瓦屋根に必須!漆喰工事の費用と施工内容
投稿日:2023.12.11更新日:2024.1.12
漆喰工事は瓦屋根に必要なメンテナンスです。
漆喰の劣化が見られたときには漆喰工事を屋根工事業者に依頼して対応してもらいましょう。
この記事では漆喰工事の内容と費用相場についてまとめました。
漆喰メンテナンスの目的と内容を理解していると見積もりの正しさも判断できるので学んでおきましょう。
漆喰工事とは
漆喰工事とは屋根瓦と棟瓦をつなぎ留めている漆喰のメンテナンス工事です。
土葺き工法の屋根の場合には軒先の部分にも漆喰が使用されています。
漆喰は調湿性が高く、屋根瓦の基礎になっている葺き土を保護して屋根の状態を良好に保つ役割を果たしています。
しかし、消石灰などを海藻のりによって固めて作られている漆喰は紫外線や雨風にさらされることで劣化します。
寿命が近づいてきた時点で漆喰工事をして、良好な状態に回復させることが必要です。
漆喰の寿命
漆喰は屋根瓦に比べると短寿命です。
一般的に漆喰の寿命は10年~20年と言われています。
屋根瓦は50年以上も使用できるので、瓦のメンテナンスとは別のタイミングで漆喰工事をする必要があります。
漆喰工事が必要な状態
漆喰を観察して、剥がれや脱落が見られていたらメンテナンス時期です。
また、瓦がずれている、屋根に歪みや剥がれがある、屋根表面にサビやコケが見られるといったときには、既に漆喰が劣化している可能性が高い状況です。
ただ、漆喰の劣化が進んでいる様子は地面から見て判断するのは簡単ではありません。
屋根に登ることは危険なので、ご自身では登らずに調査をしてもらいましょう。
漆喰工事の種類
漆喰工事の打ち替えと詰め増しの2種類があります。
漆喰工事を依頼するときには「打ち替え」を選びましょう。
打ち替えとは古い漆喰を除去して、新しい漆喰を詰める漆喰工事です。
劣化している漆喰から新しい漆喰に置き換えられるので、また10年~20年の寿命を持つようになります。
一方、詰め増しの場合には古い漆喰を除去せずに、漆喰の剥がれや脱落が見られている部分に新しい漆喰を充填します。
それだと経年劣化している漆喰と新しい漆喰がうまくなじまず、剥がれてきてしまうリスクがあります。
古い漆喰がまた剥がれや脱落を起こすので、すぐに漆喰工事が必要になるでしょう。
費用は抑えられるメリットがありますが、やむを得ない事情がない限りは漆喰の打ち替え工事をしましょう。
また、劣化が著しい場合には棟瓦の取り直しをする場合もあります。
一度、棟瓦を撤去して葺き土を盛り込み、棟瓦を設置する工程が追加されます。
棟瓦の取り直しをする必要がないうちに漆喰工事をすると費用対効果が高く、建物も傷みにくいので定期的にメンテナンスをされることをおすすめします。
漆喰工事に必要な日数
漆喰工事にかかる日数は一般的な住宅なら1日以内で完了します。
大きなお住まいの場合は2日かかる場合もありますが、通常は半日~丸1日で仕上がります。
漆喰の劣化を放置するリスク
漆喰の劣化が見られても、今日明日のうちに漆喰工事をしなければ大きな問題になるというわけではありません。
しかし、長期的に漆喰工事をせずに放置するとリスクがあります。
ここでは漆喰の劣化を対処しなかったときに何が起こるかを解説します。
葺き土の流出
漆喰工事をしないと屋根瓦と屋根の間にある基礎の葺き土が流れ出てしまうリスクがあります。
漆喰が劣化した部分から水が入り込んでしまうからです。
葺き土が流出すると屋根瓦が安定しなくなるだけでなく、雨水が屋根本体に到達しやすくなります。
雨漏りの発生
葺き土が流出すると防水性が低下し、雨漏りが発生しやすくなります。
下地の屋根本体が水にさらされることになり、腐食や劣化が進んでいきます。
屋根の劣化が進むと雨水が家の中まで浸透してしまい、雨漏りを発生させる原因になるので注意が必要です。
屋根瓦や棟瓦のずれや脱落
漆喰の剥がれと葺き土の流出が進むと屋根瓦や棟瓦を固定することができなくなります。
台風などの暴風雨のときに棟瓦がずれたり、屋根瓦が脱落する原因になります。
屋根瓦や棟瓦のずれ、脱落は屋根の防水性を低下させ、雨漏りのリスクが高くなります。
漆喰工事も打ち替えでは済まなくなり、棟瓦の取り直しをすることになるでしょう。
漆喰工事の打ち替え施工工程
漆喰の劣化が見られたときには漆喰工事の打ち替え工事を屋根修理業者に依頼しましょう。
ここでは漆喰工事の打ち替え施工工程について詳しく解説します。
見積もりを取った際の説明が適切な内容かどうか判断する材料にしていただければと思います。
古い漆喰の撤去
屋根の上での作業になるので、安全のために足場を設置してから作業に入ります。
漆喰の打ち替えでは最初に古い漆喰の撤去作業をします。
下地調整
漆喰をきれいに除去したら、清掃をして下地調整をします。
既存の漆喰が残っていると、新しい漆喰がしっかりと定着せず、すぐに寿命がきてしまうからです。
そして下地の葺き土が平らになるように整備します。
棟瓦や屋根瓦にずれがある場合には修正します。
新しい漆喰の充填
下地調整ができたら新しい漆喰を詰めていきます。
隙間が生じないように隅々まで詰めることが大切です。
全体に均一に漆喰を詰めていき、およそ10mmの厚さで施工します。
漆喰の厚さは環境によって調整することが必要で、厚すぎると台風などによる劣化が進行しやすくなり、薄すぎると剥がれるリスクが高くなります。
新しい漆喰を詰め終えたら施工完了です。
漆喰工事の費用相場
漆喰工事の費用相場は1mあたり約3,000~4,000円です。
棟の長さが10mとすると・・・
棟の長さ10m×両面2×単価(3,000~4,000)=約60,000円~80,000円です。
これに足場代がかかり、大体20万円ほど追加されます。
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