屋根塗装の耐用年数とは?劣化のサインと業者選びのポイントも紹介
投稿日:2025.3.2
屋根は、私たちを雨風から守ってくれる大切な存在です。
しかし、常に紫外線や雨にさらされているため、どうしても劣化してしまいます。
今回は、屋根塗装の耐用年数について詳しく解説し、劣化のサインや業者選びのポイントも紹介します。この記事を読んで、家の屋根を長持ちさせるための知識を身につけましょう。
屋根塗装の耐用年数は10年
屋根塗装の耐用年数は、一般的に10年と言われています。
これは主にシリコン塗料の耐久年数を基準とした数字であり、あくまで目安です。
塗料の種類や気候条件、屋根の素材によっても、大きく変わります。
屋根塗装は、建物を保護する上で非常に重要な役割を果たしています。
定期的なメンテナンスを怠ると、建物の寿命を縮めてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
【塗料別】屋根塗装の耐用年数
屋根塗装に使われる塗料には様々な種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。
ここでは、代表的な塗料の耐用年数を紹介します。
シリコン塗料の耐用年数
シリコン塗料は、8~15年程度の耐用年数があります。 比較的安価で、耐候性や耐水性にも優れているため、コストパフォーマンスの高い塗料と言えるでしょう。
シリコン塗料は、汚れが付きにくく、メンテナンスがしやすい点も魅力の一つです。また、紫外線や雨風に強く、劣化しにくいことも特徴であるため、現在最も一般的に使用されています。
しかし、環境条件や施工品質によっては10年未満で劣化することもあるため、定期的な点検が必須になります。
長期間の耐久性を求める場合は、より高性能なフッ素塗料や無機塗料も選択肢に入れると良いでしょう。
フッ素塗料の耐用年数
フッ素塗料は、15~20年程度の耐用年数があります。 シリコン塗料よりも高価ですが、耐候性や耐薬品性に優れており、長期的に見るとコストパフォーマンスが高いと言えます。
フッ素塗料は、紫外線による劣化が少ないため、美観を長く保ちたい方におすすめです。特に、日当たりの良い地域にお住まいの方には適しているでしょう。
ただし、フッ素塗料は硬く、屋根材の動きに追従しにくいため、下地処理や施工品質が重要になる点に注意が必要です。
ウレタン塗料の耐用年数
ウレタン塗料は、5~10年程度の耐用年数があります。柔らかく密着性が高いため、ひび割れしやすい屋根材には適しているでしょう。
しかし、紫外線や雨風による劣化が比較的早いため、頻繁なメンテナンスが必要になります。
また、近年では耐久性やコストパフォーマンスの面でシリコン塗料が主流になり、ウレタン塗料は部分補修や細かい箇所の塗装に使われることが多くなっています。
アクリル塗料の耐用年数
アクリル塗料の耐用年数は約3~8年とされており、現在では屋根塗装にはほとんど使用されなくなっています。理由としては、耐久性が低く、頻繁な塗り替えが必要になるためです。
アクリル塗料は、DIYで屋根塗装をしたい方や、短期間での塗り替えを考えている方には向いています。また、カラーバリエーションが豊富なため、屋根の色味にこだわりたい方にも適しています。
しかし、長期的なコストを考えるなら、他の塗料を選ぶ方が賢明でしょう。
無機塗料の耐用年数
無機塗料は、20年以上の耐用年数があります。 非常に高価ですが、耐候性、耐火性、耐薬品性に優れており、最も耐久性の高い塗料と言えるでしょう。
無機塗料は、ガラスやセラミックなどの無機成分を含むため、紫外線や雨風による劣化が非常に少ないのが特徴です。
初期費用は高いですが、長い目で見るとお得になる可能性が高いです。注意点としては、塗膜が硬いため下地処理や施工技術が重要になります。
長期間のメンテナンスコストを抑えたい場合や、長期的に建物を守りたい方におすすめです。
【見逃し厳禁】屋根塗装の劣化サイン
屋根塗装の劣化サインを見逃すと、建物に深刻なダメージを与える可能性があります。
以下のサインに気づいたら、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。
コケやカビの発生
屋根にコケやカビが発生している場合、塗膜の防水機能が低下している可能性があります。 コケやカビは、湿気を好むため、屋根材の内部に水分が浸透しているサインです。
放置すると、屋根材の腐食や雨漏りの原因になるため、早めに対策しましょう。
コケやカビが発生しやすい条件は以下になるので、あてはまる場合は注意してください。
湿気が多い場所
塗装の耐用年数を超えている屋根
雨水が溜まりやすい形状の屋根
コケやカビが目立つ場合は、屋根塗装のメンテナンス時期の目安です。早めに専門業者に相談し、再塗装を検討すると屋根を長持ちさせられます。
