屋根塗装・外壁塗装にオススメ!人気塗料、ラジカル塗料について
投稿日:2023.10.5更新日:2023.10.12
外壁塗装や屋根塗装に使用する塗料は沢山の種類がありますが、その中に「ラジカル塗料」があります。
ラジカルという言葉はあまり聞いた事がない方が多いかと思いますが、近年の屋根塗装・外壁塗装で人気が伸びてきています。
ラジカル塗料は耐久性の高い、大変優秀な塗料です。
この記事ではラジカル塗料の特徴やメリット・デメリットについて、詳しく解説します。
ラジカル塗料とは
ラジカル塗料とはラジカル制御型塗料とも呼ばれる塗料です。
アクリル塗料はアクリル、ウレタン塗料はウレタンが成分として使用されていますが、ラジカル塗料の場合にはラジカルという素材を使っているわけではありません。
ラジカルの発生を制御をするための成分を使用している塗料をラジカル塗料と呼びます。
ラジカルとは
まず、『ラジカル』とは、塗料に限らず様々な分野で使用されてる言葉です。
ここでは塗料においてのラジカルとは何なのかについてお伝えします。
塗料の中には色を作る時に使う酸化チタンが含まれており、これが紫外線に当たる事でラジカルが発生します。
ラジカルは「樹脂や顔料の有機物の劣化を促進するエネルギー」です。
発生したラジカルは塗料の樹脂成分や有機顔料を破壊する働きを持っています。
これにより、ラジカルは塗膜の劣化現象である「チョーキング現象」を引き起こします。
チョーキング現象とは塗装工事ではよく出てくる用語で、塗膜の劣化症状を現すサインの1つです。
塗膜のある外壁や屋根などを触った時に、指にチョークのような粉が付着する現象です。
ラジカル塗料の特徴
ラジカル塗料にはラジカルが発生するのを防いだり、ラジカルの発生によって塗料の成分が劣化することを防ぐ成分が使用されています。
酸素や太陽光の紫外線によって発生するラジカルの影響を減らす機能性塗料です。
ラジカル塗料は耐候性が高いことから期待の塗料としてだんだんと屋根塗装や外壁塗装に用いられるようになってきています。
ラジカル塗料の重要な成分
ラジカル塗料に含まれているラジカルの影響を妨げる成分は主に2つあります。
1つは酸化チタンです。
酸化チタンは光触媒とも呼ばれていて、光触媒塗料にも用いられてきた成分です。
酸化チタンは白色の固体で、紫外線を吸収して酸化作用を示す性質があります。
活性酸素のラジカルのように強力な酸化作用があるわけではないため、塗料の劣化を促進することは基本的にありません。
しかし、紫外線を吸収してラジカルの発生を防ぐことができる性質を持っています。
ラジカル塗料に使用されているもう1つの重要な成分は光安定剤です。
光安定剤とは紫外線の影響によって発生したラジカルを補足する役割を担っています。
酸化チタンが存在しても、ラジカルがまったく発生しないわけではありません。
光安定剤は発生したラジカルが塗料の成分と反応するよりも早く反応して、塗料の劣化を防ぐ役割を果たしています。
ラジカル塗料を外壁塗装・屋根塗装で使用するメリット
ラジカル塗料は塗装のときに使用するメリットが多数あります。
ここでは他の塗料に比べて魅力的なポイントを解説します。
塗膜の劣化が起こりにくい
ラジカル塗料はラジカルの発生による塗膜の劣化が起こりにくいのがメリットです。
塗膜が劣化すると屋根や外壁などの部材を保護できなくなるので塗り替えが必要になってしまいます。
ラジカル塗料ならラジカルによる影響から塗膜を守れるので寿命が長くなります。
一般的にはラジカル塗料は10年~15年くらいの耐用年数を持っています。
塗装による光沢の持続性も高く、美観を長く保つのもラジカル塗料の魅力です。
カビや汚れに強い
ラジカル塗料は防カビ性や防汚性にも優れています。
ラジカル塗料に使用されている酸化チタンはもともと光触媒塗料に用いられてきた成分です。
紫外線を吸収することで酸化力を発揮し、屋根や外壁に付着したカビや汚れを酸化して分解する力があります。
外壁も屋根も塗装しやすい
一般的にラジカル塗料は伸びが良い塗料に仕上げられているので、施工技術の要求が高くありません。
また、屋根や外壁にはさまざまな住宅素材が使用されていますが、ラジカル塗料は素材に対する適合性が高く、多くの住宅に使用可能です。
窯業系サイディングや金属系サイディングなどの各種サイディングやモルタルなどに加え、木造住宅の木の壁や屋根に対しても使用できます。
汎用性が高いことから安心して選べる塗料です。
ラジカル塗料を外壁塗装・屋根塗装で使用するデメリット
ラジカル塗料にはメリットだけでなくデメリットもあります。
他の塗料が選ばれるのはデメリットもあるからです。
ラジカル塗料の問題点を確認しておきましょう。
色の選択肢がやや少ない
屋根塗装や外壁塗装の色にこだわりたい場合、ラジカル塗料はおすすめできない可能性があります。
ラジカル塗料は濃い色に適していないからです。
ラジカル塗料に用いられている主成分の酸化チタンは白色の固体です。
そのため、明るくて淡い色にするのに適していて、黒い外壁には適していません。
ラジカル塗料では基本的に淡い色合いを選ぶことになります。
施工経験のある業者が少ない
ラジカル塗料は比較的新しい種類の塗料です。
そのため、施工経験のある業者が少ないのが現状です。
ラジカル塗料は施工しやすい塗料なので実施できる場合が多いですが、業者としては経験がないと施工品質を保証することに不安を感じがちです。
製品の数も限られていることもあって、期待通りの塗装ができないから他の塗料を使って欲しいと提案する業者もいます。
施工単価がシリコン塗料よりも高い
ラジカル塗料はシリコン塗料よりも単価はやや高めです。
製品価格では同じくらいのものもありますが、1割~2割くらい高い製品もあります。
屋根塗装や外壁塗装の施工単価は塗料の価格によって左右されます。
外壁塗装のことなら外装リフォームプロにご相談ください!
いかがでしたでしょうか。
塗料には、このように劣化の原因であるラジカルに着目した塗料の他にも、遮熱効果のある遮熱塗料や、低汚染性に優れた塗料などが沢山あります。
塗料がどんな特徴かをしっかりと理解できていて、説明がわかりやすい塗装会社に工事をお願いするのが良いでしょう。
外装リフォームプロでは地元で施工実績200棟以上の塗装会社のみをご紹介しています。
沢山のお客様の塗料選びの相談を受けてきた塗装会社ですので、お見積りの際にはご納得いくまで相談してみてください。
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