外壁塗装が剥がれる原因は?補修方法と費用相場を徹底解説
投稿日:2025.2.7
外壁塗装の剥がれは、見た目の問題だけでなく、建物の寿命を左右する深刻な問題です。
この記事では、外壁塗装が剥がれる原因から、放置した場合のリスク、具体的な補修方法まで解説します。
業者に依頼する際の費用相場も紹介しますので、外壁塗装の剥がれに不安を感じている方はぜひ最後までご覧ください。
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外壁塗装が剥がれる原因
外壁塗装の剥がれには、大きく分けて以下の2つの原因があります。
・塗料の経年劣化
・外壁の施工不良
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
塗料の経年劣化
塗料の経年劣化は、紫外線や雨風などの自然環境の影響を受け、塗膜が徐々に劣化していく自然現象です。
塗料の種類によって耐久年数は異なり、アクリル、シリコン、フッ素などの種類によって目安となる耐用年数が存在します。
・アクリル系塗料:約3〜5年
・ウレタン系塗料:約5〜10年
・シリコン系塗料:約7〜15年
・フッ素系塗料:約15〜20年程度
ただし、上記の年数はあくまで目安であり、立地環境や気候条件によって実際の劣化速度は変動します。特に、日当たりや風雨の影響を受けやすい場所では劣化が早まる傾向にあります。
劣化は剥がれだけでなく、色褪せやひび割れの原因にもなるため、これらの症状が見られたら早めに専門業者に相談しましょう。
外壁の施工不良
外壁の施工不良は、塗装業者の技術不足や手抜き工事によって引き起こされます。
洗浄不足、下地処理の不備、塗料の乾燥不足、不適切な塗料の選定などが原因で、塗膜が十分に密着せず剥がれやすくなります。
施工不良による剥がれは、塗装後1年以内に発生することが多いです。
保証期間内であれば無償で補修してもらえる可能性があるので、業者選びは実績と評判をよく確認し、契約時には保証内容と期間をしっかり確認することが重要です。
外壁塗装の剥がれを放置したときのリスク
外壁塗装の剥がれを放置すると、建物に様々な悪影響を及ぼします。
見た目が悪いだけでなく、雨漏りや建物の寿命を縮める原因にもなるため、早めの対処が必要です。
ここでは、外壁塗装の剥がれを放置したときのリスクについて解説します。
雨漏りにつながる
外壁塗装は、建物を雨水から守る重要な役割を担っています。塗装が剥がれた状態を放置すると、外壁の防水性が低下し、雨水が建物内部に侵入しやすくなります。
雨水が建物内部に侵入すると、柱や壁などの構造部分を腐食させる可能性が高いです。また、室内に雨漏りが発生すると、カビやダニの発生原因にもなり、健康被害につながる恐れもあります。
雨漏りは建物の構造を弱体化させ修繕費用も高額になるため、早めの対策が必要です。外壁塗装の剥がれを見つけたら、放置せずに補修するようにしましょう。
建物の寿命が短くなる
外壁塗装の剥がれを放置すると、雨水の侵入による構造部分の腐食や、紫外線による劣化が進み、建物全体の耐久性が低下します。
建物の寿命を長く保つには、定期的なメンテナンスが不可欠です。大規模な修繕工事の費用を抑えることにも繋がりますので、外壁塗装の剥がれによる劣化を防ぐためにも、建物の健康状態を定期的にチェックし、早めの対応を心がけましょう。
住宅の資産価値が低下する
外壁塗装の剥がれは、住宅の見た目を損ねるだけでなく、資産価値の低下にもつながります。外壁が劣化していると、住宅の印象が悪くなり、購入希望者からの評価も下がりかねません。
特に、中古住宅の売却を考えている場合は外壁の状態が査定額に大きく影響します。外壁塗装の剥がれやひび割れは、修繕費用がかかることを意味するため、買い手にとってはマイナスポイントとなります。
住宅の資産価値を維持するためにも、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。外壁塗装の剥がれを見つけたら早めに補修を行い、住宅の美観を保つようにしましょう。
外壁塗装の剥がれを補修する方法
外壁塗装の剥がれを補修する方法は、DIYで行う方法と専門業者に依頼する方法があります。
どちらの方法を選ぶかは、剥がれの程度やご自身のスキル、予算などを考慮して決めましょう。
ここでは、それぞれの補修方法について詳しく解説します。
DIYで補修する
DIYで補修するメリットは、費用を抑えられる点です。しかし、専門的な知識や技術がないと、仕上がりが悪くなったり、かえって剥がれを悪化させてしまう可能性もあります。
DIYでの補修はあくまで応急処置と考え、根本的な解決には専門業者への依頼も検討しましょう。
DIYで補修する際には、以下の点に注意すると良いでしょう。
・剥がれている部分の汚れをしっかり落とす
・必ず乾燥させてから補修材を塗布する
・塗料を塗る場合は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の順で塗り重ねる
・外壁の種類に合った補修材や塗料を選ぶ
施工業者に依頼する
外壁塗装の剥がれが広範囲に及ぶ場合や、DIYでの補修が難しい場合は、専門の施工業者への依頼がおすすめです。専門業者は外壁の状態を正確に診断し、適切な補修方法を提案してくれます。
専門業者に依頼するメリットは、仕上がりが綺麗で、耐久性も高いことです。また、保証が付いている場合も多く、万が一のトラブルにも対応してもらえる安心感があります。
ただし、費用はDIYよりも高くなる傾向です。
業者を選ぶ際には、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。見積もり金額だけでなく、業者の実績や評判、保証内容なども確認した上で、信頼できる業者を選びましょう。
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外壁塗装の剥がれでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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外壁塗装の剥がれを補修する際の費用相場
