外壁塗装における下塗りの重要性について

投稿日:2023.7.6更新日:2023.7.6

外壁塗装では基本的に、仕上げ塗料を塗る前に下塗り塗料を塗ります。

もし下塗りをせずに仕上げ塗料を塗ってしまえば、不具合が発生するリスクが高くなり、結果として外壁塗装が失敗してしまうでしょう。

 

なぜ下塗りをしなければならないのか。

この記事では下塗りの重要性について詳しく解説します。

外壁塗装をご検討中の方はぜひご覧ください!

 

下塗りが果たす4つの役割

外壁塗装における下塗りの重要性について (1)

下塗り塗料は、仕上げ塗料とは全く違う塗料です。

色は透明や乳白色のものが多いです。

塗装工事では高圧洗浄やひび割れ補修をした後に下塗りをし、その後にようやく仕上げ塗料を塗ります。

 

では、この下塗りはどのような役割をしているのでしょう。

大きく4つに分けてご紹介します。

 

役割①外壁と仕上げ塗料を密着させる

仕上げ塗料というのは、接着力がほとんどなく、下塗り無しに直接外壁に塗ってしまうとすぐに剥がれてしまいます。

そこで重要になるのが下塗り材です。

外壁と仕上げ塗料を密着させる、接着剤のような役割をすることで仕上げ塗料の密着性が高まり、塗膜が剥がれにくく長持ちします。

 

なお、外壁塗装が2回目以降の場合、接着効果を発揮させるためには、前回使用した塗料に応じて下塗り材を選ぶ必要があります。

例えば、伸縮性の高い塗料で塗装をしていた場合は、今回使用する下塗り材にも伸縮性があるものを使う必要があります。

そうしなければ、塗膜にひび割れが起こるなどの不具合が起こる恐れがあるからです。

外壁と仕上げ塗料をしっかり密着させるためにも、前回使用した塗料をご存知の場合は、施工業者に必ず伝えておきましょう。

 

役割②仕上げ塗料の吸い込みを防ぐ

新築から10年以上経ち、傷んだ外壁というのはスポンジのように塗料を吸い込んでしまいます。

塗料が吸い込まれると、仕上げ塗料の機能を十分に発揮させ、長持ちさせるために必要な『厚み』を付けることができなくなります。

その結果、塗装表面に艶のムラが起こり、見栄えが悪くなるばかりか、塗膜の薄い部分に不具合が起きることもあります。

 

下塗り材を先に塗っておくことで、傷んだ外壁に塗料が吸い込まれるのを防ぐことができます。

仕上げ塗料が外壁に吸い込まれることなく、色ムラや艶ムラのない美しい仕上がりになります。

 

ただ、下塗り材の使用量が十分でなければ下塗り材が外壁に吸い込まれてしまい、仕上げ塗料が外壁に密着しなくなってしまいます。

そのため、外壁の劣化が著しい場合は下塗り材を2回塗ることもあります。

 

役割③塗料の機能を最大限発揮させる

外壁塗装に使用する仕上げ塗料には、耐候性、低汚染性などといった機能が備わっています。

下塗り材にも様々な機能を持つ製品があります。

代表的なものだと防カビ・防藻性、防錆び性、太陽光を反射する遮熱性などがあります。

外壁材や周辺環境に合わせた下塗り材を選ぶことで、塗装の効果を底上げすることができます。

 

役割④下地の色を隠蔽し、仕上げ塗料の発色を良くする

下塗り材には、既存の外壁の色を隠す『隠ぺい性』を持つものもあります

例えば、濃い色から淡い色へと塗り変える場合、既存の外壁の色が透け、イメージ通りの仕上がりにならない場合があります。

ホワイトの下塗り材をたっぷり塗っておくことで下地の色が隠れ、仕上げ塗料の発色を良くすることができます。

「外壁のカラーシュミレーションをしてみましょう」は、こちらのページです。

 

下塗りの費用相場

外壁塗装における下塗りの重要性について (5)

