屋根葺き替え(30坪)完全ガイド|費用相場から安くする5つの方法まで徹底解説

投稿日:2025.3.8

「うちの屋根を葺き替えしたら、いくらかかるの?」

業者に見積りを依頼する前に知っておきたいという方も多いはずです。

しかしインターネットを見ても「屋根の大きさによって異なる」と書かれていることも多く、イメージしにくいですよね。

そこで今回は、一般的な広さと言われている30坪の戸建ての屋根の葺き替え費用の相場について解説していきます。

費用を安くするポイントについても紹介しますので、ぜひご覧ください。
また、本記事では1階と2階部分の床面積が変わらない一番シンプルな形状の家屋を想定しています。

屋根葺き替え(30坪)にかかる費用相場

30坪の住宅における屋根葺き替えの費用相場について詳しく解説します。
屋根材の種類や工事の方法によっても費用は大きく変動するため、事前にしっかりと把握しておきましょう。

屋根葺き替えの値段相場

30坪の住宅の屋根の葺き替えにかかる費用相場は、一般的に90万〜240万円程度です。

この費用には、新しい屋根材の材料費や施工費だけでなく、既存屋根の処分費や足場の設置費用なども含まれます。

しかし、屋根の状況や屋根の素材によって金額は大きく変動します。
例えば、屋根の下地の劣化が激しい場合は、下地の補修費用も別途必要になる場合があります。

また、瓦屋根からスレート屋根に吹き替える場合、瓦の撤去や処分費用が高くなる傾向があります。

屋根材ごとのコスト比較

屋根材の種類によっても、材料費と施工費が大きく異なります。
ここでは、代表的な屋根材のコストを比較します。

屋根材

コスト

特徴

スレート

比較的安価

費用を抑えたい人にお勧め
耐久性は他の屋根材に比べるとやや劣る

ガルバリウム鋼板

比較的安価

耐久性が高く、軽量で耐震性◎
デザイン性も高く人気

アスファルトシングル

比較的安価

防水性や耐久性◎
北米を中心に広く使用され日本でも人気

やや高め

耐久性◎
重量があり耐震性には注意が必要

デザイン性や希望する機能なども考慮した上で、屋根材を選びましょう。

葺き替えとカバー工法での費用の違い

施工方法として主に2種類あり「葺き替え」と「カバー工法」では、施工方法も金額も異なります。

【施工方法の違い】

葺き替え:既存の屋根材をすべて削除し、新しい屋根材を設置する方法

カバー工法:既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて設置する方法

「葺き替え」は費用は高額なものの、屋根の寿命が伸びるため長期的なメンテナンスコストを抑えられるなどのメリットがあります。

それに対して「カバー工法」は、比較的費用が安く、工期も短いという特徴があります。

その一方で、屋根の下地が劣化しているとカバー工法ができなかったり、瓦屋根はそもそもカバー工法の対象外だったりと一定の制限があります。

どちらの工法が適しているかは、屋根の状態や希望する屋根材によっても異なるため、業者に見積りを依頼する際には、両方の工法について説明を受け、比較することをおすすめします。

屋根葺き替え(30坪)を安くする5つの方法

実は、いくつかのポイントを抑えると費用を安くすることが可能です。
今回は5つの方法についてご紹介していきます。

①火災保険を活用する

屋根の葺き替え工事において、火災保険が適用される場合があります。
火災保険は火災だけでなく、台風や強風などの自然災害による屋根の損害も補償対象となることがあるためです。

ただし、火災保険の適用には条件があります。

例えば、損害の原因が経年劣化によるものと判断された場合は、火災保険は適用されません。
また、加入している保険によっても補償内容や免責金額が異なるため、事前に保険契約の内容を確認しておきましょう。

