瓦屋根は地震に弱い?耐震性を高める方法や、災害に強い防災瓦とは
投稿日:2024.12.30更新日:2024.12.30
日本は地震の多い国です。お住まいの耐震性について考えることも多々あるでしょう。
地震のニュースを見ると、瓦屋根のお住まいが倒壊している映像が流れることがありますが、瓦屋根だからと言って耐震性が低いとは言い切れません。
耐震性には、様々な要素が関係するからです。
今回は、瓦屋根が地震に弱いと言われる理由や耐震性を高める方法について詳しく解説します。
今、注目されている防災瓦の紹介していきますので、ぜひご参考になさってください。
瓦屋根が地震に弱いと言われている理由
地震のニュース映像で瓦屋根の倒壊が目立つのは、以下のような理由が考えられます。
・古い建物には瓦屋根が葺いてあることが多い |
このように「大きな地震が起こった」という映像として分かりやすいことから、瓦屋根が葺いてある住宅の倒壊の様子がニュースで流れることが多いのでしょう。
また、最近の屋根はスレート屋根やガルバリウム鋼板屋根などが多く用いられています。
築年数の古いお住まいの方が、瓦屋根が葺いてあることが多いです。
年数が経てば経つほど、老朽化は進んでいくことから倒壊する可能性は高くなります。
屋根は軽いよりも重い方が建物が揺れやすい
前述したように、必ずしも「瓦屋根だから倒壊リスクが高い」とは言い切れませんが、瓦屋根は重量があります。
スレート屋根やトタン屋根のように軽い屋根に比べて、重たい屋根の方が揺れやすいのは事実です。
こちらの画像のように、軽い屋根は重心が低いので揺れは小さい傾向にあります。
屋根が重たいと重心が高い位置になることから、地震の際に揺れが大きくなります。
ただ、軽い屋根だからと言って倒壊しないわけではありません。
住宅の耐震性は屋根の重さだけでなく、屋根の施工方法や骨組み、構造が躯体の強さに繋がっています。
躯体が弱いと軽量屋根でも倒壊の危険性は高くなります。
地震のためにできる対策方法
地震は突然やってくるものなので、できる時に対策を行っておくことが大切です。
ご家族の命や大切なお住まいを守るためにも、以下の対策方法をご検討いただければと思います。
定期的なメンテナンスをする
地震が起こった際に瓦屋根の住宅が被害に瓦のズレ、瓦の落下などがあります。
これらは瓦を固定するためのビスや銅線などに不具合や経年劣化が起こっていると、可能性が高くなります。
屋根修理を行っている業者に定期的に調査をしてもらい、必要があれば工事を行っておきましょう。
目安としては約10~15年に1度のメンテナンスをオススメします。
地震に強い屋根へ葺き替える
重たい屋根に比べると、軽量な屋根の方が地震の際の建物の揺れは小さくなります。
そのため、軽量な屋根や地震に強い屋根に葺き替えるという方法があります。
一般的な瓦屋根の重さは約42kg/㎡。
日本で最も普及率の高いスレート屋根は約20kg/㎡と半分の軽さになります。
金属屋根の場合は約6kg/㎡と、更に軽くなります。
ただ、軽ければ軽い屋根の方がメリットが多いわけではありません。
スレート屋根は割れに弱く、金属屋根はサビが発生する恐れがあります。
また、上記どちらの屋根も定期的な塗装工事が必要です。
軽さだけに注視せず、メンテナンスコストや耐久性、耐風性、価格など総合的に見て屋根材を選びましょう。
災害に強い防災瓦とは
近年、地震はもちろん、台風などの災害にも強い『防災瓦』が注目を集めています。
ここでは、防災瓦とはどんな屋根材なのか、その特徴について詳しく紹介します。
地震に強く、ズレや落下がしにくい
従来の瓦は瓦桟木(かわらさんぎ)という土台に引っかけて1枚ずつ並べてありました。
この工法だと建物の揺れや台風などでズレや落下が起こるのが難点でした。
防災瓦は特殊なロック構造で瓦同士がしっかりと掴みあうような作りになっています。
また、ビスや釘で瓦を1枚ずつ下地に固定するため、従来の瓦屋根よりもズレや落下のリスクが大幅に減少しています。
一般的な瓦屋根よりも軽量
防災瓦はほとんどの製品が、一般的な瓦屋根よりも軽量になっています。
防災瓦に葺き替えることによって、大きな地震が起こっても負荷が軽減できるでしょう。
約30年間、ノーメンテナンス
スレート屋根や金属屋根のように塗装で保護されている屋根材の場合、定期的に塗装工事をする必要があります。
屋根塗装は一般的な大きさのお住まいで約40万円以上が相場です。
およそ10年に1度の塗装が推奨されているため、その都度、費用が発生します。
一方で防災瓦は従来の瓦屋根のように耐久性が高いというメリットがあります。
屋根塗装の必要もないため、長い目で見てメンテナンスコストを抑えることができます。
防水性が高い
防水性の高い防災瓦は、屋根に降った雨水をスムーズに流すよう設計されています。
さらに瓦自体と下地との間には隙間があり、湿気はこもりにくく、結露もしにくい構造になっています。
遮音性が高い
金属瓦と迷われている場合は遮音性についても注目してみましょう。
一般的に金属屋根だと「雨音が気になる」など、遮音性はそれほど高くない傾向にあります。
防災瓦だけでなく、粘土瓦の場合は音を吸収する力があり、激しい雨音を軽減してくれます。
屋根のことなら外装リフォームプロへご相談を!
地震や台風の対策のために、屋根についてもご検討ください。
10年以上屋根のメンテナンスを行っていない場合はビスや銅線が劣化していないか、業者に調査を依頼されることをおすすめします。
また、長く安心してお過ごしいただくために災害に強い防災瓦への葺き替えも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
定期的なメンテナンスや屋根の葺き替えを成功させるためには、優良業者に相談をするのが一番の近道です。
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