外壁のひび割れは保証の対象になる?条件や手続き完全ガイド
投稿日:2025.1.24
外壁のひび割れを発見すると、とても不安になりますよね。
特に、修理費用がどれくらいかかるのか、保険でカバーできるのかどうかは、誰もが気になるポイントです。
この記事では、外壁のひび割れが保証の対象となる条件や、実際に保証を受けるための手続きについて、詳しく解説していきます。
この記事を読んで、外壁のひび割れに関する不安を解消し、適切な対応を行いましょう!
外壁のひび割れとは?原因と種類を理解しよう
「外壁のひび割れ」と一言で言っても、ひび割れには種類があり、原因も種類によって異なります。今回は、一般的に起こりやすいと言われている、ひび割れの原因と種類について解説していきます。
外壁ひび割れの主な原因
外壁のひび割れの主な原因として、経年劣化や地震や台風などの自然災害、そして施工不良などが挙げられます。
経年劣化によるひび割れは、汚れ防止やサビの進行を防ぐ効果のある「塗膜」と呼ばれる、塗装によってできる膜の寿命や建材の収縮が原因で起こることが多いと言われています。
また、台風などの強風で物がぶつかったり、雹(ひょう)が降って外壁に傷がつくなど、自然災害によるひび割れも少なくありません。そのため、台風や地震の後には、外壁の状態を注意深く確認することが大切です。
施工不良によるひび割れは、新築後間もない時期に発生することがあります。このような場合は、施工業者に問い合わせることも検討しましょう。
ひび割れの種類とその特徴
外壁のひび割れには、塗装部分にひび割れが起きる場合(ヘアークラック)と、外壁材自体にひび割れが起きる場合(クラック)の2種類があります。
クラックにもいくつかのタイプがあり、その中でも、建物の安全性に影響する重度なひび割れを「構造クラック」と呼びます。
ヘアークラックは、塗膜の表面にできる細いひび割れで、幅0.3mm以下程度のものを指します。
塗料の経年劣化や乾燥による収縮が原因で発生することが多いと言われています。
構造クラックは、外壁材自体にできるひび割れで、幅が0.3mmを超えるものです。
ひび割れの原因としては、建物の構造的な問題や地盤の変動が関係していると考えられています。
なお、ヘアークラックの場合、クラックほど補修の緊急性はないものの、長期間放置することでリスクが高まる可能性は大いにあります。
外壁ひび割れを放置するとどうなる?リスクを解説
外壁のひび割れを放置することで、様々なリスクが発生します。
特に、費用リスクと、建物の耐久性や資産価値への影響が大きく、ひび割れを放置することで、将来的に大きな損害を招く可能性があることを覚えておきましょう。
放置した場合の費用リスク
外壁のひび割れを放置すると、雨水が建物内部に浸入し、雨漏りの原因となります。
雨漏りが発生すると、室内の壁や天井のクロスへの影響だけでなく、建物の構造部分にまで及んだ場合大規模な修繕が必要となり、費用も高額になる可能性があります。
外壁のひび割れは、放置せずに、早めに対処することがお勧めです。
建物の耐久性や資産価値への影響
外壁のひび割れを放置すると、建物の耐久性が著しく低下します。
ひび割れから侵入した雨水は、建物の構造部分を腐食させ、建物の寿命を縮める原因となります。
特に、木造住宅の場合、柱や土台が腐食すると、建物の強度が大きく損なわれ、地震などの災害時に倒壊するリスクが高まります。
また、コンクリート住宅の場合でも、ひび割れから水分が侵入すると、内部の鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを破壊する爆裂現象が起こることがあります。
建物の耐久性が低下すると、当然のことながら資産価値も低下し、売却価格が大幅に下がるだけでなく、買い手が見つかりにくくなるケースもあります。
建物の耐久性や資産価値を維持するためには、定期的なメンテナンスを行い、ひび割れを早期に補修することが重要です。
外壁ひび割れが保証対象となる適用条件を詳しく解説
外壁のひび割れが発生した場合、修理費用を保証してもらえる場合があります。
ここでは、保証が適用されるケースと条件、そして保証対象外となる場合について詳しく解説していきます。
保証が適用されるケースと条件
外壁のひび割れが保証対象となるケースは、施工不備や商品自体の不具合が原因の場合です。
ただし保証期間も短く、適用される範囲も限定的な場合が多いのが実情です。
また、台風や強風で物が飛んできて外壁に傷がついた場合など、自然災害が原因の場合には、火災保険の適用対象となる可能性があります。
他にも、車を駐車する際に誤って外壁を傷つけてしまった場合なども、偶然の事故として保険が適用される場合もあります。
ただし、保証や保険を受けるためには、保証内容を確認の上、ひび割れの原因を証明する必要があります。
まずは、ご自身の加入している保険の内容をよく確認し、事前に保険会社や施工業者に相談することをおすすめします。
保証対象外となる場合とは?注意点を解説
外壁のひび割れが保証対象外となる主なケースは、経年劣化や故意によるものなどです。
経年劣化によるひび割れは、自然な劣化現象とみなされるため、保証の対象外となります。また、新築時に施工不良があった場合でも、保証期間が経過している場合などはカバーされない場合も多くあります。
そして、故意に外壁を傷つけた場合も、当然のことながら保険の対象外となります。また、保険会社によっては、免責事項や適用条件が細かく定められている場合があります。
