外壁のひび割れは放置厳禁!雨漏りなど起こりうる問題と対策を紹介
投稿日:2025.3.1
外壁のひび割れを見つけた時、どうすれば良いか分からず、放置していませんか?
小さなひび割れでも、放っておくと雨漏りや建物の劣化につながる可能性があります。
この記事では、外壁のひび割れが引き起こす様々な問題と、その対策について詳しく解説します。
大切な家を守るために、ぜひ最後まで読んでください。
外壁のひび割れ、放っておくと大変なことに!?
外壁のひび割れは、見た目の問題だけでなく、雨漏りの原因にもなります。
深いひび割れや広がった亀裂により、雨水が建物内部に浸入しやすくなり、壁の内部構造や断熱材を傷めてしまいます。また、外壁の小さなひび割れも放置すると、温度変化や雨風の影響で徐々に広がり、雨漏りリスクにつながるでしょう。
早期にひび割れを発見し、適切な補修を行うことが住まいを守る上で非常に重要です。
シーリング材の劣化や塗装の剥がれも雨水浸入の原因となるため、定期的な点検とメンテナンスを行いましょう。
雨漏りだけじゃない!ひび割れから起こる家のトラブル
外壁のひび割れから発生する問題は、雨漏りだけではありません。
ここでは、雨漏りに加えて、シロアリの発生や建物の強度低下など、ひび割れが引き起こす様々なトラブルについて解説します。
シロアリの発生
外壁のひび割れから雨水が侵入すると、湿気を好むシロアリが発生しやすくなります。
シロアリは、建物の木材を食い荒らし、構造を弱体化させるため、早期の対策が必要不可欠。特に、築年数が経過した木造住宅では注意が必要です。
また、シロアリの被害は、建物の価値を大きく損なうだけでなく、住む人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
定期的な点検と、適切な予防措置を講じて対策しましょう。
建物の強度低下
ひび割れから侵入した雨水は、外壁材だけでなく、建物の内部構造にもダメージを与えます。
木材の腐食や鉄筋の錆びつきを引き起こし、建物の強度を低下させる恐れもあるでしょう。
地震などの自然災害に対する抵抗力が弱まり、最悪の場合、倒壊の危険性も高まります。
ひび割れを早期に補修することが、建物の寿命を延ばす上で非常に重要です。
定期的なメンテナンスを行い、異常を見逃さないようにしましょう。
雨漏り
前述の通り、外壁のひび割れから雨水が浸入し、室内に雨漏りが発生することがあります。
雨漏りは、壁や天井のシミ、カビの発生、電気系統の故障など、様々な問題を引き起こします。
また、雨漏りを放置すると、建物の内部構造が腐食し、大規模な修繕が必要になることも。
早期に雨漏りの原因を特定し、適切な補修を行うことが大切です。
雨漏りは、住む人の快適な生活を大きく損なうだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
ひび割れの種類と原因
外壁のひび割れには様々な種類があり、それぞれ原因が異なります。ここでは、代表的なひび割れの種類と、その原因について解説します。
ひび割れの種類を理解することで、適切な補修方法を選ぶことができるでしょう。
構造クラック
構造クラックとは、建物の構造部分に深刻な影響を与えるひび割れのこと。
構造クラックが発生する原因は、乾燥収縮や地震、地盤沈下、施工不良など様々です。
主に建物の基礎・柱・梁・壁など、建物を支える重要な部分に生じるため、放置すると耐震性の低下や雨漏り、建物全体の強度に悪影響を及ぼします。
また、構造クラックを放置すると修理費用が増大し、大規模な補修が必要になるケースもあるので、発見次第すみやかに専門業者に相談しましょう。
ヘアークラック
ヘアークラックは、髪の毛のように細いひび割れで、幅が0.3mm以下のものを指します。
塗料の劣化や乾燥、温度変化などが原因で発生することが多いとされる、比較的軽度なひび割れです。
軽度なひび割れではあるものの、雨水の浸入につながる恐れは否定できないため、早めに補修することが望ましいです。
DIYで補修可能な場合がありますが、適切な材料と方法を選ぶことが重要です。
ヘアークラックを放置すると、徐々に大きくなり、雨漏りの原因になることもあります。
乾燥クラック
乾燥クラックは、モルタルやコンクリートが乾燥する際に発生するひび割れです。特に、施工後間もない時期に発生することが多く、建物の強度には影響を与えないとされています。
しかし、乾燥クラックから雨水が浸入すると、内部の鉄筋が錆びる原因になるため、補修が必要です。乾燥クラックは比較的簡単に補修できますが、再発を防ぐためには、適切な材料を選ぶことが大切です。
乾燥クラックを放置すると、建物の美観を損なうだけでなく、耐久性にも影響を与える可能性があります。
開口クラック
開口クラックは、窓やドアなどの開口部の周辺に発生するひび割れのこと。建物の揺れや歪みが集中しやすく、応力によって発生することが多いです。
開口クラックは、放置すると雨漏りの原因になる可能性があるため、早めの補修が必要です。
開口クラックの補修には、専門的な知識と技術が必要な場合があるため、業者に依頼することをおすすめします。
開口クラックは、建物の構造に影響を与える可能性もあるため、DIYでの補修は避けたほうが無難です。
縁切れクラック
縁切れクラックとは、塗料の状態の不一致が原因で起こるクラックのことです。
通常、塗装作業は一面ずつ対応し終わらせますが、何かしらの理由により作業を中断した際に、塗料の状態に変化が起きることで発生します。
施工直後は目立たないことがほとんどですが、地震などの影響により、「先に塗った部分」と「後に塗った部分」の継ぎ目にひび割れが現れることがあります。
塗装業者が注意を払って行えば防げるクラックであるため、依頼の際には口コミや実績を確認するようにしましょう。
自分でできる?ひび割れを見つけた時の応急処置
外壁のひび割れを見つけた場合、DIYで応急処置をすることも可能です。
ここでは、自分でできる簡単な応急処置の方法と、注意点について解説します。
