外壁塗装に欠かせない足場代の相場は?足場代が無料って本当?

投稿日:2023.1.21更新日:2023.9.4

外壁塗装は高所での作業ですから、足場が欠かせません。

そのため、費用には足場代もかかるのですが、外壁塗装費用の約2割が足場代と言われています。

相場はいくらか、なぜそれほどの費用がかかるのか、足場代が無料という業者がいるけど本当かなど、足場について徹底的に解説します!

 

足場が必要な理由3つ

外壁塗装に欠かせない足場代の相場は?足場代が無料って本当? (3)

そもそも、なぜ足場が必要なのか。

その理由は3つあげられます。

 

理由1.職人の安全を守るため

外壁塗装は高所での作業であり、梯子や脚立だと転落の可能性が大幅に高まります。

職人の安全を確保するためにも、安定した足場が必要不可欠です。

 

また、厚生労働省が定める『労働安全衛生規則』でも、2m以上の高所作業を行う場合は足場を設置するよう定められています。

 

理由2.施工品質を高める為

足場を組むことに、施工品質は関係なさそうに見えるかもしれませんが、実は大きく関係します。

 

足場ではなく脚立や梯子で塗装工事をするとなると、足元が安定せず、手元も疎かになります。

その結果、見た目が悪かったり施工不良を起こしてすぐに塗膜が剥がれる、なんてことになりかねません。

 

安定した足場があると、職人が手元に集中でき、持つ技術を最大限に発揮できます。

施工の品質を高めるためにも、足場は欠かせません。

 

理由3.ご近所への配慮

足場を設置すると、足場の周りに飛散防止ネットというメッシュシートを張ることができます。

 

外壁の汚れを落とす高圧洗浄作業の水しぶきや、塗装作業をしていると塗料が飛散します。

飛散防止ネットがあれば、それらが飛散して近隣にご迷惑をかけることを防ぎます。

 

足場代の費用相場はいくら?

外壁塗装に欠かせない足場代の相場は?足場代が無料って本当? (2)

足場代の費用は、1平方メートルあたり約800円前後が一般的な費用相場です。

お住まいの大きさによってかかる費用は異なります。

以下の表をご参考になさってください。

 

坪数(平米数) 足場面積 足場代 ※単価800円で計算
20坪(66㎡) 155~169㎡ 124,000~135,200円
25坪(83㎡) 170~184㎡ 136,000~147,200円
30坪(99㎡) 185~199㎡ 148,000~159,200円
35坪(116㎡) 200~214㎡ 160,000~171,200円
40坪(132㎡) 215~229㎡ 172,000~183,200円
45坪(149㎡) 230~244㎡ 184,000~195,200円

「外壁塗装の相場は?相場より安く抑えるコツもご紹介!」はコチラ

 

追加費用が発生する場合

足場代は状況によって追加費用が発生する場合があります。

よくあるケースをご紹介します。

 

ケース①3階建ての場合

足場にかかる費用は、(建物の外周)×(足場の高さ)×(足場の単価)で算出されます。

足場の費用は大体20万円ほどですが、これは2階建てのお住まいの場合の相場です。

 

2階建ての平均的な高さは約6mですが、3階建ての場合、平均的な高さは約8.5mです。

高さによって変わる料金の差は約5~15万円ほどになり、3階建てのお住まいの場合はその分、料金が追加されます。

 

ケース②カーポート、ベランダルーフ、グラスライトがある場合

足場を設置する場所にカーポートなどがあると、そのままの状態で足場を組むことができません。

そのため、一度カーポートなどを取り外してから足場を組んで、塗装工事が終了したらもう1度足場を設置します。

 

この作業費用として、1枚あたり約600円~の費用が追加されます。

 

ケース③狭小地の場合

お住まいの状況によっては隣接する家との距離が近く、狭い場所に足場を組まなければならない場合があります。

そうなれば足場の搬入や組み立てが困難になり、足場を組むには通常よりも時間を要します。

 

そのため、手間賃がかかる可能性があります。

その手間賃は状況によって異なりますが、相場は約5,000円~です。

 

「足場の組み立てが不可能」と判断された場合、広い場所で足場を組み立て、クレーンで運ぶ場合もあります。

その場合はクレーン代が追加されるでしょう。

 

足場はDIYできる?

外壁塗装に欠かせない足場代の相場は?足場代が無料って本当? (4)

塗装工事というのはできるだけ費用を抑えたいものです。

そのため、DIYをご検討されている方もいらっしゃるかと思いますが、足場はDIYできません。

 

その理由は、足場の組み立て等に関わる作業者は全員が特別教育を受講する必要があるからです。

素人だと足場を組むどころか、板を1枚も動かすことはできません。

 

何より足場の設置は危険を伴うので、プロに任せるようにしましょう。

 

「足場代無料」は本当?

「うちはサービスで足場代を無料にしています。」

「キャンペーン中なので足場代無料!」

「今なら5棟限定で足場代が無料です。」など、様々な謳い文句で契約を迫ってくる業者がいます。

中にはチラシやホームページにも足場代が無料になると記載されている場合もあります。

 

足場の費用というのは塗装工事の約2割を占めます。

約20万円もかかる足場代を無料にする、というのは不可能です。

 

ではなぜ無料と言えるのかというと、他の費用を水増ししていることが考えられます。

見積もりには確かに足場代が0円、または足場代の記載がないかもしれません。

しかし、「どうせわからないだろう」と、塗料代や諸経費などに上乗せされている可能性が高いため、足場代無料という場合は疑った方がいいでしょう。

「外壁塗装業者はどうやって選ぶ?優良な業者選びの方法とは」はコチラ

 

足場代を安くできる業者もあります

足場代が無料というのは怪しいですが、企業努力によって足場代を安く設定している業者もいます。

それは『自社の足場を自社の職人が組む場合』です。

 

塗装業者は、以下の4つの方法で足場を用意します。

1.自社の足場を自社の職人が組む

2.足場屋から足場をリースし、自社職人が組む

3.塗装業者ではなく、足場屋に依頼して組んでもらう

4.塗装業者が足場屋に依頼し、足場屋が足場をリースして組む

企業努力で足場代を節約できるのは、上記の1の場合のみです。

 

塗装業者にとって足場はなくてはならない存在ですが、自社で保有するとなると保管するスペースが必要です。

また、足場を自社で組むということは2階建ての建物の場合、足場の組み立て等作業主任者の資格を保有している必要があります。

このような理由から、足場をリースしている業者は少なくありません。

 

外壁と屋根は一緒にメンテナンスをするとお得!

外壁塗装に欠かせない足場代の相場は?足場代が無料って本当? (1)

「できるだけお得にメンテナンスをしたい」と考えるのならば、外壁と屋根を一緒にメンテナンスすることをオススメします。

外壁塗装をする際も、屋根塗装や屋根工事をする場合も、高所の作業なら足場が必要になります。

その足場自体に、大きな違いはありません。

 

「今回は外壁だけ、屋根は今度」とすると、その都度足場代がかかってしまって大変もったいないです。

外壁も屋根も、また、付帯部も一緒にメンテナンスをしてしまえば、1つの足場で工事が可能です。

 

とは言え、予算オーバーにならないよう、メンテナンスが必要な部分だけ施工を依頼しましょう。

 

外壁塗装なら外装リフォームプロへご相談ください!

「費用を相場より高くしている」「様々な謳い文句で契約を迫ってくる」ような業者は残念ながら存在します。

外装リフォームプロでは事前に見積もり調査をし、相場より安く、悪質な営業をしていない業者のみを選定してご紹介します。

業者選びは外装リフォームプロにお任せください(^_^)/

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