ラジカル塗料
投稿日：2025.12.23更新日：2025.12.23
ラジカル塗料は、近年注目を集めている高性能な塗料の一種です。
正式には「ラジカル制御型塗料」と呼ばれ、従来の塗料が抱えていた劣化の問題を画期的な技術で解決した次世代の塗料として、住宅の外壁塗装・屋根塗装を中心に広く採用されています。
ラジカルとは何か
ラジカル塗料を理解するには、まず「ラジカル」という言葉の意味を知る必要があります。
従来の塗料では紫外線が塗膜に当たると、塗料中に含まれる酸化チタンという白色顔料が紫外線のエネルギーを受けて「ラジカル＝劣化因子」を発生させます。
このラジカルは非常に活性が高く、塗膜を構成する樹脂を分解・破壊してしまいます。
その結果、塗膜の白亜化(チョーキング現象)、ひび割れ、剥がれ、色褪せなどの劣化現象が進行していきます。
ラジカル塗料の特徴
ラジカル塗料は劣化現象を促進させるラジカルの発生を抑制することに成功した塗料です。
そのため、耐候性が非常に高いのが特長で、一般的なシリコン塗料の耐用年数が10〜13年程度であるのに対し、ラジカル塗料は14〜16年程度の耐久性を持つとされています。
これにより、塗り替えの頻度を減らすことができ、長期的なメンテナンスコストの削減につながります。
また、フッ素塗料や無機塗料などの高級塗料と比べると価格が抑えられており、性能とコストのバランスが取れています。
シリコン塗料よりは若干高価ですが、耐久性の向上を考慮すると、総合的には経済的な選択となるでしょう。
グレードの高く、比較的安価なラジカル塗料はプロから見て大変おすすめの塗料です。
しかし、どんなに良い塗料でも適切な下地処理、膜厚、工程で塗装をしなければ意味がありません。
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外壁塗装や屋根塗装をご検討の際は、ぜひご利用ください。
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