁塗装などのメンテナンスの際に、細部まできちんと修繕していないことが問題なのです。
塗装工事はただペンキを塗るだけではありません。こういった、家の細部のコーキング(シーリング)やひび割れの補修なども行ってこその本当の塗装工事なのです。