屋根の塗膜の剥がれ
屋根の塗膜が剥がれている場合、塗料の寿命が尽きているサインです。
屋根塗装の役割は、屋根材を紫外線や雨風から守ることですが、経年劣化により塗膜の密着性が低下し、剥がれが発生します。
塗膜が剥がれると、屋根材が直接紫外線や雨にさらされるため、劣化が急速に進みます。
放置すると屋根材が直接ダメージを受け、劣化が加速してしまうので、早急に塗り替えを検討しましょう。
屋根材の種類によっては、葺き替えが必要になる場合もあります。
金属部分にサビの発生
屋根の金属部分にサビが発生している場合、塗膜の保護機能が低下しているサインです。
金属屋根やトタン屋根、棟板金(むねばんきん)などの金属部分は、本来塗膜によって保護されていますが、経年劣化や外的要因により塗装が剥がれると、金属がむき出しになり、酸素や水分と反応してサビが発生します。
サビは、金属を腐食させ、強度を低下させるため、放置すると大変危険です。 サビの進行を食い止めるためには、早めにケレン作業(サビ落とし)と再塗装を行うことが重要です。
特に金属屋根の場合、放置すると穴が開くこともあるため、定期的な点検とメンテナンスを心がけましょう。サビが酷い場合は、金属部分の交換も検討してください。
ひび割れ
屋根にひび割れが発生している場合、屋根材自体が劣化しているサインです。
ひび割れから雨水が浸入すると、建物内部を腐食させるリスクにつながることもあります。
ひび割れの程度によっては、部分的な補修や、屋根全体の葺き替えが必要になる場合があるので、早めに業者に相談しましょう。
屋根塗装の耐用年数を過ぎるとどうなる?
屋根塗装の耐用年数を過ぎると、塗膜の劣化が進み、屋根材が直接紫外線や雨風にさらされることになります。
これにより、防水性や防汚性が低下し、屋根材が劣化しやすくなります。
具体的には、塗膜が剥がれる、ひび割れる、コケやカビが発生するなどの現象が見られるようになり、これが進行すると雨漏りや屋根材の腐食を引き起こす可能性が高くなるでしょう。
また、屋根材が剥がれ落ち、通行人に危害を加えてしまう危険性も否定できません。
屋根の劣化が進むと修理や補修費用が高額になるため、早期に再塗装を行うことが大切です。早めに対応することで、屋根材の寿命を延ばし、家全体を守ることにもつながります。
耐用年数を過ぎた塗装は、見た目の問題だけでなく、建物の構造にも影響を及ぼすため、定期的な点検と適切なメンテナンスを心がけましょう。
屋根塗装を長持ちさせるコツとメンテナンス方法
屋根塗装を長持ちさせるためには、いくつかのコツとメンテナンス方法があります。
定期的に点検をおこなう
屋根塗装を長持ちさせるためには、定期的な点検が不可欠です。屋根は外部の影響を最も受けやすく、雨風や紫外線による劣化が進行しやすい箇所です。
定期的に点検を行うことで、塗膜のひび割れや剥がれ、コケやカビの発生、サビの進行などの早期発見が可能になり、早めに手を打つことができるでしょう。
点検時には、屋根の状態を細かく確認し、劣化が見られる部分を補修することで、大がかりな再塗装を避け、屋根材や塗装の寿命を延ばすことができます。
屋根に登るのが難しい場合は、専門業者に依頼するのが安全です。
定期的な点検を行い、必要に応じて手入れをすることで、屋根の状態を良好に保ち、長期的なコスト削減にもつながります。
適切なタイミングで塗装する
屋根塗装を長持ちさせるためには、適切なタイミングで塗装することも重要です。塗装のタイミングが遅れると、塗膜の劣化が進み、屋根材が紫外線や雨水にさらされて劣化が加速します。
一般的に、屋根塗装は耐用年数に達する前、または劣化のサイン(ひび割れや剥がれ)を見つけた時点で行うべきです。
塗装を早めに行うことで、屋根材の保護が強化され、再塗装の頻度を減らし、長期間にわたって良好な状態を維持できます。
逆に、塗装を遅らせすぎると、ひび割れやサビ、雨漏りなどの問題が発生し、修理費用がかさむことになります。
塗膜の状態を定期的に確認し、劣化が始まったら早めに対応することが、屋根の寿命を延ばすコツです。
優良な業者に塗装を依頼する
屋根塗装を長持ちさせるためには、優良な業者に塗装を依頼することが非常に重要です。
信頼できる業者は、適切な下地処理や塗料選びを行い、優れた施工技術で対応してくれるため、塗膜の密着性や耐久性が向上します。
また、専門業者は屋根の状態を正確に診断し、最適な塗装方法を提案してくれます。
質の低い施工や不適切な塗料を使う業者に依頼すると、早期の劣化や剥がれ、ムラの発生などが起こりやすくなり、塗装の効果が十分に発揮されません。
逆に、優れた業者に依頼することで、塗装後の仕上がりが美しく、長期間安定した保護が期待できます。
信頼できる業者を選び、施工前にしっかりと相談し、適切な施工を受けることが、屋根塗装を長持ちさせる秘訣です。
屋根塗装の費用相場は?
