瓦屋根から雨漏りする場合の応急処置の方法は?原因や修理方法も解説

投稿日:2024.11.30

昔ながらの日本家屋で用いられている瓦屋根は丈夫で長持ちするのが特徴です。

しかしながら、何らかの理由によって雨漏りを起こすこともあります。

その理由はさまざまで、状況によって修理方法が異なります。

雨漏りが起こったらまずは落ち着いて応急処置をし、それから原因を調べて適切な方法で工事をしましょう。

 

今回は瓦屋根で雨漏りが起こった際の対処方法や考えられる原因、修理方法について詳しく解説します。

お住まいの屋根が瓦屋根の方は、ぜひご参考になさってください。

 

雨漏りが起こった際の応急処置

瓦屋根から雨漏りする場合の応急処置の方法は?原因や修理方法も解説 (2)

雨水が室内に入ってくると家財や床などを傷め、カビも生える恐れがあります。

電気系統が濡れれば漏電や火災が起こる可能性も高くなるので、応急処置をしましょう。

ここでは瓦屋根が原因による雨漏りが起こった際の応急処置の方法を紹介します。

 

家具や家電を移動させる

雨水が落ちてきたり、シミができている場所の近くに家具や家電など物がある場合は移動させましょう。

雨水は布や木材、紙、鉄などどんなものでも劣化速度を早めます。

家電も濡れると故障、漏電、火災にも繋がりかねませんので、早めに安全な場所へ動かしてください。

 

雨水が落ちてくる場合はバケツなどで受け止める

雨水が床にポタポタ落ちてくる場合は床を傷めてしまうため、真下にバケツを置きましょう。

ただ、雨水がバケツの底に落ちると強く跳ね返ってしまうので中にタオルや雑巾を入れて受け止めてください。

バケツの水はこまめに捨て、床に水がかからないよう注意しましょう。

 

壁や床が濡れている場合は速やかに拭き取る

壁や床に水が浸みている場合は古いタオルや雑巾などで早めに拭き取りましょう。

雨水が入り続ける場合はそれらの布やペットシーツなどをあてがい、こまめに水を絞ったり交換するようにしてください。

そうすることで壁や床が傷むのをできるだけ遅らせることができます。

 

カーテンは濡れないよう外しておく

雨水がカーテンに当たるとカビが発生するため、濡れないように外しておくと安心です。

カビが生えると臭いで不快に感じますし、胞子を吸えば喘息やアレルギーを発症する恐れがあります。

 

瓦屋根から雨漏りが起こる原因と修理方法・工事内容

瓦屋根から雨漏りする場合の応急処置の方法は?原因や修理方法も解説 (3)

応急処置が完了したら、根本的な雨漏りの原因を調査し、適切な補修や工事をする必要があります。

 

行った応急処置はあくまで一時的な対処であり、雨漏りは自然に直るものではありません。

業者に調査をしてもらう必要がありますが、どんな原因があるか、必要な工事は何か知っておくと業者との対応もスムーズに進むでしょう。

 

瓦のズレ、割れ

瓦自体に何かしらの問題が起こっている場合です。

瓦は丈夫な素材ですが、台風や地震、飛来物などによる襲撃によって割れたりズレなどが生じることがあります。

このような場合でも、瓦の下には防水シートが張ってあるのですぐには雨漏りが起こりません。

しかし、防水シートが剥き出しになると傷みやすい状態になるので、できるだけ早めの対処が必要です。

 

必要な工事はズレは元の位置に戻し、割れは部分葺き替えが最低限必要になるでしょう。

 

漆喰の剥がれ・棟瓦の歪み

棟瓦(むねがわら)とは、屋根の頂上に葺いてある瓦です。

棟瓦と屋根面の間には白か黒の漆喰が詰められており、紫外線などの影響によって徐々に劣化します。

劣化して漆喰が剥がれると雨水が入り込み、やがて雨漏りを起こします。

 

また、漆喰は棟瓦を固定するなどの役割を持つため、剥がれると棟瓦を固定する力が弱まります。

そうすると、やがて棟瓦はズレて雨水が侵入するようになります。

 

必要な工事は漆喰の詰め直し工事、棟瓦がズレている場合は棟瓦の積み直し工事も行います。

 

谷樋の劣化

谷樋(たにどい)とは屋根の谷部分に設けられている雨水の通り道です。

瓦屋根に降った雨水を集め、軒先にへと排水します。

雨水が集中する場所なので劣化スピードも早く、瓦屋根で雨漏りが発生した際はまず疑うべき箇所です。

 

谷樋から雨漏りがする場合は谷樋の交換が必要です。

周りの瓦屋根を一旦撤去し、谷樋を交換して瓦を戻します。

 

板金のサビ

屋根と外壁の間(雨仕舞と言います)や、谷樋に板金が使われている場合があります。

板金はサビ止めなどの塗装が施されていますが、塗装のサビ止め効果が低下すると、やがてサビが発生します。

サビた板金は穴が空き、そこから雨水が入り込んでしまいます。

 

サビが発生した場合は塗装工事で補修+サビ止めの効果を回復させられます。

しかし、雨漏りが起こっている場合は修正や板金の交換が必要になるでしょう。

 

防水シートの劣化

屋根というのはどんなものでも二次防水になっていて、屋根材の下には防水シートが張られています。

 

これまで紹介した瓦のズレや割れ、谷樋の劣化など、どの場合も防水シートが正常なら雨漏りは起こりません。

 

雨漏りが起こっているということは、瓦や谷樋だけでなく、その下の防水シートにも問題があるということです。

その場合は防水シートの張り替えや重ね張りが必要です。

 

原因を調べ、適切な工事の選択はプロに任せましょう

瓦屋根から雨漏りする場合の応急処置の方法は?原因や修理方法も解説 (1)

中にはご自身で雨漏りの原因を調べ、さらにご自身で修理をされる方がいらっしゃいます。

しかし、高い屋根に登ると落下事故の可能性があります。

また、誤った補修はかえって被害を広げてしまうこともあります。

 

そのため、今回紹介した原因や修理方法はあくまで参考にしていただき、実際の調査や補修はプロに任せることをおすすめします。

ただ、雨漏りの原因を調べるのはプロでも難しいと言われています。

「記事で紹介されていた内容と違う」「提案された工事に納得できない」という場合は、他の業者にも意見を聞き、安心して任せられる業者に工事を依頼をしましょう。

 

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雨漏り調査や工事は、どこに依頼しても同じというわけではありません。

業者によって調査方法、提案する工事内容、価格、対応の善し悪しが異なります。

瓦のズレを直すのに、業者によって数万円の差が出ることも珍しくありません。

そのため、業者探しは慎重に行うことをおすすめします。

 

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