外壁塗装の臭い問題|何日続く?業者にお願いする対策方法・自分でできる対策方法

投稿日:2022.12.28更新日:2023.2.1

「塗装工事」というと、鼻にツンとくる塗料の独特な臭いを思い出す方もいらっしゃると思います。

塗料の臭いが心配な方、赤ちゃんへの影響が気になる、近隣に迷惑がかからないかなど、様々なことが思い浮かぶかと思います。

しかし、最近は塗料の臭いを抑えた製品も出てきています。

ご自身で影響を和らげる方法もあります。

 

この記事では外壁塗装の臭いは何日続くのか、どのような塗料を選ぶといいかなどを詳しくご案内します!

 

外壁塗装の臭いが発生するのは「中塗り」と「上塗りの3日間」

外壁塗装の臭い問題|何日続く?業者にお願いする対策方法・自分でできる対策方法 (1)

外壁塗装の工程は大まかに分けると以下の通りです。

①足場仮設

②高圧洗浄

③養生

④劣化補修

⑤ケレン作業

⑥下塗り

⑦中塗り

⑧上塗り

⑨養生バラし

⑩最終チェック

⑪足場解体

 

上記の中で、臭いが発生するのは⑦の中塗りと⑧の上塗りです。

 

下塗りは、その後に塗る仕上げ塗料の密着性や安定性を高める為の下塗り塗料を使います。

下塗り塗料はそれほど臭いがないものがほとんどです。

 

最終的に目に触れる塗料は仕上げ塗料、上塗り塗料と呼ばれるものです。

これを2回に分けて塗装します。

その工程が中塗り・上塗りです。

なぜ同じ塗料を2回塗るのかというと、1回だけだとムラができたり、綺麗に発色しないからです。

 

この仕上げ塗料には水性塗料と油性塗料があり、油性塗料の方が臭いが強いです。

その為、外壁塗装の時に臭いが気になるのは仕上げ塗料に油性塗料を選んだ場合です。

塗料は打ち合わせの際にお客さまと業者で決めます。

「塗料の選び方」についてはコチラ

 

中塗りと上塗りが何日かかるかというと、一般的に3日間です。

中塗りと上塗りはそれぞれ1日かかり、その間に乾燥時間も含めて大体3日間と思っておきましょう。

 

業者にお願いする臭い問題の対策方法

外壁塗装の臭い問題|何日続く?業者にお願いする対策方法・自分でできる対策方法 (2)

塗料の臭いが気になるのは下塗り・中塗り・上塗りの3日間ですが、とは言え対策方法があるなら臭わない方がいいですよね。

ここからは臭い問題の対策方法についてご紹介します。

 

なお、どの対策方法を選んだとしてもある程度は臭いがしてしまいます。

「近隣に迷惑がかからないか」をご心配されている場合、臭いはご近所に届く前に飛び散ります。

それでも心配されるかもしれませんが、優良業者であれば着工の数日前に近隣にスケジュールの案内を含めてご挨拶に回ります。

事前に「着工前に挨拶に回ってくれるか」は、業者に確認しておくといいでしょう。

「外壁塗装業者はどうやって選ぶ?優良な業者選びの方法とは」はコチラ

 

対策方法①水性塗料、1液型塗料で塗装してもらう

油性塗料に比べて、水性塗料は臭いが少ないのが特徴です。

かと言って、全く臭いがないわけではありませんが、油性塗料よりは臭いを減らせます。

 

また、塗料には1液型・2液型に分類されます。

1つの液体塗料で使えるか、2つの液体を混ぜて使うかという違いです。

2液型は塗膜が硬く、耐久性が高いというメリットがありますが、1液型より臭いが強いというデメリットがあります。

その為、臭いが心配な場合場合は1液型を選ぶといいでしょう。

 

水性塗料で1液型なら問題ないとも限りません。

どのくらいまでの臭いが耐えられるのかは人それぞれですから、可能であれば事前に臭いを確かめられるか業者に聞いてみましょう。

 

