築10年の外壁汚れは見過ごし厳禁!種類別の対策とリフォームの目安

投稿日:2025.3.6

「うちの外壁、そろそろ汚れてきたかも…」そう感じていませんか?

築10年というタイミングは、外壁のメンテナンスを考える上で一つの節目です。汚れを放置すると、建物の寿命を縮める原因にもなりかねません。

この記事では、外壁の汚れの種類や原因、自分でできる掃除方法から、業者に依頼する場合の判断基準、そしてリフォームのサインまで、詳しく解説します。

「外壁塗装は10年で」と言われているけど、本当?

外壁塗装の目安として「10年」という言葉をよく耳にしますが、これはあくまで一般的な目安です。

実際には、建物の立地環境や使用されている塗料の種類によって、劣化のスピードは大きく異なります。海岸沿いの地域や日当たりの強い場所では、より早く劣化が進むこともあります。

逆に、内陸部で日当たりの少ない場所では、10年以上持つことも珍しくありません。

大切なのは、定期的に外壁の状態をチェックし、汚れや劣化のサインを見逃さないことです。

早期発見できれば、大規模なリフォームをせずに済む場合もあります。

【DIY vs 業者】外壁汚れのメンテナンスはどちらがおすすめ?

外壁の汚れが気になり始めたとき、自分で掃除をするか、業者に依頼するか迷う方も多いでしょう。

それぞれにメリット・デメリットがあり、ご自身の状況や希望によって適切な選択肢は異なります。
ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説します。

自分で掃除するメリット・デメリット

自分で外壁を掃除する最大のメリットは、費用を抑えられることです。ホームセンターなどで洗剤やブラシを購入すれば、手軽に始められます。

また、自分のペースで、気になる箇所を重点的に掃除できるのも魅力です。


しかし、高所の作業は危険を伴いますし、時間と労力がかかります。また、誤った方法で掃除すると、外壁を傷つけてしまう可能性もあります。

例えば、高圧洗浄機を使用する際に圧力をかけすぎると、塗膜を剥がしてしまうこともあるでしょう。

DIYで掃除を行う際は、安全面に十分配慮し、外壁の種類や状況に合った掃除方法を選択することが重要です。

業者に依頼するメリット・デメリット

業者に依頼するメリットは、専門的な知識と技術で、確実に汚れを落としてもらえることです

高所の作業も安全に行ってもらえますし、外壁の種類に合わせた洗剤や道具を選んでくれるので、外壁を傷つける心配もありません。また、自分で掃除する手間が省けるのも大きなメリットです。


反対に、費用がかかるのがデメリットと言えます。業者によっては高額な請求をしてくる場合もあるので、注意が必要です。


業者を選ぶ際は、複数の業者に見積もりを依頼し、費用やサービス内容を比較検討することが重要です。

結局どっちが良いの?判断基準はこれ!

DIYと業者どちらが良いかは、汚れの程度・予算・時間、そして何よりご自身のスキルによって決まります。

軽微な汚れであればDIYでも十分対応できますが、広範囲にわたる汚れや、高所の作業が必要な場合は、業者に依頼するのがおすすめです。また、時間がない方やDIYに自信がない方も、業者に依頼した方が安心でしょう。

迷った場合は、まず業者に見積もりを依頼し、DIYでできる範囲と費用を比較検討してみるのがおすすめです。

【外壁汚れの原因・種類別】自分でできる掃除方法

外壁の汚れには、様々な種類があります。

それぞれの汚れの特徴を知り、適切な方法で掃除することが重要です。

ここでは、代表的な汚れの種類と、自分でできる掃除方法をご紹介します。

汚れの種類

特徴

掃除方法

水垢汚れ

・水滴が乾いた後に残る白や茶色の跡

・特に雨の後に目立つ

・中性洗剤を薄めた水を使いスポンジやクロスで拭き取る

・酸性のクリーナーでスプレー後、ブラシでこすって洗い流す

コケ汚れ

・緑や黒っぽい斑点

・湿気の多い場所に発生しやすい

・コケ取りスプレーをスプレーして数分放置

・軽くブラシでこすり、流水ですすぐ

カビ汚れ

・黒や緑の斑点

・湿気が原因

・カビ専用クリーナーをスプレーし、放置後ブラシでこする

・中性洗剤でも対応可能だが、こすり洗いが必要

排気ガス汚れ

・黒いすす状の汚れ

・車の通行量が多い場所や交通量の多い都市部で発生

・中性洗剤を薄めた水で洗浄

・油汚れ専用クリーナーを使用する場合、スプレー後にブラシでこすり、流水でしっかりすすぐ

汚れの種類により掃除方法は異なりますが、共通して以下の点に注意してください。

強アルカリ性の洗剤や研磨剤は外壁に傷を付ける可能性があるため避ける
高圧洗浄機は目地部分に直接当てないようにし、水圧を調整して使用する
安全対策として、ゴム手袋・保護メガネ・マスクを着用する

