外壁のひび割れは補修可能!モルタルの正しい修理方法を徹底解説
投稿日:2025.1.25
モルタル外壁のひび割れは、見た目だけでなく住宅の耐久性にも影響を与える可能性があることをご存じですか?
早めの対処が大切だからこそ、この記事では、モルタル外壁のひび割れの原因から、具体的な補修方法、費用、業者選びのポイントまでを詳しく解説していきます。
モルタル外壁のひび割れの原因とは?
モルタル外壁のひび割れは、様々な要因によって発生します。
ここでは、主な原因を3つに分けて解説します。
原因①:経年劣化
モルタル外壁のひび割れの原因の1つに、経年劣化があります。
特に、紫外線や雨風に長年さらされることで、表面が乾燥し、ひび割れが発生しやすくなります。
これは、モルタル自体の収縮や膨張が繰り返されることで、徐々に表面に亀裂が入ることが要因です。
また、モルタルはセメント、砂、水を混ぜて作られるため、乾燥する際に収縮する性質があります。
この収縮が長年繰り返されることも、ひび割れが起こりやすくなる原因の1つです。
そのため、築年数が長い住宅では、この経年劣化によるひび割れが多く見られます。
原因②:モルタルの品質や施工不良
モルタル外壁のひび割れは、使用されたモルタルの品質や施工時の不備によっても発生します。
例えば、モルタルの配合ミスや、施工時に十分な乾燥期間が設けられなかった場合などが該当します。
他にも、施工時の下地処理の不具合や、モルタルの塗布ミスなども、ひび割れの原因となります。
このような施工不良は、後々のトラブルにつながるため、早めの発見と対処が必要です。
原因③:雨水や湿気の影響
雨水や湿気も、モルタル外壁のひび割れを引き起こす大きな原因です。
モルタルは吸水性が高く、雨水がひび割れ部分から内部に浸入し、内部の腐食や劣化を促進しやすいと言われています。
また、湿気が多い場所では、モルタルが乾燥しにくく、ひび割れが進行しやすい傾向があります。
特に、ひび割れ部分から雨水が浸入すると、内部の木材を腐らせる原因にもなりまり、建物の構造自体が弱くなり、大規模な修繕が必要になる可能性もあります。
さらに、モルタルは温度変化によって膨張と収縮を繰り返しますが、雨水が浸入することで、この働きが乱れてしまい、結果としてひび割れを助長する場合もあるのです。
モルタル外壁のひび割れ補修を放置するリスク
モルタル外壁のひび割れを放置すると、様々なリスクが生じます。ここでは、放置することで起こりうる2つの主なリスクについて解説していきます。
外壁の寿命への影響
ひび割れを放置すると、雨水が外壁内部に浸入し、外壁の寿命へ影響を与えます。
雨水が内部に侵入するとモルタルの劣化を加速させるおそれがあり、本来の寿命よりも早く大規模な補修が必要になる可能性があります。
また、最初は小さいひび割れだった場合でも、雨水が侵入すると、ひび割れがさらに広がる可能性もあります。
さらに、内部に浸透した水分はカビやコケの発生を促し、外壁の美観を損ねるだけでなく、健康被害の原因にもなりかねません。
つまり、ひび割れを放置すると、外壁全体の寿命を縮めることになります。
特に、モルタルの外壁は吸水性が高いため、一度内部に水が浸入すると乾燥しにくく、劣化が急速に進むことがあります。
ひび割れを発見したら、できるだけ早く対処しましょう。
建物全体に与えるダメージ
ひび割れは、外壁だけでなく、建物全体の構造にもダメージを与える可能性もあります。
ひび割れから雨水が浸水すると、柱や梁などの木材が腐食し、建物の強度を低下させるおそれがあります。最悪の場合、地震などの災害時に倒壊のリスクを高めることにも繋がります。
また、雨水により、断熱材が濡れてしまうと、断熱効果が低下する可能性もあり、その結果、冷暖房効率が悪くなり、光熱費が増加する原因にもなります。
他にも、内部の腐食が進むと、シロアリなどの害虫が発生しやすくなり、さらなる被害を招くこともあります。特に、築年数が長い建物や、過去に雨漏りの経験がある建物では、ひび割れを放置すると大きな被害につながる可能性があります。
早期の補修を行うことが、建物全体の安全を確保し、長期的なコストを抑えることに繋がります。
モルタル外壁の補修方法を解説
モルタル外壁のひび割れを補修する方法は、ひび割れの大きさや深さによって異なります。ここでは、DIYで修理できる範囲と、専門業者に依頼する必要があるケースについて解説します。
また、修理に必要な道具や材料、具体的な手順についても詳しく解説します。