屋根塗装の費用は、使用する塗料の種類、屋根の面積、施工業者の料金設定、屋根の状態などによって異なりますが、一般的な相場としては10〜30万円程度が目安です。
具体的には、アクリル塗料の場合、最も安価で約10万〜15万円、ウレタン塗料は約15万〜20万円、シリコン塗料は約20万〜25万円、そしてフッ素塗料や無機塗料などの高耐久性塗料は30万円以上になることがあります。
屋根の形状や勾配、屋根材の種類、既存の塗装の状態によっては追加費用が発生する場合もあるため注意しましょう。
費用が安い業者が必ずしも良いとは限らず、施工品質やアフターサービスも考慮して業者を選ぶことが大切です。
さらに、複数業者からの見積もりを取ることで、相場に合った価格で納得のいく施工を依頼できます。
屋根塗装業者選びで後悔しないためのポイント
屋根塗装業者選びは、慎重に行う必要があります。 以下のポイントを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
見積もりは必ず複数業者を比較する
複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較検討することで、適正な価格で高品質な塗装を実現できるでしょう。 見積もりの際には、不明な点や疑問点をしっかりと確認してください。
見積もりが安すぎる場合、手抜き工事や追加料金が発生する可能性も否定できないため注意しましょう。
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実績や口コミを確認する
屋根塗装業者選びで後悔しないためには、実績や口コミを確認することが重要です。
業者の実績を調べることで、どのような案件を手掛けてきたか、施工品質や対応力を知ることができます。実績が豊富な業者ほど、経験に基づいた適切な施工が期待できるでしょう。
また、口コミや評判をチェックすることで、実際にサービスを受けた人たちの感想や評価を知ることができます。施工後のアフターサービスや対応の迅速さ、仕上がりの満足度など、他の顧客が実際に感じたポイントを確認できるため、選択の参考になります。
実績や口コミをもとに信頼できる業者を選び、適切な施工を依頼することが、後悔しないための重要なポイントです。
保証内容やアフターフォローもチェックする
屋根塗装業者選びで後悔しないためには、保証内容やアフターフォローについてしっかり確認することも重要です。
塗装は長期間にわたる投資であり、施工後に不具合が発生することもあります。そのため、保証が充実している業者を選ぶことで、万が一のトラブルに対する安心感を得ることができます。
確認すべき点としては、塗膜の剥がれやひび割れなどの不具合に対しての対応内容や、期間・条件の詳細などが挙げられます。
また、アフターフォローがしっかりしている業者は、施工後も定期的な点検や相談対応を行っており、長期的に安心して任せられる可能性が高いです。
屋根塗装についてよくある疑問
最後に、屋根塗装について、よくある疑問をまとめました。
Q1. 屋根塗装は自分でもできる?
屋根塗装は、専門的な知識と技術が必要です。DIYで行うことも可能ですが、安全面や仕上がりを考えると、専門業者に依頼することをおすすめします。
特に、高所での作業は危険が伴うため、自分で行う場合には十分に注意が必要です。
Q2. 屋根塗装に適した時期はある?
屋根塗装は、気温や湿度が安定している春や秋が適しています。雨の多い時期や、真夏、真冬は、塗装がうまく乾燥しないため、避けた方が良いでしょう。
ただし、最近では、天候に左右されにくい塗料も開発されているので、作業するタイミングを選べない場合は確認してみてください。
Q3. 屋根塗装の耐用年数、国税庁の基準って?
国税庁では、建物の構造や用途によって耐用年数を定めています。
屋根塗装の耐用年数は、塗料の種類によって異なるため、減価償却の計算に用いる場合は税理士に相談しましょう。
Q4. 屋根塗装は減価償却できる?
屋根塗装は、建物の価値を向上させるための修繕費として、減価償却の対象となる場合があります。
ただし、塗装の内容や建物の用途によって、取り扱いが異なるため、税理士に相談することをおすすめします。
まとめ 耐用年数を参考に、適切な時期に屋根塗装を
屋根塗装は、建物を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。 塗料の耐用年数や屋根の劣化サインを参考に、適切な時期に塗装を行いましょう。
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