【DIY vs 業者】外壁ひび割れをコーキングで補修!失敗しないための方法

投稿日:2025.3.4

外壁のひび割れは、小さなものでも、放置すると建物全体の劣化につながる可能性があります。

この記事では、外壁のひび割れをコーキングで補修する方法について、DIYと業者に依頼する場合のメリット・デメリットを徹底比較します。

どちらが自身にとって最適な選択か、ぜひこの記事を読んで判断の参考にしてください。

外壁のひび割れ、見過ごすとどうなる?

外壁のひび割れは、建物の美観を損ねるだけでなく、以下のような問題につながる可能性があります。

雨漏りの原因になる
家の寿命を縮める
シロアリの発生につながる

外壁のひび割れを見過ごすと、雨水の侵入を許し、内部の構造を腐食させる原因となります。日本の気候は湿度が高く、雨が多いので、ひび割れから侵入した水分が建物の内部でカビや腐食を引き起こし、建物の寿命を縮めてしまうのです。


また、外壁のひび割れはシロアリ発生の原因にもなります。ひび割れから雨水が侵入し、壁内部の木材が湿ると、シロアリが好む湿った環境が生まれるためです。

ひび割れを放置すると見えない部分でシロアリが繁殖し、気づいた時には修復費用が高額になることも。

定期的な点検を行い、早期に適切な対応をすることが、建物を長く守るために不可欠です。

【DIY vs 業者】それぞれのメリット・デメリットを比較

外壁のひび割れ補修には、DIYで行う方法と業者に依頼する方法があります。

どちらを選ぶかは、費用、技術などを考慮して決める必要があります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

メリット

デメリット

DIY

費用を抑えられる

失敗する可能性がある

業者

安心して任せられる

ある程度費用がかかる

DIY補修のメリット:費用を抑えられる

DIYで外壁のひび割れを補修する最大のメリットは、費用を抑えられることです。業者に依頼すると、人件費や諸経費がかかりますが、DIYであれば材料費だけで済みます。


ホームセンターなどで必要な道具や材料を揃えれば、比較的安価に補修が可能です。ただし、DIYにはそれなりの知識と技術が必要となることを覚えておきましょう。

DIY補修のデメリット:失敗する可能性がある

DIYで補修を行う場合、失敗するリスクはゼロではありません。コーキングを行うには経験が必要で、不慣れな人が行うと、仕上がりが悪くなったり、すぐに剥がれてしまったりすることがあります。


また、高所での作業は危険を伴うため、安全対策をしっかりと行う必要がある点にも注意が必要です。自信がない場合は、無理せず業者に依頼することをおすすめします。

業者に依頼するメリット:安心して任せられる

業者に依頼する最大のメリットは、安心して任せられることです。専門的な知識と技術を持ったプロが、適切な材料と工法で丁寧に補修してくれます。

仕上がりが美しく、耐久性も高いため、長期間安心して暮らすことができるでしょう。加えて、保証が付いている場合が多く、万が一不具合が発生した際に対応をお願いできることも、安心できるポイントです。

業者に依頼するデメリット:ある程度費用がかかる

反対に、業者に依頼するデメリットは、ある程度費用がかかることです。DIYに比べて人件費や諸経費がかかるため、費用が高くなる傾向があります。


しかし長期的に見ると、DIYで何度も補修するよりも、業者に依頼して一度で済ませた方が、結果的に費用を抑えられる場合もあります。複数の業者から見積もりを取り、比較検討してみましょう。

【DIY】コーキング材の種類と選び方

DIYでコーキングを行う場合、コーキング材の種類と選び方が非常に重要です。適切なコーキング材を選ばないと、すぐに剥がれてしまったり、外壁を傷めてしまったりする可能性があります。

