ガルバリウム鋼板(外壁・屋根)とは?メリット・デメリット、将来必要なメンテナンス
投稿日:2024.12.1
屋根や外壁のカバー工法、葺き替え工事、張り替え工事では『ガルバリウム鋼板』を業者から提案されることがあるでしょう。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、軽量で耐震性が高いことから近年、屋根材や外壁材で多く用いられています。
しかし、初めて聞くとどんな素材なのか想像もつかないと思います。
そこで今回は今、人気の高いガルバリウム鋼板とはどんな素材なのかを詳しく解説します。
将来的に必要なメンテナンスなども紹介するので、これから屋根工事や外壁工事を予定されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板(こうばん)は建材の一種で金属製の素材です。
金属鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキを施したもので、別名アルミ亜鉛合板メッキ鋼板とも呼ばれています。
近年、屋根材や外壁材の定番となっていて、多くの建材メーカーから販売されています。
元はアメリカ生まれで日本では1982年に商品化されました。
耐震性が高いことから、日本でも広く使われるようになりました。
また、気候などの環境にも適していることから、現在は建築業界に欠かせない存在になっています。
ガルバリウム鋼板の4つのメリット
なぜガルバリウム鋼板が日本で広く普及されるようになったのか、まずはその特長について紹介します。
屋根材や外壁材を選ぶ際のご参考になさってください。
①耐久性が高い
ガルバリウム鋼板の寿命は商品やメンテナンス頻度により異なりますが、約20~30年と言われています。
明確にどれくらいの期待耐用年数かどうかは、各商品のパンフレットやHPをご確認ください。
トタンと比べて数倍も長寿命で、日本で多く用いられている窯業系サイディングよりも耐用年数が長い傾向にあります。
②軽量で耐震性が高い
重たい瓦屋根の方で耐震性を心配され、ガルバリウム鋼板に葺き替えられる事例は非常に多いです。
屋根材や外壁材が重たいと地震で建物が揺れるので倒壊のリスクが高くなります。
また、屋根カバー工法・外壁カバー工法は屋根や外壁が二重になるので、重量が増します。
そのため、軽量なガルバリウム鋼板を使えばそれほど重たくならないため、多くの方に選ばれています。
③サビに強い
金属製の建材はサビが何より大敵の劣化症状です。
サビが1度発生すると自然回復することはなく、見た目が悪くなるだけでなく穴が空いたり雨漏りに繋がります。
ガルバリウム鋼板金属製ながらサビにくいという特長があります。
全くサビないわけではありませんが、アルミやトタンと比べると、そのサビにくさは歴然です。
④シンプルでスタイリッシュなデザイン
ガルバリウム鋼板は独特の素材感でお住まいの外観をオシャレに演出してくれます。
シンプルな見た目なので他の部材や周りの環境とも合わせやすいので屋根材・外壁材との組み合わせに困ったときにもオススメです。
金属ならではのシャープでスタイリッシュなデザインはモダンテイストのお住まいにぴったりです。
ガルバリウム鋼板の3つのデメリット
ガルバリウム鋼板は大きなメリットがある反面、デメリットもあります。
お住まいに採用される前に、どのような懸念点があるのかも知っておきましょう。
①サビが発生しないわけではない
メリットで紹介したようにガルバリウム鋼板はサビが発生しにくい建材です。
しかし、全くサビないというわけではありません。
タイルやモルタル外壁や瓦屋根のようなサビの発生しない建材と比べると、サビが発生すること自体はデメリットと言えるでしょう。
特に海や工場が近くの立地など、サビが発生しやすい環境の場合は不向きかもしれません。
②衝撃により凹むことがある
ガルバリウム鋼板は薄い建材のため、外部からの衝撃によって凹んだり傷が付くことがあります。
例えばボールが強く当たってしまう、台風や強風で物が飛んでくる、搬入時に家具をぶつける、車の駐車の際に操作を誤るなどで破損することがあります。
お子様がお庭でボールを使うスポーツをする、凹むのは避けたいという方は凹みにくく厚みのあるガルバリウム鋼板の製品や、フラットでは波型のデザインを選ぶといいでしょう。
③デザインのバリエーションが少ない
外観の印象を大きく左右する外壁だと、窯業系サイディングに比べればバリエーションはそれ程多くありません。
「たくさんのデザインから自分の好みに合うデザインを選びたい」という方には物足りないと感じることがあるでしょう。
デザイン重視で選びたい場合は他の建材も見てみるといいかもしれません。
ガルバリウム鋼板にはどんなメンテナンスが必要?
ガルバリウム鋼板を美しく、長持ちさせるためには2つのメンテナンスが必要です
屋根材や外壁材に採用する際はメンテナンス方法も知ったうえでご検討されることをオススメします。
年に1回、水洗いをする
ガルバリウム鋼板に付着した汚れや塵、泥はねが見られる場合は水洗いしてあげてください。
頻度は基本的に年に1回を目安にし、潮風が届きやすい地域や雨が多い場合は半年に1回、3ヵ月に1回と頻度を増やしましょう。
低い場所の洗浄はご自身でもできるかもしれませんが、高所の作業は落下事故の危険性があるため、業者に任せることをオススメします。
外壁塗装・屋根塗装
毎日欠かさず紫外線や雨風などの外的ダメージを受けるため、徐々にガルバリウム鋼板は劣化していきます。
そのため、ある程度の劣化が見られるようになったら塗装工事で保護してあげる必要があります。
塗装工事に使用する塗料は色を塗るだけのペンキと違い、サビ止め効果や防水性などの機能があるので、劣化の進行を遅らせることができます。
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屋根材や外壁材は本当に沢山の種類、製品があります。
ご希望内容やご予算、お住まいの環境などによってぴったりの建材は異なります。
どれだけ良い提案ができるかどうかは、施工業者の知識や経験によるので業者選びは非常に重要です。
屋根工事や外壁工事の際には業者選びのプロ『外装リフォームプロ』へご相談ください。
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ご不明点などにも親切・丁寧にご案内させていただきますので、外装工事をお考えの際はお気軽にどうぞ^^
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