また、掃除をする際は、必ず目立たない場所で試してから全体を掃除するようにしましょう。

外壁を傷つけないための注意点

外壁を掃除する際は、汚れを落とすことばかりに気を取られず、外壁を傷つけないように注意することが重要です。

ここでは、外壁を傷つけないための注意点をご紹介します。

ゴシゴシこするのはNG

汚れがひどいからといって、ゴシゴシこするのは絶対にNGです。外壁の塗膜を剥がしてしまい、かえって劣化を早める原因になります。柔らかいブラシを使用し、優しく丁寧に掃除するようにしましょう。


どうしても落ちない汚れは、無理に落とそうとせず、業者に相談してみてください。

外壁の種類に合わせた洗剤選びが重要

外壁の種類によって、使用できる洗剤は異なります。誤った洗剤を使用すると、変色や劣化の原因になることがあります。

必ず外壁の種類を確認し、それに合った洗剤を選ぶようにしましょう。わからない場合は、専門業者に相談するのが安心です。

最近では、環境に優しいエコ洗剤も多く販売されています。これらの洗剤は、外壁だけでなく、環境にも優しいのでおすすめです。

掃除する時間にも注意

真夏の日中など、気温が高い時間帯に掃除をすると、洗剤がすぐに乾いてしまい、汚れが落ちにくくなります。

また、外壁が高温になっているため、洗剤が変質する可能性もあります。掃除をする際は、気温が低い時間帯、例えば午前中や夕方に行うのがおすすめです。

風が強い日は洗剤が飛び散りやすいので、避けるようにしましょう。

汚れ以外にも!外壁リフォームが必要なサイン

外壁の汚れだけでなく、以下のようなサインが見られたら、リフォームを検討する必要があります。

色褪せ

外壁の色褪せは、外壁塗装の劣化の兆候です。紫外線や風雨、温度変化などの外的要因が長期間影響を与えることで、塗料の色が薄れたり、色が均一でなくなったりします。

特に南面や西面は日差しを強く受けるため、色褪せが目立ちやすいです。


色褪せを放置すると、塗料の保護効果が低下し、外壁が湿気や汚れを吸収しやすくなります。これにより、カビやコケが発生する原因となり、さらなる劣化が進む恐れがあります。

ひび割れ

外壁にひび割れが見られる場合も、リフォームのサインです。

ひび割れは、建物の構造的な問題や、地震・温度変化・湿気などの外的要因によって発生します。

小さなひび割れでも放置すると、雨水や湿気が侵入し、外壁内部でカビや腐食を引き起こす原因になります。


ひび割れの進行により、外壁の断熱性や防水性が低下し、さらに大きな損傷を招く恐れも。特に深いひび割れや複数箇所にわたるひび割れがある場合は、早急にリフォームを行い、適切な補修を施すことが重要です。

チョーキング

チョーキングは、外壁の塗装が劣化し、表面にチョークのような白い粉状の物質が付着する現象です。紫外線や風雨、温度変化などの影響で、塗料のバインダーが分解し、顔料が表面に現れることで発生します。


チョーキングが進行すると、塗装の防水性や耐候性が低下し、外壁の保護機能が失われます。これにより、雨水や湿気が外壁内部に浸透し、カビや腐食を引き起こす原因となるのです。

チョーキングが見られる場合、塗装の再塗布が必要になります。

塗膜の浮き・はがれ

外壁の塗膜が浮いたり、はがれたりする現象は、塗装の劣化が進んでいるサインです。湿気や水分の浸透、温度変化、施工不良などによる塗料の密着力低下が原因で発生します。

塗膜が浮くと、外壁の保護機能が失われ、雨水が内部に浸透しやすくなります。


これが進行すると、外壁の腐食やカビの発生を招き、建物全体の耐久性が低下することも

また、見た目にも美観が損なわれ、建物の価値に影響を与えることもあるでしょう。塗膜の浮きやはがれが確認された場合、早期にリフォームを行い、塗装の再塗布や補修を施すことが重要です。