ただし、あくまで応急処置であり、根本的な解決にはならないことを理解しておきましょう。
セメント粉を塗布する
幅の狭いひび割れの場合、セメント粉を水で練って、ひび割れに塗り込むことで、一時的に雨水の浸入を防ぐことができます。
ただし、セメント粉は乾燥すると収縮しやすく、再びひび割れが発生する可能性があるため、注意が必要です。
セメント粉を塗布する際は、ひび割れ部分をきれいに清掃し、しっかりと乾燥させてから行いましょう。なお、セメント粉はあくまで応急処置であり、長期間の効果は期待できません。
シリコンでコーキングする
シリコンコーキングは、防水性に優れており、ひび割れからの雨水の浸入を防ぐのに効果的です。
ひび割れ部分をきれいに清掃し、マスキングテープで養生してから、シリコンコーキングを充填します。充填後、ヘラなどで表面を均一にならし、マスキングテープを剥がしましょう。
シリコンコーキングには様々な色があるため、外壁の色に合わせて選ぶことができます。また、DIYショップなどで簡単に手に入れられることもメリットです。
【注意】自分で補修する際にはリスクもある
DIYでの補修は、費用を抑えることができますが、リスクもあります。
例えば、適切な材料を選ばなかったり、施工方法を間違えたりすると、かえってひび割れを悪化させてしまう可能性があります。
また、高所での作業は転落の危険性もあるため、十分な注意が必要です。
DIYでの補修は、自己責任で行うことを理解しておきましょう。
業者に頼むべき?プロの補修が必要なひび割れとは
前述の通り、ひび割れをDIYで補修するにはリスクがあり、また、すべてのひび割れをDIYで補修できるわけではありません。
以下のようなひび割れであれば、専門業者に依頼することが望ましいでしょう。
大きなひび割れ
既に雨漏りが発生しているひび割れ
高所でのひび割れ など
上記のようなひび割れの補修には、特殊な工具や足場が必要になります。
また、建物の安全性に関わる重要な問題であるため、無理に自分で対応しようとせず、専門業者に相談しましょう。
外壁のひび割れ、雨漏り修理の費用相場
外壁のひび割れや雨漏りの修理費用は、ひび割れの種類や範囲、使用する材料、施工方法などによって大きく異なります。
以下は、一般的な修理費用の相場です。
修理内容 |
費用相場 |
部分修理 |
1~10万円 |
コーキング補修 |
1~3万円 |
全体塗装 |
40~100万円 |
全体修理 |
80~200万円 |
早期対応が被害拡大を防ぎ、修理費を抑えるポイントです。また、業者によっても修理価格に差があるため、複数社から見積もりを取るようにしましょう。
外壁のひび割れを防ぐためのメンテナンス方法
外壁のひび割れは、日頃のメンテナンスによって予防することができます。
ここでは、ひび割れを防ぐためのメンテナンス方法について解説します。定期的なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、大規模な修繕を避けることができます。
外壁塗装の劣化状況を定期点検する
外壁塗装は、紫外線や雨風から外壁を守る役割を果たしています。
しかし、長年使用していると、塗膜が劣化し、ひび割れが発生しやすくなります。定期的に外壁塗装の劣化状況を点検し、必要に応じて塗り替えを行うことで、ひび割れ発生の予防につながるでしょう。
外壁塗装の点検は、自分で行うこともできますが、専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者による点検では、目視では確認できない劣化状況も把握することができます。
ひび割れに強い塗装で予防する
外壁塗装を行う際、ひび割れに強い塗料を選ぶことで、ひび割れの発生を抑制することができます。弾性塗料や微弾性フィラーなど、ひび割れ追従性の高い塗料を選ぶことがポイントです。
塗料を選ぶ際は、専門業者に相談し、建物の状況や環境に合った最適な塗料を選びましょう。ひび割れに強い塗料は、初期費用は高くなりますが、長期的に見るとメンテナンス費用を抑えることができます。
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外壁のひび割れ・雨漏りについてよくある質問
最後に。外壁のひび割れや雨漏りについて、よくある質問とその回答をまとめました。
外壁のひび割れ・雨漏りの修理は保険適用される?
外壁のひび割れや雨漏りの修理において、火災保険や地震保険が適用されるかどうかは、原因や契約内容によって異なります。
自然災害によるひび割れや雨漏りは、保険が適用される可能性がありますが、経年劣化によるものは適用されないことが多いでしょう。
保険の適用については、保険会社に確認することをおすすめします。保険が適用される場合、修理費用の負担を軽減することができます。
修理業者を選ぶ際のポイントはある?
外壁のひび割れや雨漏りの修理業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
見積もりの内容だけでなく、業者の実績や評判、保証内容なども確認しましょう。
また、親身になって相談に乗ってくれる業者や、丁寧な説明をしてくれる業者を選ぶことも大切です。信頼できる業者を選ぶことで、安心して修理を任せることができます。
まとめ 壁のひび割れ・雨漏りは放置せずに適切な対応を
外壁のひび割れは、放置すると雨漏りや建物の強度低下など、様々な問題を引き起こします。早期発見と適切な対応が、住まいを守る上で非常に重要です。
もし、外壁のひび割れを見つけたら、まずは専門業者に相談し、適切な補修方法を検討しましょう。
もし、外壁のひび割れや雨漏りでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。外装リフォームプロでは、全国の優良業者のなかから適切な業者を厳選してご紹介します。
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