モルタル外壁の補修に必要な道具と材料
モルタル外壁のひび割れを補修するには、事前に適切な道具と材料を知っておくことが大切です。
DIYで補修する場合に必要な主な道具と材料は以下の通りとなります。
主な道具 |
掃除道具 |
・ブラシ |
作業用具 |
・ヘラ ・マスキングテープ |
|
安全用具 |
・保護メガネ |
|
主な材料 |
補修剤 |
・モルタル補修剤 |
塗料剤 |
・外壁の色に合わせた色 |
ひび割れの大きさや深さに応じて適切な道具と材料を準備しましょう。
モルタルひび割れ補修の具体的な手順
モルタル外壁のひび割れ補修のうち、DIYで可能な範囲の補修手順を解説します。
1.ひび割れ部分とその周辺をブラシや高圧洗浄機で清掃する。
2.ひび割れの大きさに応じて、適切な補修材を選ぶ。
【軽微なひび割れ(幅0.3mm未満)の場合】
・防水スプレーを吹き付けることで対応可能。
・ひび割れ部分とその周辺にしっかりと吹き付け、乾燥させる。
【少し大きめのひび割れ(幅0.3mm以上)の場合】
・シーリング材やモルタル補修剤を使用する。
・ひび割れ部分にマスキングテープを貼り、周囲を養生する。
・シーリング材やモルタル補修剤をヘラやコテを使って丁寧に埋め込み、平らにならす。
・乾燥後、必要に応じて塗料で塗装する。
補修作業は、天候の良い日を選び、風通しの良い場所で行うようにしましょう。
また、補修材が完全に乾燥するまで、触らないように注意が必要です。
丁寧な作業が、より良い補修につながります。
季節や環境に合わせた外壁補修の最適なタイミング
外壁補修を行う際には、季節や環境も考慮することが大切です。
一般的に、雨が少なく湿度が低い春や秋が、外壁補修に適した季節とされています。
気温が高すぎても、低すぎても、補修材が密着しにくいなどの問題を引き起こす可能性があります。そのため、日程を選ぶ際には、天候が安定している時期を選ぶことが望ましいです。
また、補修を行う時間帯も日中の気温が高い時間帯を避け、午前中や夕方など、気温が比較的低い時間帯に作業を行うと良いでしょう。
他にも、風が強い日は、補修材が飛び散りやすいため、避けることをお勧めします適切な時期に補修を行うことはより良い仕上がりにも繋がります。
モルタル外壁のひび割れ補修にかかる費用の目安
モルタル外壁のひび割れ補修にかかる費用は、DIYで行うか業者に依頼するかによって大きく異なります。
ここでは、それぞれの費用相場と、費用を抑えるためのポイントについて解説します。
DIYの場合のコスト
DIYでモルタル外壁のひび割れを補修する場合、必要な材料費として、数千円から1万円程度で済むことが多いと言われています。
軽微なひび割れであれば、ホームセンターなどで購入できる防水スプレーやシーリング材で補修できます。その場合、材料費は比較的安価で、数千円程度で済む場合もあります。
しかし、ひび割れが大きい場合や、広範囲にわたる場合は、モルタル補修剤や塗料などが必要になるため、費用が少し高くなる傾向にあります。
DIYでの補修は、費用を抑えられるメリットがある一方で、技術や知識が必要となるだけでなく、仕上がりも業者に依頼した場合に比べると劣る場合や、補修後にすぐにひび割れが再発するなどの可能性もあります。
作業に自信がない場合や、補修後の仕上がりを重視したい場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。
業者に依頼した場合のコスト
業者にモルタル外壁のひび割れ補修を依頼する場合、お住まいの地域や業者によって金額は異なります。
ひび割れ部分の補修だけでなく、足場を設置する場合や、外壁全体の塗装が必要な場合には、さらに費用が高くなることも想定されます。
業者を選ぶ際には、費用だけでなく、業者の実績や対応なども比較検討することが重要です。また、保証制度があるかどうかも確認しておきましょう。
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補修トラブルを防ぐための業者選びの3つのポイント
モルタル外壁の補修を業者に依頼する際には、トラブルを避けるためにも、慎重に業者を選ぶ必要があります。
ここでは、信頼できる業者を選ぶための3つのポイントを解説します。
①DIY補修と業者依頼の違い
まずは、DIY補修と業者依頼の大きな違いを理解しましょう。
DIYは費用を抑えられる一方で、仕上がりや補修後のひび割れ再発などの問題が起きてしまう可能性があります。