外壁リフォームの種類と費用相場

外壁リフォームには、主に以下の3つの種類があります。それぞれの特徴と費用相場をご紹介します。

外壁塗装

外壁塗装の費用相場は、建物の規模や使用する塗料、施工業者によって異なりますが、一般的に一戸建ての外壁塗装で60万円〜200万円程度が相場です。大きな家や高層の建物はさらに高額になりやすいでしょう。


使用する塗料の種類によっても費用は変動します。例えば、アクリル塗料の場合は比較的安価で、ウレタン塗料やシリコン塗料は耐久性が高くなる分、費用が上がります。さらに、高耐久性を持つフッ素塗料や無機塗料は最も高額ですが、長期的にはメンテナンスコストを抑えることができるでしょう。


施工費用の内訳には、足場代や下地処理、洗浄作業が含まれるため、見積もり時に詳細を確認することが大切です。

外壁カバー工法

外壁カバー工法は、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねて張るリフォーム方法です。


外壁カバー工法の費用相場は、一般的に1平方メートルあたり1万5,000円〜4万円程度です。標準的な一戸建て(約100平方メートル)の場合、150万円〜400万円ほどの費用がかかることになります。


使用する外壁材の種類や、工事の規模、外壁材の性能や耐久性によっても価格が異なるため、予算に応じた材料選びが重要です。正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。

張り替え工事

外壁の張り替え工事の費用相場は、標準的な一戸建て(約100平方メートル)の場合、150万円〜300万円ほどの費用がかかることが多いです。


張り替え工事では、既存の外壁材を取り外して新しい外壁材を施工するため、解体費用や廃棄物処理費用が発生します。また、使用する外壁材や、建物の構造によっても費用が変動します。

外壁リフォームで失敗しないための業者選びのポイント

外壁リフォームは、決して安い買い物ではありません。業者選びを間違えると、後悔することになりかねないので、慎重に検討しましょう。


ここでは、外壁リフォームで失敗しないための業者選びのポイントを紹介します。

相見積もりで比較が必須

外壁リフォームで失敗しないためには、相見積もりで比較することが非常に重要です。複数の業者から見積もりを取ることで、施工内容や費用の内訳、使用する材料の違いを把握できます。


また、価格が安すぎる業者や高すぎる業者には注意が必要です。安すぎる場合、質の低い材料や手抜き工事が行われる可能性があり、高すぎる場合は過剰な料金が含まれていることもあります。


相見積もりを通じて、信頼できる業者を見極め、納得した上で工事を進めることが、失敗を避けるための鍵となります。

実績と評判をチェック

業者のホームページで過去の施工事例を確認し、どのような種類の工事を行っているか、どれだけの経験があるかを把握しましょう。


また、インターネットの口コミや、周囲の人々からの評判も参考になります。良い業者は、顧客満足度が高く、施工後のアフターケアがしっかりしていることが多いです。

逆に、評判が悪い業者は、品質が低い工事を行ったり、対応が不誠実なことがあります。信頼できる業者を選ぶことが、リフォームの成功に繋がります。

保証内容とアフターフォローも確認

保証内容やアフターフォローも重要なポイントです。リフォーム工事後に不具合が発生した場合、保証がある業者なら修理などの対応をしてもらえます。保証期間や範囲が明確であるか、何が対象となるのかを事前に確認しましょう。


施工後のアフターフォローがしっかりしている業者を選ぶことで、今後なにかあったときにも安心して任せることができます。保証内容が不十分な業者を選ぶと、問題が発生した際に余計な費用がかかる可能性があるため、慎重に選ぶことが重要です。

まとめ 築10年を目安に外壁汚れのメンテナンス・リフォームを

築10年という節目は、外壁の汚れをメンテナンス・リフォームするのに適したタイミングです。築10年を目安に、外壁の汚れのメンテナンスやリフォームを検討しましょう。早期に対策することで、建物の寿命を延ばし、快適な住環境を維持することができます。


外壁の汚れや劣化が気になる方は、ぜひ一度、外装リフォームプロにご相談ください。お客様の状況や予算にあった優良業者を厳選してご紹介します。


▼あなたのお家に合ったプロの優良工事店を探すならこちら
https://gaiso-reform.pro/

 

*MS

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