瓦は塗装が必要?瓦の種類とメンテナンス方法
投稿日:2023.10.20更新日:2023.10.20
あなたの家の瓦は塗装が必要な屋根か、そうでないかご存知ですか?
瓦屋根は塗装が必要な場合とそうでない場合があり、適切なメンテナンスを施すことにより、屋根の寿命を延ばすことができます。
この記事では屋根の種類の見分け方やメンテナンス方法についてご紹介します。
あなたのお住まいの屋根はどれなのか、どのようなメンテナンスをしていけばいいのか確認してみましょう。
塗装が不要な屋根と必要な屋根とは
屋根の塗装が必要かどうかは瓦の種類によって異なります。
屋根塗装は屋根材を雨水から守ることを第一の目的としていて、雨漏りを防止するために必要な工事です。
瓦屋根の場合には瓦の種類によって防水性が異なるため、塗装が不要な場合と必要な場合に分かれます。
ここでは塗装が不要な瓦と必要な瓦の種類を紹介します。
塗装が不要な瓦屋根の種類
塗装が不要なのは粘土系に分類される瓦です。
和瓦(日本瓦)と呼ばれる瓦が代表的で、粘土を焼き上げて製造しています。
和瓦の製法は個々に異なり、使用する土の種類や焼成温度などによって仕上がりが変わります。
釉(うわぐすり)を塗った瓦と素焼き瓦があり、見た目では釉を塗った瓦の方が艶があるので区別しやすいでしょう。
釉はコーティングになるので塗装の代わりになると考えるかもしれません。
確かに釉の種類によっては防水性を高める効果があります。
しかし、釉による処理をしているかどうかに関わらず、粘土系の瓦であれば塗装は不要です。
粘土系の瓦は焼成する温度が高く、非常に密度の高いので水をほとんど通さない性質を持っているからです。
耐久性も高くてメンテナンスの負担が少ない瓦として知られています。
塗装が必要な瓦屋根の種類
瓦屋根で塗装が必要なのは、基本的に粘土系の瓦以外のものです。
主にセメント系のセメント瓦やモニエル瓦、ガルバリウム鋼板などは塗装が必要です。た
セメント系の瓦はセメントと砂と水を固めた素材で作られています。
粘土のように高温で焼成していないので密度が低く、水が浸透する微細な空洞がたくさんあるのが特徴です。
そのため、セメント系の瓦では塗装の状態を良好に保たないと雨漏りが起こるリスクがあります。
セメント瓦に比べると表面にスラリー層を形成させたモニエル瓦の方が防水性はあります。
ただ、塗料と同様にスラリー層が剥がれやすい性質を持っているため、定期的に塗り替える必要があります。
金属瓦ではガルバリウム鋼板のように丈夫で軽量の金属素材を加工して瓦のようなデザインに仕上げています。
金属は雨を通さないので雨漏りの心配はありません。
しかし、金属そのものが雨にさらされると錆びやすいという問題があります。
そのため、屋根材を雨から保護する目的で塗装をする必要があります。
あなたの家の屋根が塗装が必要か見分ける方法
瓦屋根を遠目で見ても粘土系、セメント系、金属系のどれに該当するか判断するのは難しいものです。
ここでは、あなたの家の屋根が塗装が必要かどうか判断する方法をご紹介します。
書類を確認する
注文住宅や建売住宅をハウスメーカーや工務店から購入したときや、中古住宅を個人から購入したときには住宅に関連する書類を受け取っています。
その書類を見れば瓦にどのような素材が使用されているのかを確認することができます。
新築から瓦の葺き替えをしていない場合には、新築時点での設計書や仕様書を見れば瓦の素材を調べることが可能です。
また、瓦を葺き替えた場合には、屋根リフォームのときの業者との契約書類を確認すればわかります。
住宅書類があれば瓦を直接確認しなくてもわかるので簡単です。
書類が見つからない場合には瓦を実際に見て判断します。
業者に屋根を見てもらう
屋根材によって特徴はありますが、どんな屋根なのかは屋根に登らなければ判断するのが難しいです。
屋根に登ると落下により大きなケガをする恐れがあります。
高さや打ちどころによっては命に関わることも。
また、屋根を確認できても何という屋根なのか調べる必要があります。
調べても間違ってしまうこともあるでしょう。
屋根塗装や屋根工事をしている業者に「自分の家は塗装が必要か」と調査を依頼してしまえば判断は簡単です。
豊富な経験や知識により、ご自宅の屋根材は何なのか、塗装は必要なのかを教えてくれます。
このような調査は大抵の業者が無料で行っていますが、念の為、調査にいくらかかるのか確認してから依頼しましょう。
瓦の種類に応じたメンテナンス方法
屋根瓦は種類によってメンテナンスの方法が異なります。
塗装が不要な和瓦もメンテナンスフリーというわけではありません。
ここでは瓦の種類に応じたメンテナンス方法について解説します。
和瓦のメンテナンス
和瓦は塗装の必要はありませんが、漆喰工事や瓦のずれの補修工事は必要になります。
瓦同士をつなぎ留めている漆喰の詰め直しは10年~15年に1度くらいを目安に点検を受け、施工時期を確認してもらいましょう。
漆喰の剥がれが見られたときには雨漏りが起こる原因になるので漆喰工事が必要です。
瓦のずれが起きてしまったときにも補修が必要で、雨漏りのリスクだけでなく重い瓦が落下して事故になる可能性もあります。
トラブルが起こる前に早めに対処をして安全な状態にすることが大切です。
セメント瓦・モニエル瓦のメンテナンス
セメント系のセメント瓦・モニエル瓦も漆喰工事や瓦のずれの補修工事が必要です。
さらに屋根塗装をして屋根瓦に防水性を持たせることも大切です。
使用している塗料の種類に応じて6年~15年に1回くらいの頻度で屋根塗装をし、防水性を回復させます。
状況に応じて屋根塗装の際に瓦のヒビや割れなどの補修や漆喰の詰め直し工事もしてもらいましょう。
金属瓦のメンテナンス
金属瓦は定期的な屋根塗装によるメンテナンスが必要です。
ただ、セメント系の瓦とは違ってヒビや割れが起こるリスクが低いため、メンテナンス費用は抑えられる可能性があります。
また、漆喰でつなぎ留めていない金属瓦は漆喰工事の必要はありません。
メンテナンスで必要な項目は金属瓦の施工方法によって違うので、経験の豊富な業者に依頼して施工してもらうといいでしょう。
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