【リフォームの保証制度】保証の種類や保証期間について
投稿日:2023.9.1
屋根工事や塗装工事で施工不良があったときの保証内容について知りたいと思っていませんか。
屋根塗装や外壁塗装、屋根の葺き替えなどを行った時に、後になって施工ミスが見つかっては困ります。
その際に保証があると修理や施工のやり直しをしてもらいやすいので安心です。
この記事では屋根工事や塗装工事を依頼したときに使える保証内容について詳しく解説します。
保証の種類や保証期間、保証対象になるトラブル内容などについて理解しておきましょう。
屋根工事や塗装工事に適用される保証の種類
屋根工事や塗装工事で適用できる可能性がある保証には3種類あります。
全ての保証を受けられるとは限らないので、工事の施工業者に依頼するときには詳細を確認することが必要です。
一般的には以下のうち1つ以上の保証を受けられます。
・自社保証 ・塗料メーカーの保証 ・リフォーム瑕疵保険 |
ここでは3種類の保証について詳細を解説します。
保証内容はそれぞれ異なるので、メリットや注意点を詳しく理解して活用できるようになりましょう。
自社保証
屋根工事や塗装工事の自社保証は施工業者が独自に提供している保証です。
自社保証は施工保証になっていて、施工不良があった場合に保証を受けられます。
後述するメーカー保証とは異なり、使用した塗料などに不具合がなかったとしても適用できるのが特徴です。
例えば、施工ミスによる塗料の剥がれや屋根瓦の脱落などに対して適用できます。
自社保証は施工業者が自社で定めているため、内容は業者によって様々です。
保証範囲や保証期間も特にルールがあるわけではないので詳細を確認する必要があります。
また、自社保証は施工業者が倒産してしまうと受けられない点に注意しなければなりません。
自社保証によって安心を得るには安定経営をしている業者を選ぶことが重要です。
塗料メーカーの保証
屋根塗装や外壁塗装の場合には塗料メーカーの保証を受けられる場合があります。
塗料メーカーの保証は製品保証で、製品の品質に問題があったためにトラブルが発生した場合に適用されるのが一般的です。
メーカー保証はメーカーが独自に提供している保証なので、全ての製品が保証対象になっているわけではありません。
保証をしているメーカーの塗料を使用したときにだけ、メーカーが定める内容の保証を受けられます。
屋根工事で屋根の葺き替えをしたときには、新しい屋根材に不具合があった場合にメーカーによる製品保証を受けられる場合があります。
メーカー保証は施工業者が倒産したとしても保証を受けられますが、メーカーが倒産したら受けられなくなるので注意しましょう。
また、メーカー保証は細かな条件が定められていて、該当しない場合には保証対象外になる点にも注意が必要です。
メーカーの認めている施工業者に依頼し、適用条件を満たしている地域で利用したときだけ保証されるというのが典型的です
マンションやアパートなどが対象で、一戸建ての住宅ではメーカー保証が適用対象外になっていることもあります。
リフォーム瑕疵(かし)保険
リフォーム瑕疵保険は第三者保険で、屋根工事などのリフォームのときに検査と保証がセットになっているのが特徴です。
住宅瑕疵担保責任保険法人として認められている以下のような保証会社の保険に施工会社が加入していると保証を受けられます。
・住宅保証機構株式会社 ・株式会社日本住宅保証検査機構 ・株式会社住宅あんしん保証 ・ハウスプラス住宅保証株式会社 ・株式会社ハウスジーメン |
リフォーム瑕疵保険は第三者機関による保証なので、保証期間内に対象となるトラブルが発生したときには、自社保証もメーカー保証もなかったとしても保険金を受け取れます。
ただし、保険金は修理費用等の全額ではなく、以下のように計算されるので注意が必要です。
保険金支払額=(修補費用等-10万円)×80%
リフォーム瑕疵保険は第三者による検査を受けられるので施工品質が一定水準以上だったかどうかを施工完了の時点で判断できることがメリットです。
ただし、途中で検査が入って工期が延長される場合もある点には注意しましょう。
リフォーム工事の保証期間
屋根工事や塗装工事の保証期間は1年~10年が目安です。
一般的には1年~3年くらいが多いですが、ルールが定められているわけではないので一概には言えません。