以下に代表的なコーキング材の種類と適したケースをまとめたので、状況にあったものを選択してください。

特徴

適したケース

アクリルコーキング

・水性で扱いやすく、初心者向き

・乾燥後に塗装が可能

・小さなひび割れや室内側の補修

・紫外線や雨風にさらされない場所

ウレタンコーキング

・弾性があり、動きに強い

・乾燥後に塗装ができる

・動きがある外壁(サイディングなど)のひび割れ

・ひび割れが拡大する可能性がある箇所

シリコンコーキング

・防水性が非常に高い

・乾燥が早い

・防水性を最重視する外壁の補修

・塗装しない箇所のひび割れ補修

変成シリコンコーキング

・シリコンの耐久性とウレタンの塗装性を兼ね備える

・幅広い素材に対応

・外壁全般に使える

・塗装仕上げが必要な外壁のひび割れ補修

外壁のひび割れをコーキングする6つのステップ

外壁のひび割れをコーキングする手順は、以下の通りです。正しい手順で作業を行うことで、より長持ちする補修が可能になります。

事前準備:コーキングに必要な道具を確認

コーキングには、以下の道具が必要になります。

コーキング材
コーキングガン
カッターナイフ
マスキングテープ
ヘラ
清掃用具 など

これらの道具を事前に準備し、作業をスムーズに進められるようにしましょう。


コーキングガンは、コーキング材を均一に押し出すために必要な道具です。マスキングテープは、コーキング材が余計な箇所に付着するのを防ぐために使用します。ヘラは、コーキング材を均一に塗り広げるために使用します。

STEP1:古いコーキング材を除去・清掃

まず、ひび割れ部分の古いコーキング材をカッターナイフなどで丁寧に取り除きましょう。古いコーキング材が残っていると、新しいコーキング材がうまく密着せず、すぐに剥がれてしまう原因となります。

古いコーキング材を取り除いた後は、ワイヤーブラシや清掃用具を使って、ひび割れ部分をきれいに清掃します。汚れやホコリが残っていると、コーキング材の密着が悪くなるため、念入りに清掃しましょう。

STEP2:マスキングテープで養生

次に、ひび割れ部分の周囲をマスキングテープで養生します。マスキングテープを貼ることで、コーキング材が余計な箇所に付着するのを防ぎ、きれいに仕上げることができます。


マスキングテープは、コーキング材を塗布するラインに沿って、丁寧に貼り付けましょう。隙間がないように、しっかりと貼り付けることが重要です。

STEP3:コーキング材の刷り込み

コーキングガンにコーキング材をセットし、ひび割れ部分にコーキング材を丁寧に刷り込んでいきます。コーキング材は、ひび割れの奥までしっかりと充填するように、均一に押し出します。コーキング材が不足している箇所がないように、注意深く作業を行いましょう。

コーキング材を押し出す際には、一定のスピードで、均一な量を押し出すことが重要です。

STEP4:コーキング材の押し込み

コーキング材を刷り込んだ後、ヘラを使ってコーキング材をひび割れの奥までしっかりと押し込みます。ヘラを使うことで、コーキング材がひび割れの内部にしっかりと密着し、より強固な補修が可能になります。