外壁塗装の剥がれを補修する費用は、剥がれの範囲や使用する塗料、工法によって大きく異なります。主な費用相場は下表のとおりです。
費用相場 |
|
部分的な補修の場合 |
・小さな剥がれ:数千円〜1万円程度(1箇所あたり) ・広範囲の剥がれ:数千円〜1万円程度(1㎡あたり) ・ひび割れの補修込:数千円〜数万円(1箇所あたり) |
全体的な塗替えの場合 |
80〜150万円程度(延床面積30〜40坪程度) |
足場設置費用 |
15〜30万円程度 |
高圧洗浄費用 |
数万円程度 |
部分的な補修の場合
部分的な補修を専門業者に依頼する場合、補修箇所や方法によって費用が異なります。
・小さな剥がれ(数箇所):パテやシーリング材を用いた補修で、1箇所あたり数千円〜1万円程度が目安となります。
・広範囲の剥がれ(部分的な塗り直し):剥がれた部分とその周辺を部分的に塗り直す場合、1平方メートルあたり数千円〜1万円程度が目安となります。ただし、足場設置が必要な場合は、別途足場費用がかかります。
・ひび割れの補修と合わせて行う場合:ひび割れの補修費用は、ひび割れの程度や長さによって異なりますが、1箇所あたり数千円〜数万円程度が目安となります。剥がれと同時にひび割れ補修を行うことで、足場代などを抑えられる場合があります。
全体的な塗り替えの場合
剥がれが広範囲に及んでいる場合や、既存の塗膜全体の劣化が進んでいる場合は、外壁全体の塗り替えが必要となります。
この場合、費用は高額になる傾向です。一般的な2階建て住宅(延床面積30〜40坪程度)だと、80万円〜150万円程度が目安となります。
また、使用する塗料によっても費用は変動します。一般的に使用されている塗料を比べた場合、以下のとおりとなります。
・アクリル塗料:比較的安価ですが、耐久年数は短いです。
・ウレタン塗料:アクリル塗料より耐久性が高く、価格もやや高めです。
・シリコン塗料:耐久性、耐候性に優れている塗料です。価格はウレタン塗料より高くなります。
・フッ素塗料:最も耐久性が高く、価格も高額です。
費用に影響を与えるその他の要因
外壁塗装の補修には、以下の追加費用も考慮に入れなければなりません。
足場設置費用 |
2階建て以上の建物の場合、足場設置が必要となり、15万円〜30万円程度の費用がかかる |
高圧洗浄費用 |
塗装前に外壁を高圧洗浄する必要があり、数万円程度の費用がかかる |
下地処理費用 |
剥がれの原因によっては下地処理(補修、シーラー塗装など)が必要となり、別途費用がかかる |
業者の技術料 |
業者の技術力や実績によって費用が異なる場合がある |
正確な費用を知るには、業者から提示される費用の内訳をしっかり確認しましょう。
材料費、人件費、諸経費など、何にどれだけの費用がかかっているのかを把握することで、適正な価格かどうかが判断できます。
外壁塗装の補修業者選びのポイント
外壁塗装の補修を業者に依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。悪質な業者に依頼してしまうと、手抜き工事をされたり、不当な請求をされたりする可能性があります。
ここでは、外壁塗装の補修業者を選ぶ際に、確認すべきポイントを解説します。
複数の業者から見積もりを依頼する
外壁塗装の補修業者を選ぶ際は、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。1社だけの見積もりでは、価格が適正かどうかの判断ができません。
複数の業者から見積もりを取ることで、相場を把握し、適正な価格で補修が依頼できます。
見積もりを依頼する際には、同じ条件で依頼するようにしましょう。そうすることで、価格を比較しやすくなります。
また、見積もり金額だけでなく、見積もりの内訳や使用する塗料、工法なども確認すると良いです。
ただし、見積もり金額が安すぎる業者には注意が必要です。
安すぎる場合は、手抜き工事をされたり、追加料金を請求されたりする可能性があります。先述した費用相場を参考にしながら、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
保証内容を確認する
外壁塗装の補修を依頼する際は、業者の保証内容を必ず確認しましょう。保証があることで、施工後に不具合が発生した場合でも、無料で修理してもらえるケースがあります。
ただし、保証期間や保証内容、保証の対象範囲は業者によって大きく異なるのが実情です。契約前に保証内容をしっかりと確認し、納得した上で契約を結ぶようにしましょう。
また、契約後は保証書を大切に保管しておくことが重要です。万が一の際でも、スムーズに保証が受けられるよう、保証書は紛失せず大切に保管してください。
口コミ・評判を確認する
外壁塗装の補修業者を選ぶ際は、口コミや評判も参考にしましょう。
インターネットやSNSなどで口コミを検索すれば、業者の実態がある程度把握できます。ただし、口コミはあくまで参考情報として捉え、鵜呑みにしないことが大切です。複数の口コミを比較検討し、客観的に判断しましょう。
口コミサイトだけでなく、公式サイトの施工事例やお客様の声、担当者の対応などを確認するのも有効です。複数の情報源から総合的に判断することで、より信頼できる業者を選定できます。
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無理な営業は一切ありませんので、外壁塗装の剥がれでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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まとめ
この記事では、外壁塗装が剥がれる原因から、放置した場合のリスク、補修方法や費用相場、業者選びのポイントまで解説しました。外壁塗装の剥がれは、放置すると雨漏りや建物の寿命を縮める原因になります。
もし、外壁塗装の剥がれが気になっている場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。
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