【外壁塗装の新常識】中塗りと上塗りは色を変えるべき?

投稿日:2024.1.18更新日:2024.2.1

外壁塗装では塗装回数の誤魔化しを防ぐためや塗り残しの防止のため、中塗りと上塗りの色を変えることを提案される場合があります。

施主様としても適正な回数の塗装を行ってもらっているということで安心材料となっています。

しかし、実は業者側には隠れた意図があるかもしれません。

 

この記事では外壁塗装の際、中塗りと上塗りの色を変える理由やデメリットについて詳しくご紹介します。

外壁塗装をご検討中の方は、ぜひご参考になさってください。

 

外壁塗装は、基本的に3回塗り

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まず中塗り・上塗りとは何なのかをご案内します。

外壁塗装は下地処理の後、基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装を行います。

3回の塗装にはそれぞれに目的があるので、ひとつでも省略することはできません。

 

仮に下塗り、上塗りと2回の塗装で終わらせてしまうと、塗膜が持つ耐候性などの機能は最大限発揮できず、仕上がりの美しさも満足いくものにはならないでしょう。

耐候性が低く、塗膜の劣化が早ければ、外壁材自体の劣化や建物の痛みも進んでしまいます。

そうなるとお住まい全体の寿命を短くなるでしょう。

 

中塗りと上塗りは同じ塗料を重ね塗りします!

中塗りと上塗りで使用する塗料は基本的に同じ塗料です。

製品によっては中塗り専用塗料・上塗り専用塗料が分かれているものもありますが、非常に稀です。

 

中塗りである程度塗膜に厚みを付け、上塗りで色ムラをなくして均一に仕上げます。

2回塗装することにより、十分な膜厚が付き、見た目も美しくなるのです。

 

「1回で2回分の厚みをつければいいのでは」と思われるかもしれません。

しかし、1回の塗装で適切な膜厚を付けようとすれば、塗料を多く取って外壁に塗ることになります。

そうなれば必ず色ムラ・艶ムラができます。

 

また、そもそも塗料製品を作る際、塗料メーカーは2回塗ることを想定しています。

塗料メーカーが「2回塗ること」を指定している場合がほとんどです。

その通りに塗らなければ、塗料が持つ機能を発揮できません。

同じ塗料を重ね塗りすることで、その塗料が持っている機能を完全に発揮できます。

 

中塗りと上塗りで色を変える理由とは?

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中塗りと上塗りは、本来同じ塗料で同じ色で塗装するもので、業者が施主様に対して「きちんと3回塗っています」とわかるように塗料の色を変え始めたのが発端です。

確かに一般の人でも色を変えることで目で見てきちんと塗装をしているのだと確認をすることができます。

 

しかし、業者側の思惑は別にある可能性があります。

業者側は前回の塗装時の余った塗料を中塗りで再利用することで、コストを浮かせているかもしれません。

外壁塗装では、建物に対して一斗缶ごとに必要な塗料を仕入れています。

そのため、一つの現場が完工した際には一斗缶に塗料が余ることがしばしば出てくるわけです。

 

一般的には、余った塗料は産業廃棄物として処分します。

これを中塗りで使用することができれば業者側は処分費用の節約ができ、中塗りで使用する塗料の節約もでき、一石二鳥のコスト減につながります。

業者側が中塗りと上塗りの色を変えている理由はお客さま側への配慮と見せて、自社のメリットの為であるケースが多いのです。

 

中塗りと上塗りの色を変えるデメリットとは

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施主として中塗りと上塗りの色を変えると、どのようなデメリットがあるのでしょう。

ここでは3つのデメリットをご紹介します。

 

仕上がりが悪くなる

中塗りと上塗りの色を変えると、仕上がりが悪くなってしまう可能性があります。

上塗りではお客様が希望された色で塗りますが、中塗りと上塗りの色の相性が悪い場合「色落ち」という、中塗りで使った色が浮いてくる現象が起こります。

色の濃い色と薄い色では濃い色のほうが強いので、上塗りで使う色よりも濃い色を中塗りで使用してしまうことで色落ちが発生しやすくなります。

同じ色で塗装していれば中の色が出てきても目立つことはありませんが、色変えしていると美観を損ねてしまうことになります。

 

また、陽の当る面は中塗りの色が斑状になって浮き出てくることもあります。

せっかく外壁塗装をしてもらうのであれば、綺麗に仕上げてほしいですよね。

そのため、中塗りに濃い色を使われることは避けた方がいいでしょう。

 

塗膜の劣化が早くなる

お客様が決めた仕上がりり色に近づけるため、業者は中塗りで使う色と上塗りで使う色の相性を調整しようと調色をします。

調色のためには顔料(着色に用いる粉末で水や油に不溶のものの総称)を混ぜて色を作りますが、簡易的な作業で調合すると塗膜の性能が低下しまいます。

調色には十分な撹拌作業が必要で、顔料が多くなりすぎると塗料の本来の性能が損なわれます。

塗膜が持つ耐候性や低汚染性などの機能が最大限発揮できないため、塗膜の劣化が早くなり、汚れも早く付くようになるかもしれません。

 

塗膜が剥がれた時に目立つ

外壁塗装は塗りたては綺麗ですが、年月が経つと塗膜が剥がれることがあります。

その際に中の色が違えば、剥がれた部分が目立つことになるでしょう。

気になるほどであれば、早々に外壁塗装が必要になります。

外壁塗装は決して安い買い物ではないので、頻繁に行いたくはないですよね。

中塗りと上塗りが同じ色なら、上塗りの塗膜が剥がれてもそれほど目立ちません。

 

塗装業者選びなら、外装リフォームプロへお任せください!

中塗りと上塗りの色を変えることは一見すると良い手法に思えるかもしれません。

しかし、塗料の機能を最大限発揮できない可能性や品質の観点からするとあまりオススメはできません。

 

手抜き工事の予防として色を変えることが勧められるかもしれませんが、そもそも優良業者なら手抜きはせず、しっかりと施工をするはずです。

そのため、業者選びさえ間違えなければ後悔のない工事をしてくれるでしょう。

 

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