ヘラは、コーキング材を均一に塗り広げるように、丁寧に動かしましょう。余分なコーキング材は、ヘラで取り除きます。

STEP5:コーキング材が硬化するまで乾燥

コーキング材を押し込んだら、コーキング材が完全に硬化するまで乾燥させます。乾燥時間は、コーキング材の種類や気温によって異なりますが、通常は24時間程度です。

乾燥中は、コーキング材に触れたり、雨水がかかったりしないように注意しましょう。乾燥が不十分だと、コーキング材が剥がれてしまう原因となります。

STEP6:外壁表面の塗装

コーキング材が完全に硬化したら、必要に応じて外壁表面を塗装します。塗装することで、補修箇所が目立たなくなり、美観が向上します。


塗装する際には、外壁の色に合わせて塗料を選び、均一に塗りましょう。塗装が不要な場合は、このステップを省略しても構いません。

DIYコーキングで失敗しないための3つの注意点

DIYでコーキングを行う際には、いくつかの注意点があります。

これらの注意点を守ることで、失敗のリスクを減らし、より長持ちする補修が可能になります。

雨天時は避けて作業する

雨天時はコーキング作業を避けるようにしましょう。

雨水がコーキング材に混入すると、硬化不良を起こし、剥がれやすくなる原因となります。また、湿度が高い日も、コーキング材の乾燥が遅れるため、避けた方が無難です。

晴れた日を選んで、作業を行うようにしましょう。

もし作業中に雨が降り出した場合は、すぐに作業を中断し、コーキング材が雨水に濡れないように保護してください。

気温にも気をつける

作業する際には、気温にも注意が必要です。

一般的に、5℃以下や35℃以上では、コーキング材の硬化が遅れたり、品質が劣化したりする可能性があります。


気温が低い場合はコーキング材を温める、気温が高い場合は直射日光を避けて作業するなど、工夫が必要です。コーキング材の取扱説明書をよく読み、適切な温度範囲で使用するようにしましょう。

コーキング材の選び間違いに注意する

外壁の種類やひび割れの程度に合わせて、適切なコーキング材を選ぶことが重要です。

例えば、モルタル外壁にはモルタル用のコーキング材を使用し、サイディング外壁にはサイディング用のコーキング材を使用します。

また、ひび割れの幅が広い場合は、充填性の高いコーキング材を選びましょう。


コーキング材の選び方を間違えると、早期に剥がれてしまったり、外壁を傷めてしまったりする可能性があります。

【業者】外壁のひび割れ補修を依頼する場合の費用相場

業者に外壁のひび割れ補修を依頼する場合、費用はひび割れの程度や範囲、使用する材料、業者によって異なります。一般的には、1メートルあたり数千円から数万円程度が相場です。

複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。見積もりを取る際には、工事内容や保証内容なども確認し、納得のいく業者を選びましょう。

後悔しないための業者選びのポイント

外壁のひび割れ補修を業者に依頼する際には、後悔しないために、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

口コミや実績の有無

口コミや実績を確認することは、信頼できる業者を選ぶ上で非常に重要です。インターネット上の口コミサイトや、業者のホームページなどで、過去の施工事例や顧客の評判を調べてみましょう。

良い口コミが多い業者や、豊富な実績を持つ業者は、安心して依頼できる可能性が高いです。ただし、口コミはあくまで参考程度にし、鵜呑みにしないように注意しましょう。

必ず複数社の見積もりを比較

複数の業者から見積もりを取り、比較検討することは、適正な価格で質の高い工事をうけるために不可欠です。見積もりを依頼する際には、同じ条件で見積もりを依頼し、工事内容や使用する材料、保証内容などを詳しく確認しましょう。


最も安い業者を選ぶだけでなく、価格と品質のバランスを考慮して、適切な業者を選ぶことが大切です。

アフターフォローも要チェック

アフターフォローの内容を確認することも、業者選びの重要なポイントです。工事後の保証期間や、定期的な点検の有無、不具合が発生した場合の対応などを確認しましょう。


アフターフォローが充実している業者は、工事後になにかしらのトラブルがあった場合も安心して任せることができます。また、アフターフォローの内容は、契約書に明記してもらうようにしましょう。

ひび割れ以外にも要注意!外壁の劣化サインを見逃さないで

外壁の劣化サインは、ひび割れだけではありません。以下のような現象も、外壁の劣化を示すサインです。

色あせ
コケや藻、カビの発生
塗膜の剥がれ
チョーキング現象

これらのサインを見逃すと、建物の寿命を縮めてしまう可能性があります。定期的に外壁の状態をチェックし、早期に適切な対策を講じることが重要です。

まとめ 外壁のひび割れは適切な方法でコーキング補修しよう

外壁のひび割れは、DIYでも業者に依頼しても、適切な方法でコーキング補修することが重要です。

DIYで行う場合は、コーキング材の種類や選び方、作業手順などをしっかりと理解し、安全に注意して作業を行ってください。

業者に依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。

外壁のひび割れを放置すると、建物の寿命を縮めてしまう可能性があるので、早期に適切な対策を講じることが大切です。

外壁のひび割れ補修を検討されている方は、外装リフォームプロで複数業者に見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。


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*MS

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