対策方法②換気に配慮した順で塗装してもらう

外壁塗装の際は、塗装前の下地処理の段階で窓やドアといった部分を養生します。

養生とは、建築現場などで作業目的以外の部分をビニールシートなどで保護する作業をいいます。

塗料が付かないようにする為で、窓や玄関ドアの他、車や植物も養生する場合があります。

 

養生は塗装の質を上げる為にも大切な工程ですが、一時的に窓が開けられなくなります。

この状態で塗料の臭いが室内に充満すると、換気ができなくなり、体調を崩すのではないかと心配になりますよね。

 

実は、窓を開け閉めできるよう養生することも可能です。

先述したように、外壁塗装の際は玄関ドアも養生しますが、ドアが開け閉めできないと生活に困りますよね。

その為、玄関ドアは開け閉めできるように養生します。

これを窓にも同じように行えばいいわけです。

 

換気できないのが心配な場合は、事前に業者に窓の開け閉めができるのかを確認しておくといいでしょう。

ただ、作業の段階によっては開閉できない窓もできます。

しかし、どこかの窓が開けられれば、全く開けられないより安心できますよね。

開閉できる窓の位置については天候などの影響によってズレが生じると変わる可能性があります。

毎日作業の進捗を聞き、開け閉めできる窓を確認しましょう。

 

自分でできる臭いの対策方法

外壁塗装の臭い問題|何日続く?業者にお願いする対策方法・自分でできる対策方法 (3)

外壁塗装業者にお願いしたり確認する以外にも、自分でできる対策方法もあります。

いろいろな方法がありますので、試してみてください。

 

対策方法①換気をする

窓が開け閉めできるように養生をしてもらえれば、窓を開けることで臭いを軽減することができます。

窓が開け閉めできない場合は、ドアを開けることも効果的です。

換気扇を回すのもいいでしょう。

 

ただ、空気の流れはその日の風向きによります。

窓やドアを開けてもあまり効果が感じられない場合や、反対に臭いが強く感じる場合は換気するのをやめましょう。

 

また、一般的に臭いというのは下側へ滞留しやすいものです。

その為、下の階の換気を重点的に行うといいでしょう。

 

なお、空気清浄機では塗料の臭いを軽減することはできませんのでご注意ください。

空気清浄機で消臭できるのは、分子構造が単純であるペットの臭いやタバコの臭いに限られます。

塗料は複雑な分子構造の為、空気清浄機では臭いを軽減することはできません。

反対に臭いを部屋中に行き渡らせてしまう恐れがあるので使わないようにしましょう。

 

対策方法②消臭作用があるマスクを付ける

マスクにはいろいろな種類があり、中には臭いを吸収する活性炭フィルターを備えるものもあります。

既に備わっているマスクもありますし、フィルターだけ取り替えられるものもあります。

 

更に本格的なマスクとして防毒マスクもあります。

防毒マスクは人体に有害な成分を取り除くマスクで、プロも使用しているものです。

有害な成分と一緒に臭いも取り除きます。

ただ、見た目はかなり重装備、という感じになります。

価格は1,000~5,000円ほどです。

 

対策方法③外出する

どうしても耐えられない場合や、赤ちゃんがいて心配な場合は無理せず臭いから離れましょう。

いろいろな手を打ってみても臭いに耐えられないということはあると思います。

 

作業が始まる前に出かけて、作業が終わる頃に帰宅すれば問題ないでしょう。

臭いが出る期間は中塗り・上塗りの約3日間ですので、それほど長期間ではありません。

 

外出する際は、業者に作業工程や進捗をしっかり確認しましょう。

施工スケジュールは事前に伝えられますが、天候や、やむを得ない理由で変わる場合もあります。

工事期間中はどの工程をしているのか、その工程はどのくらい進んでいるのかを把握しておくことが大切です。

 

業者の中にはLINEやメールで報告や連絡をしているところもあります。

自分が取りやすい連絡方法ができるか確認してみてください。

 

また、出かける際は職人に一声かけるようにしましょう。

もしかすると、業者側から質問や相談したいことがあるかもしれません。

その確認が取れないことによって工期が延びたり、トラブルにも繋がりかねません。

業者がスムーズに作業を進められるよう、連絡先を伝えておくことも大切です。

 

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