下塗り材は沢山の製品があり、その価格は安いものから高いものまで様々です。

そのため、費用相場は一概には言えないのですが、大体1㎡あたり700~1,000円程度です。

選ぶ下塗り材のグレードや、持っている機能によって価格が変わります。

「外壁塗装の相場価格」については、こちらのページです。

 

下塗り材の種類

外壁塗装における下塗りの重要性について (2)

下塗り材はシーラー、プライマーなど種類が分かれています。

用途により、最適なものを選ぶ必要があります。

 

基本的には塗装業者が外壁の劣化状況、素材に合わせて最適なものを選んでくれます。

しかし、見積もりで提示された下塗り材が本当に最適か、ある程度把握することができれば、業者に確かな知識があるのかを判断することができます。

 

ここでは代表的な下塗り材の種類とその特徴、使用場面について解説しますので、ご参考になさってください。

 

シーラー

シーラーという名前は「接着する」「多い隠す」という意味のsealという言葉からきています。

密着効果を高めるだけでなく、傷んだ下地に塗料が吸い込まれるのを止める役割をする下塗り材です。

下地の劣化が著しい場合は、シーラーを2回塗るなどの対策をし、仕上げ塗料を確実に密着させます。

 

また、シーラーは水性タイプ・溶剤(油性)タイプに分かれます。

水性タイプのシーラーは「エマルション型シーラー」とも呼ばれており、最も普及率の高いタイプです。

水性であることから臭いが少ないのが特徴で、比較的劣化が少ない外壁に用いられます。

劣化が激しい外壁に使われるのが溶剤タイプで、臭いは強いですが吸い込み防止効果が高く、乾燥時間も水性に比べると短いです。

 

プライマー

シーラーとプライマーの違いというのは、明確に定義付けられていません。

そのため、塗料メーカーによってはシーラーもプライマーも全く同じ意味で使っている場合もあります。

 

シーラーと同じく仕上げ塗料の密着効果を高め、下地への吸い込みを防止します。

ただ、プライマーとして販売されている下塗り材の中には錆び止め効果を持つ錆び止めプライマーもあります。

金属下地には一般的にプライマーを使用します。

 

フィラー

シーラーとプライマーはサラサラとした液状であるのに対し、フィラーはドロドロとした下塗り材です。

フィラーは凹凸の激しい下地を平滑に均したり、外壁に発生したひび割れを埋めて浮きでてこないように覆う役割をします。

 

シーラーやプライマーに比べて厚みを付ける必要があるため、ローラーは通常の2、3倍厚く塗ることができる「砂骨ローラー」というものを使用します。

 

また、フィラーは粘り気のある下塗り材のため、外壁の表面に模様や柄を付けるために厚く塗ることもあります。

 

微弾性フィラー

凹凸や段差のある外壁面を滑らかにしたり、下地への仕上げ塗料の吸い込みを抑える効果を持ちます。

また、硬いゴムのように伸縮性がある材質のため、塗膜のひび割れに追従する機能もあります。

ひび割れからの雨水の侵入を防ぐことができるため、小さなひび割れが発生しやすい吹き付け仕上げの外壁に多く用いられます。

 

バインダー

あまり傷みがなく、塗料の吸い込みの少ない外壁に用いられることが多い下塗り材です。

一般的には新築工事で使用されることが多く、築10年以上の外壁で採用されることはほとんどありません。

 

外壁塗装のことなら外装リフォームプロにご相談ください!

外壁塗装における下塗りの重要性について (4)

外壁塗装を成功させるポイントの1つが、下塗り材の選択です。

外壁材や劣化状態に合わせた、最適な下塗り材を選ぶ必要がありますが、そのためには知識や経験が必要です。

 

外装リフォームプロでは業歴5年以上、工事資格を有している、施工実績200棟以上などの条件をクリアした優良業者を紹介させていただいております。

下塗りについても豊富な知識を持つ業者ばかりです。

外壁塗装の業者選びの際は、ぜひご相談ください(^^)/

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