日射反射率が高い色は何色?5色で比べました!
投稿日:2024.2.8更新日:2024.2.8
屋根塗装についてインターネットで情報を検索したとき、「日射反射率」や「遮熱塗料」という言葉に触れることが多いと思います。
いざ「日射反射率」と調べても、専門用語が並び、よくわからないという声が多く届いています。
また、遮熱塗料と普通の塗料はどう違うのかというご質問も多いです。
今回は、日射反射率の意味や日射反射率の高い色、遮熱塗料についてまとめました。
これから屋根塗装をご検討の方、夏の暑さ対策をお考えの方はぜひご参考になさってください。
日射反射率とは
「日射反射率」という言葉を調べると、実に難しい用語が並びます。
日射反射率を簡単に言うと、屋根や外壁などの建物の表面が太陽光をどれくらい反射するかを示したものです。
数値単位は「%」で、塗料製品や色によって決まります。
日射反射率が高ければ高いほど理想的
日射反射率は高ければ良いのでしょうか、それとも低ければ良いのでしょうか。
結論は、数値が高ければ高いほど建物には良いとされています。
後ほど詳しく解説しますが、建物だけではなく、数値が高ければ高いほど地球にもよいとされています。
例えば、日射反射率が80%の塗料があるとします。
その塗料で塗装した部材に太陽光が当たると、建物外へ反射する割合は80%です。
残りの20%しか建物内へ吸収されない計算なので、建物内の温度上昇は比較的穏やかになります。
太陽の光を屋根が100%受けたとして、80%ははね返し、20%は受け止めます。
明るい色のほうが日射反射率は高め
日射反射率は数値だけで60%以上の差が出ることもあります。
屋根の色が白色と黒色の場合、日射反射率は白色のほうが高めです。
ただ、明るい色の屋根は汚れや痛みが目立ちやすいことから、色選びで迷う方は多いです。
同じ色でも塗料によって日射反射率は異なる
塗料を取り扱っているメーカーは多くあり、全社で同じ素材を同じ分量使っているわけではありません。
塗料カタログを見てみると、茶色系の色だけでも各メーカーによって「ナポリブラウン」「コーヒーブラウン」「ブラウン」「こげ茶」など名前が異なります。
各塗料製品、色により、それぞれに日射反射率が異なります。
塗装業者に相談すると、その業者が取り扱っているメーカーのカタログを見せてくれます。
カタログの中から、お好みの色を選ぶことになります。
その時に色選びに迷ったら、業者に相談してみてください。
ご希望に合わせた塗料製品や色を提案してくれるはずです。
日射反射率を5色で比べました!
遠くから見て、「茶色の屋根」の住宅が数軒並んでいたとします。
実際に近くに寄ってみると、濃い茶色や、白が少し入った茶色など違いがあります。
同色でも、塗料メーカーごとの違いや微妙な色合いによって日射反射率に差が出るものです。
そこで、某メーカーのカタログに基づき、同メーカー同製品のもので比較してみました。
日射反射率の高い色を反射率が高い順にご紹介します。
1.ホワイト系
純白のホワイト色の日射反射率は91%、少しシルバーが入ったホワイト色の日光反射率は76%でした。
圧倒的な反射率の高さがメリットですが、汚れや痛みが目立ちやすいデメリットもあります。
そのため、純白のホワイトではなく、少しパールやシルバーが入っているホワイト系を選ぶ方が多いです。
2.グリーン系
ベビーリーフの黄緑に近いグリーン色の日射反射率は70%、モスグリーンに近いグリーン色の日射反射率は31%でした。
色が暗色系に近くなるにつれて、日射反射率が低下していることが分かります。
3.チャコール系
チャコールとは紫みのかかった鮮やかなピンク色のことです。
ホワイトが入った明るめのチャコール色の日射反射率は67%、濃いめの落ち着いたチャコール色の日射反射率は28.4%でした。
4.ブルー系
空色に近いブルー色の日射反射率は65%、サファイヤに近いブルー色の日射反射率は43%でした。
濃いめのブルー色でも、他の色と比較して日射反射率の低下は大きくありません。
5.ブラック系
ダークチョコレート系のブラック色で32%、完全なブラック色で28.4%でした。
ブラック系の色に多少のホワイト色を加えても、反射率にはっきりとした変化は感じらません。
ホワイト系とブラック系の反射率の差は、最大で63%でした。
猛暑の中、白いTシャツと黒いTシャツを着て過ごすとでは体感温度の違いがはっきりと分かります。
人体に言えることは、屋根にも同じなのです。
遮熱塗料とは
夏場の建物内の温度上昇を抑える目的で作られたのが、遮熱塗料です。
日光の熱を効率的に反射し、室内に届く暑さが軽減されます。
同じメーカーで同じ色の塗料でも、一般用と遮熱用の2種類販売されていることがあります。
日光反射率を高める成分は、遮熱用に含まれています。
価格も違うので、購入時は注意が必要です。
ここでは遮熱塗料と一般用塗料の違いについてご紹介します。
遮熱塗料は赤外線を反射する
一般用塗料は赤外線の吸収率が大きい一方で、日射反射率は高くありません。
塗膜を通して太陽からの赤外線を建物内へ通してしまい、建物内の温度が上昇します。
遮熱塗料は一般用塗料同様に赤外線の吸収率は大きいですが、日射反射率も高いです。
遮熱塗料を塗装した屋根の温度は、一般用塗料の屋根より最大6.1℃低かったという結果があります。
遮熱塗料はカーボンブラックを含まない
一般的な塗料にはカーボンブラックという顔料が含まれています。
カーボンブラックは赤外線を吸収するため、建物内の温度が上昇しがちです。
遮熱塗料にはカーボンブラックを含まれていません。
代わりに温度に影響の少ない特殊顔料を使っているため、建物内の温度上昇を抑えられます。
屋根塗装のことなら外装リフォームプロへ!
インターネットで塗装工事について調べても専門用語が多く、理解をするのに時間がかかることもあります。
今回ご紹介した「日射反射率」の他にも、様々な用語を目にするでしょう。
当社では屋根塗装などの外装リフォームのサポートをしています。
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大切なお住まいのリフォームをお考えの際は、ぜひご相談ください。
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