②補助金・助成金を活用する

国や地方自治体によっては、住宅の耐震性向上や省エネ化を目的とした屋根の葺き替え工事に対して、補助金や助成金が支給される場合があります。

しかし、補助金や助成金を活用するのは、条件を満たす場合に限ります。
例えば、軽量瓦への葺き替え工事や、断熱性能の高い屋根材の使用などが対象となる場合が多いです。

また、補助金の申請には、工事前の申請や、複数の書類を提出する必要があるなど、手続きが煩雑な場合があります。

業者によっては、申請書の作成からサポートしてくれるプランもあるため、事前に相談してみましょう。

③外壁工事と同時依頼する

屋根の葺き替え工事と外壁工事を同時に依頼した方が費用を抑えられるケースがあります。

どちらも高所作業で足場を組む必要がある為、同時に工事を行うことで足場代や人件費を抑えることが可能になります。

また、外壁工事を一緒に行うことで、デザインの統一感を持たせることができます。
ただし、同時依頼によって工事期間が長くなる可能性もあるため、事前に専門業者へ相談してみましょう。

④複数業者から見積りを取る

複数業者から見積りを取ることも重要です。
複数の業者から見積りを取ることで、費用相場を知ることができます。

また、業者によって施工方法や使用する材料が異なるため、複数の見積りを比較することで、より自分に合った業者を選ぶことができます。

見積りを依頼する際には、工事内容や使用する資料、保証内容など詳しく確認しましょう。

また、金額だけでなく、業者の実績や評判、担当者の対応なども考慮して、信頼できる業者をお選びください。

 

▼あなたのお家に合ったプロの工事店を比較検討したいならこちら
https://gaiso-reform.pro/

⑤屋根材を慎重に選ぶ

屋根の葺き替え費用を抑えるためには、屋根材の選び方も重要です。
業者によっては、高価な屋根材を提案される場合がありますが、必ずしも高価なものが最適とは限りません。

もちろん、高価な屋根材にはメリットも多くあります。
そのため、必要な性能や不要な性能を見極め、自分に合った屋根材を選ぶことが大切です。

ただし、コストを抑えようと必要な機能性まで削ってしまうと、断熱性や耐久性が不足し、後々トラブルに繋がる可能性があります。

業者としっかり相談しながら、コストと性能のバランスを考慮した最適な屋根材を選びましょう。

屋根葺き替え(30坪)の工期スケジュール

屋根の葺き替え工事は、ある程度の日数が必要な工事となります。
30坪の住宅における屋根葺き替えの工期スケジュールについて解説します。

屋根葺き替えにかかる工期の目安

30坪の住宅の屋根の葺き替えにかかる工期の目安は、一般的には7日〜14日程度です。
この期間には、足場の設置、既存屋根の撤去、下地の補修、新しい屋根材の設置、後片付けまでの作業が含まれます。

ただし、屋根の形状や下地の劣化具合などによってはさらに工期が長くなる傾向があります。

また、瓦屋根からスレート屋根に葺き替える場合も瓦の撤去・処分に時間がかかるため、工期が長くなる場合があります。

見積りを取る際に、工期スケジュールも併せて確認をしておくと安心です。

施工スケジュールと各工程の解説

屋根葺き替え工事の一般的な施工スケジュールは、以下の通りです。

1.足場の設置:
高所作業となるため、足場の設置を行う

2.既存屋根の撤去・掃除:
屋根材の種類によって作業日数が変わる

3.下地の補修:
下地が劣化している場合に必要な工程

4.防水シートの設置:
雨水の浸入を防ぐために、防水シートを設置

5.新しい屋根材の設置:
屋根の形状によって作業日数が異なる

6.棟板金の設置:
屋根の上部に棟板金を設置

7.後片付け:
工事で発生したゴミを片付け、清掃を行う

8.足場の解体:
もとの状態へと戻す

施工スケジュールは、天候や作業員の人数によっても前後する場合があります。

事前に業者から詳細なスケジュールを聞くだけでなく、工事の進捗状況もこまめに確認するようにしましょう。

工事中の生活への影響と対策

屋根葺き替え工事中は、騒音や粉じんが発生します。
また、工事期間中は業者の出入りが多く足場も設置されるため、防犯対策も必要です。

騒音対策:工事中は窓を閉め、防音シートなどを活用しましょう

粉じん対策:洗濯物は室内に干し、工事後はしっかり掃除をしましょう

防犯対策:窓やドアの施錠や貴重品の管理を徹底しましょう

近隣への配慮:工事前に近隣住民に挨拶をし、工事期間や作業内容を伝えましょう

業者と協力して、しっかりと対策を行いましょう。

迅速やトラブルによる工期遅れと対応策

屋根葺き替え工事は、天候に左右されやすい工事です。
雨天や強風の場合は、作業を中断せざるを得ない場合があります。
また、工事中に予期せぬトラブルが発生し、工期が長引くこともあります。