ご自身の加入している保険の内容をよく確認し、保証対象外となるケースを理解しておくことが重要です。
また、ひび割れの原因が不明な場合は、専門業者に調査を依頼し、原因を特定することも検討しましょう。
保証を受けるための準備と手続きの流れ
外壁のひび割れで保証を受けるためには、適切な準備と手続きが必要です。
ここでは、メーカー保証と工事保証の違い、保証申請に必要な書類と手順、そして保証適用をスムーズに進めるコツについて解説します。
メーカー保証と工事保証の違い
外壁の保証には、主にメーカー保証と工事保証の2種類があります。
メーカー保証は、外壁材の製造メーカーが提供する保証で、製品の初期不良や不具合に対して適用されます。
工事保証は、施工業者が提供する保証で、施工上の不具合や欠陥に対して適用されます。
例えば、外壁材の製造時に欠陥があった場合は、メーカー保証が適用される可能性が高いです。
また、施工時に外壁材が適切に設置されていない、防水処理が不十分などの場合は、工事保証が適用される可能性があります。
まずは、保証書の内容をよく確認し、保証期間や保証範囲を把握することが大切です。
保証申請に必要な書類と手順
保証申請には、いくつかの書類が必要となります。
まず、保証書は必須です。保証書には、保証期間や保証範囲、連絡先などが記載されています。
また、ひび割れの状況を証明するための写真や、修理業者に見積もりを作成してもらう必要があります。
保証申請の手順は以下の通りです。
- 1.保険会社や施工業者に連絡をする。
2.ひび割れの状況を報告する。
3.申請に必要な書類や手順の説明を受け、必要な書類を準備する。
4.保険適用の場合には、修理業者に見積もりを作成してもらい、提出する。
これらの手続きは、保険会社や修理業者と連携しながら進めることが大切です。
保証適用をスムーズに進めるコツ
保証適用をスムーズに進めるためには、いくつかのコツがあります。
まず、ひび割れを発見したらすぐに写真を撮り、状況を記録しておくことが重要です。
修理業者に見積もりを依頼する際には、複数の業者から見積もりを取り、費用や内容を比較検討することもおすすめです。
保険会社とのやり取りは、できるだけ迅速に行い、不明な点があればすぐに確認するようにしましょう。
▼複数の優良工事店から見積もりを取るならこちら
https://gaiso-reform.pro/
保証対象外だった場合の対策法
保証対象外だった場合、まずは他の保険や助成金でカバーできないか確認してみましょう。
自治体によっては、住宅の修繕に関する助成金制度がある場合があります。これらの制度を利用することで、修理費用を一部負担してもらえる可能性があるのです。
もし、保険や助成金でもカバーできない場合は、修理費用を抑える方法を検討するのがお勧めです。
例えば、複数の修理業者に見積もりを依頼し、費用を比較検討する、自分でできる範囲の修理は自分で行う、などの方法があります。
ただし、DIYによる修理は、ひび割れの再発などのリスクもあります。
ひび割れの状況に合わせて、様々な対策を検討し、適切な対応を取りましょう。
外壁ひび割れの予防とメンテナンスの重要性
外壁のひび割れは、修理して終わりではなく、修理後のメンテナンスで、ひび割れを予防することも大切です。
ここでは、外壁を長持ちさせるメンテナンス方法について解説していきます。
ひび割れを防ぐための定期点検のすすめ
ひび割れを防ぐためには、定期的な点検が必要不可欠です。
定期点検を行うことで、外壁のひび割れを早期に発見し、被害を最小限に抑えることにも繋がります。
なお、外壁の点検は、季節ごとに行うのがお勧めです。
特に、梅雨時期や台風シーズン前には、念入りに点検を行いましょう。
また、築年数が経過している住宅の場合は、定期的な点検をより頻繁に行うことがポイントです。
台風や地震などの自然災害の後には、必ず外壁の状態を確認するようにしましょう。
自分で点検する際には、外壁全体をよく見て、ひび割れや剥がれ、変色などの異常がないかを確認します。
外壁の状況によっては、専門業者に定期的な点検を依頼することも有効です。専門業者は、専用の道具や知識を持っているため、自分では見つけにくい小さなひび割れや、内部の劣化を早期に発見することができます。
▼あなたのお家に合ったプロの専門店を探すならこちら
https://gaiso-reform.pro/
外壁を長持ちさせるメンテナンス方法
外壁を長持ちさせるためには、メンテナンスも欠かせません。
一般的な外壁のメンテナンス方法として、以下の内容が挙げられます。
- ・定期的な塗装:外壁材を紫外線などから守り、劣化を防ぐ
・シーリングの打ち替え:外壁材の隙間を埋めて、雨水の侵入を防ぐ
・洗浄作業:外壁に付着した汚れやコケは外壁材を劣化させる原因に
メンテナンスは、専門業者に依頼することもできますが、自分でできる範囲のメンテナンスは、自分で行うことも可能です。
例えば、ホースで水をかけたり、ブラシでこすったりするだけでも、外壁の汚れを落とすことができます。
外壁の状態に合わせて、適切なメンテナンスを行いましょう。
まとめ:外壁のひび割れ保証を賢く活用しよう
外壁のひび割れは、放置すると様々なリスクを引き起こす可能性があります。
だからこそ、保証などを賢く活用し、早めに対処することで、被害を最小限に抑えることができます。
定期的な点検とメンテナンスも実施し、外壁を長持ちさせて、快適な暮らしを守りましょう。
▼あなたのお家に合った優良工事店を探すならこちら
https://gaiso-reform.pro/
*MS