一方で、業者依頼は費用がかかるものの、専門的な知識と技術で、確実で高品質な補修が期待できるのがメリットです。
DIY補修では、高所作業や危険な作業が必要な場合、安全面でのリスクも伴います。
業者依頼をする場合は、業者によっては、補修後の保証制度を設けている場合もあり、安心して依頼することができるという違いもあります。
どちらを選ぶかは、自身のスキルや予算、求める仕上がりによって判断しましょう。
②信頼できる業者を選ぶための確認事項
信頼できる業者を選ぶためには、いくつかの確認事項があります。
まず、業者の実績や評判を確認しましょう。
過去の施工事例や顧客の口コミなどを参考に、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。また、見積もり内容が明確であるか、保証制度があるかどうかも確認しましょう。
実績や評判を確認する際には、業者のホームページやSNS、口コミサイトなどを参考にするのがお勧めです。併せて、業者スタッフの資格なども確認も行うことで、専門的な知識と技術を持っている業者を探すことができます。
そして、複数の業者に見積もりを依頼し、内容を比較検討することも重要です。
契約前に、契約内容や保証内容をしっかりと確認することも忘れずに行いましょう
③トラブル回避のために知っておきたいモルタル補修の注意点
モルタル外壁の補修トラブルを避けるために、事前に補修方法や使用する材料を確認しておくことが大切です。
モルタル外壁の修理は、適切な方法と丁寧な作業が今後の外壁寿命にも大きく影響します。だからこそ、信頼できる業者を選ぶためにも、質問や疑問に丁寧に答えてくれる業者を選ぶのがポイントです。
そのため、自分でも基本的な知識を持った上で、業者から補修材の種類や特徴について詳しく説明してもらいましょう。
また、あまりにも安価な金額を提示される場合や、保証や契約が曖昧な場合には注意が必要です。
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補修後の外壁を長持ちさせるメンテナンス方法
モルタル外壁の補修後も、適切なメンテナンスを行うことで、外壁を長持ちさせることができます。
補修後の外壁を長持ちさせるための2つのポイントを解説します。
防水処理の重要性
モルタル外壁は吸水性が高いため、防水処理が非常に重要です。
主な防水処理として、防水塗料を塗布するという方法があります。防水塗料は、外壁を雨水から守るだけでなく、紫外線による劣化も防ぐ効果が期待でき、定期的に塗り替えを行うことで、外壁の耐久性維持に繋がります。
ただし、防水塗料には様々な種類があり、耐久性や価格が異なります。専門業者に相談し、適切な塗料を選ぶのがお勧めです。
定期的な点検とメンテナンスで耐久性を向上
外壁の耐久性を向上させるためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
年に一度は、外壁のひび割れや剥がれ、汚れなどのチェックを行いましょう。早期発見は、大規模な補修を未然に防ぐことにも繋がり、外壁を長く守るために重要です。
点検を行う際には、ひび割れや剥がれだけでなく、コケやカビの発生、汚れなどもチェックしましょう。特に、雨漏りが発生しやすい窓の周囲や、屋根との接合部は、念入りにチェックするのがポイントです。
また、点検の際には、写真などを撮っておくと、後で比較検討する際に便利になります。
メンテナンスとしては、外壁の汚れを定期的に落とすことが大切です。高圧洗浄機やブラシなどを使って、汚れを落としましょう。
コケやカビが発生している場合は、専用の洗剤を使うと除去することが可能です。
定期的な点検とメンテナンスを行い、外壁の耐久性を向上させましょう。
まとめ:モルタル外壁を補修して大切な家を守ろう!
モルタル外壁のひび割れは、経年劣化などが原因であり、どのご家庭でも起こり得る事象です。その一方で、放置すると建物全体の耐久性を損なう可能性があり、早期発見と適切な補修が重要となります。
だからこそ、この記事を参考に、補修方法を理解した上で、DIYでの補修に挑戦するか、信頼できる業者に依頼するかを検討してもらえたら嬉しいです。
そして、補修後も定期的なメンテナンスを忘れずに行いましょう。
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