ここでは保証期間について保証の種類ごとに説明します。
自社保証の期間
自社保証の期間は施工業者が独自に設定しています。
1年間、3年間、5年間、10年間といった保証期間が設けられているのが一般的です。
施工内容によって期間が変わる仕組みになっている場合や、延長保証を申し込めるようになっている場合もあります。
業者によって対応が異なるので、詳細を聞いて確認することが必要です。
トラブルにならないように契約時には保証期間を具体的に明記してもらいましょう。
塗料メーカーの保証の期間
塗料メーカーの保証は塗料ごとに決められています。
メーカー保証期間は1年~10年で、耐用年数が長い塗料ほど保証期間も長めに設定されている傾向があります。
例えば、耐用年数が10年前後と言われるシリコン塗料では3年、5年といった保証期間設定が一般的です。
耐用年数の3分の1~4分の1くらいの期間で保証している塗料が多くなっています。
リフォーム瑕疵保険の保証期間
リフォーム瑕疵保険の保証期間は発生したトラブルの症状によって異なり、1年、5年、10年に分類できます。
ひび割れなどの建物の構造上の問題がない軽微なトラブルの場合には保証期間は1年間です。
屋根工事をしたときに雨漏りがあったときのように、住宅機能として必要な構造上の役割を果たしていないトラブルの場合には保証期間は5年です。
増築特約では基礎工事をする場合のみ10年間の保証があります。
工事の保証対象になる症状
屋根工事や塗装工事で保証対象になる症状は限られています。
施工後に起きたあらゆるトラブルが保証対象になるわけではないので気を付けましょう。
ここでは屋根工事、塗装工事、リフォーム瑕疵保険を適用したケースに分けて実情を解説します。
屋根工事の保証対象
屋根工事で張り替えや重ね張りなどを施工した場合には以下のような症状が保証対象になるのが一般的です。
・工事が原因で生じた雨漏りや漏水 ・工事の施工不良によって生じた穴あき等 ・瓦などの製品の変質で起きたひびや割れ ・施工ミスによる瓦などの屋根材の脱落 |
台風などによって瓦が脱落したという場合には火災保険の適用対象になり、一般的には自社保証やメーカー保証などの対象外になります。
雨漏りが発生した場合にも施工に瑕疵があったかどうかを点検・調査してから保証対象になるかを判断するのが一般的です。
塗装工事の保証対象
塗装工事の場合には屋根でも外壁でも以下のような症状が保証対象にされているのが通例です。
・塗装の剥がれ ・塗膜の膨れ ・激しい色褪せ |
塗装の剥がれや塗膜の膨れは施工保証の対象になることが多く、自社保証やリフォーム瑕疵保険でカバーできます。
色褪せは施工技術の問題ではなく、塗料の品質の問題のことが多いので塗料メーカーに保証してもらえるのが一般的です。
対象となる症状は自社保証やメーカー保証では個々に定めているので、契約前に内容を確認しておきましょう。
リフォーム瑕疵保険に加入していた場合の保証対象
リフォーム瑕疵保険は瑕疵担保責任について明記した住宅保証機構指定の保証書を使用して契約していた場合には、工事の欠陥全般について保証対象になります。
ただ、住宅保証機構が定める設計施工事基準に適合する工事内容になっていなければ対象になりません。
施工業者が基準に則って施工していることが重要になりますが、基本的には施工中や施工後の点検・検査の時点で保証対象になる水準の施工が行われたことを確認しています。
リフォーム瑕疵保険の場合には工事に瑕疵があったときにだけ適用されます。
塗装の剥がれが著しく早い、施工後に大雨が降ったら雨漏りがあったといった時には適用できる場合がほとんどです。
施工業者に瑕疵があったかどうかを第三者機関が確認してから保証を受けるという流れになります。
まとめ
屋根工事や塗装工事をするときには保証内容を確認してから契約することが大切です。
自社保証やメーカー保証は内容がそれぞれ異なります。
リフォーム瑕疵保険は施工業者が加入していなければ受けることはできません。
保証対象になる症状も保証期間も依頼先の業者によって変わるので、詳細を確認して納得してから契約しましょう。
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