天候による遅れ:雨天や強風の場合は、作業を中断し、天候の回復を待ちます

近隣トラブルによる遅れ:業者と協力して解決策を探しましょう

工期遅れの連絡:工期が遅れる場合は、業者から事前に連絡をもらい、必要に応じて代替案を検討しましょう

事前にトラブル発生時の対応についても業者と相談しておくと安心です。

失敗しない業者の選び方4ステップ

屋根葺き替え工事を成功させるためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
失敗しない業者の選び方4ステップをご紹介します。

①候補となる業者をリストアップする

まずは、候補となる業者をリストアップしましょう。
インターネット検索や口コミサイト、SNSなどを活用して、複数の業者をピックアップします。「一括見積りサイト」を活用するのもお勧めです。

また、リストアップする際には、地元の業者を選びましょう。

地元の業者は、地域の特徴や気候条件について詳しく、環境に合わせた提案や対応が期待できます。

▼一級技能士の資格を持つプロに地元の優良業者の厳選&一括見積りを依頼したい方はこチラ
https://gaiso-reform.pro/

②信頼性をチェックする

次に、リストアップした業者の中から、信頼できる業者を選ぶために、以下の項目をチェックしましょう。

【信頼性チェックリスト】

☑︎建設業許可の資格があるか
 建設業許可を持っている業者は、一定の技術力や経営力があると認められています。

☑︎専門知識の資格を保有しているか
 例)屋根に関する資格(かわらぶき技能士、かわらぶき診断技能士など)

☑︎施工実績を確認できるか
 過去の施工事例やお客様の声を確認し、業者の実績を把握しましょう。

☑︎口コミなどの評判を確認できるか
 インターネットや口コミサイトなどで、業者の評判をチェックしましょう。

このような情報を総合的に判断し、信頼できる業者を選びましょう。
また、業者に直接問い合わせて、疑問点や不安な点を解消することも大切です。

③価格や工事内容を比較する

信頼できる業者だと判断できた複数の業者から見積もりを取りましょう。
価格だけでなく工事内容も比較することが大切です。
見積もりを比較する場合には、以下の点に注意しましょう。

項目ごとの金額: 項目ごとに細かく金額が明記されているか確認しましょう

工事内容の詳細:工事内容が具体的に記載されているか確認しましょう

使用する材料:使用する材料の種類や品質を確認しましょう

価格だけでなく、工事内容や使用する材料なども考慮して、自分に合った業者を選びましょう。
また、不明な点や疑問点があれば、業者に質問し、納得できるまで説明を受けることも大切です。

④保証内容やアフターサポートを確認する

最後に、屋根葺き替え工事後も安心して生活するために、保証内容やアフターサポートを確認しましょう。
屋根の不具合が発生した場合にどこまで保証されるのか確認しておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。

また、定期的な点検やメンテナンスを行ってくれる業者を選ぶこともお勧めです。

定期的な点検やメンテナンスを行うことで、屋根のひび割れやズレを早期発見でき、結果的に屋根の寿命を伸ばし、大きな修理費用の出費を防ぐことができます。

まとめ|正しい知識で屋根葺き替えを成功させよう

屋根の葺き替えは、住まいを長く快適に保つために欠かせない工事です。
その一方で、費用や施工方法、業者選びを誤ると、思わぬトラブルに繋がることもあります。

だからこそ、正しい知識で信頼できる業者を選ぶことが工事を成功させるカギです!

この記事で解説した費用相場の考え方やコストを抑える方法などを参考に、信頼できる業者を選んでもらえたら嬉しいです。

 


▼あなたのお家に合ったプロの工事店を知りたいならこちら
https://gaiso-reform.pro/

 

*MS

10秒で完了!カンタン見積もりを試してみる10秒で完了!カンタン見積もりを試してみる
都道府県
建物種別
ご希望の
紹介数

 

外壁塗装、屋根工事をご検討の方は、
ぜひご相談ください。