スレート屋根の塗装は何年ごと?最適な時期と長持ちさせる秘訣を解説
投稿日:2025.2.20更新日:2025.2.27
「スレート屋根のメンテナンスなんて、何年もやってない!」
そんな方はスレート屋根の塗装を検討すべきタイミングかもしれません。
この記事では、スレート屋根の耐用年数から適切な塗り替え時期や長持ちさせる秘訣まで詳しく解説していきます。
定期的なメンテナンスを行うことで、スレート屋根を雨風から守りましょう!
スレート屋根に塗装は必要?役割と必要性を解説
スレート屋根は、雨や風から守る大切な役割を担っています。
その一方で、スレート自体は防水性が低いため、塗装による保護が不可欠です。
スレート屋根の特徴
スレート屋根とは、薄い板状の屋根材を重ねて葺く屋根です。
スレート屋根のメリットとして、軽量で施工がしやすいという特徴があります。
比較的安価に設置できるにも関わらず、デザイン性にも優れているため、多くの家屋で使われています。
その一方で、耐久性が低く、吸水性が高いというデメリットがあります。
年月が経つにつれて、劣化によって色あせやひび割れが発生しやすいのも特徴も1つです。
そこで重要となるのが塗装です。
スレート屋根に塗装することで、防水性を高めひび割れの発生を防ぎ、美観を保つことに繋がります。
スレート屋根における塗装の役割
スレート屋根における塗装の役割は、主に以下の3つが挙げられます。
防水性の向上:スレート自体は吸水性が高いが、塗装で防水性を高めることができる
美観の維持:色褪せや汚れを防ぎ、美観を維持することができる
耐久性の向上:紫外線や雨風から保護し、耐久性を高めることができる
塗装はスレート屋根を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。
定期的な塗装を行うことは、スレート屋根の寿命を延ばし、住宅全体の価値を高めることにも繋がります。
また、塗料の色によって、住宅の雰囲気を変えることができるのも魅力の1つです。
スレート屋根に塗装が必要な理由
スレート屋根の塗装には「保護する」という目的があります。
具体的に、塗装による保護をしなかった場合に予想される現象は以下の通りです。
吸水による劣化:ひび割れや剥がれが発生しやすい
紫外線による劣化:色褪せやチョーキング現象(塗膜が粉状になる)が起こる
雨風による劣化:スレートの表面が削られ、薄くなる
塗装はさまざまな劣化要因からスレート屋根を守り、長持ちさせることに役立ちます。
塗装をしないとどうなる?劣化によるリスク
スレート屋根が劣化することで様々なリスクが発生します。
雨漏りの発生:スレートの劣化が進むと、雨漏りの原因になる
屋根材の落下:劣化により固定が弱まると、屋根材が落下する可能性がある
住宅の価値低下:住宅全体の美観を損ない、価値を低下させる可能性がある
住宅の安全性や快適性への影響だけでなく、修理費用も高額になる可能性があります。
また、屋根材の落下など、スレート屋根の劣化は怪我や事故にも繋がりかねません。
スレート屋根の塗装は何年ごと?適切な塗り替え時期の目安
実際に、どのくらいの頻度でスレート屋根の塗装を行うべきなのでしょうか?
スレート屋根の耐用年数と、塗り替えを見極める劣化のサイン、そして塗装に適した季節について解説します。
スレート屋根の耐用年数
スレート屋根の耐用年数は、一般的に20~30年程度と言われています。
しかし、あくまでも目安です。
実際の耐用年数は、屋根材の種類や、設置場所の環境、メンテナンスの状況などによって大きく異なります。
例えば、海岸に近い地域では、塩害の影響を受けやすく、耐用年数が短くなる傾向にあります。
また、スレート屋根のメンテナンスを定期的に行うことで、耐用年数を延ばすことも可能です。
「自宅のスレート屋根の状況を知りたい」という場合には、専門業者に点検依頼をするのがお勧めです。
専門業者はスレート屋根の状態を詳しく診断し耐用年数を予測してくれるだけでなく、メンテナンスの必要性や塗装の時期などのアドバイスも可能です。
塗り替えを見極める劣化のサイン
スレート屋根の塗り替え時期を見極めるために、下記の劣化サインを意識してみましょう。
【劣化サインのチェックリスト】
☑色あせていないか
→スレートの色があせてきたら、塗装の劣化が進んでいるサイン
☑コケやカビが発生していないか
→コケやカビが発生している場合、防水性が低下している可能性あり
☑ひび割れや剥がれている部分がないか
→スレートにひび割れや剥がれが見られる場合、早急な補修が必要
☑チョーキング現象が起きていないか
→スレートの表面を触った際に、白い粉が付着する場合は劣化しているサイン
上記のような劣化サインが見られたら、塗り替えの必要性を判断するタイミングです。
早めに塗り替え作業は、スレート屋根の劣化を食い止め、長持ちさせる効果があります。
もし、現時点で劣化サインがない場合でも、年に1回は屋根の状態を確認しましょう。
特に、台風や大雨の後などは、屋根に異常がないか確認することをお勧めします。
スレート屋根の塗装に適した季節
スレート屋根の塗装に適した季節は、一般的に春と秋だと言われています。
気温や湿度が安定しており塗料が乾きやすいことが1つの要因です。
晴天が続く日を選ぶことが、より良い仕上がりに繋がります。
夏は、塗料が乾燥しすぎてしまいひび割れの可能性があり、梅雨の時期は、湿度が高いため、塗料が乾きにくく、塗装の効果が十分に発揮されない可能性があります。
冬も気温が低すぎるため、塗料が凍結し、塗装作業が困難な場合があります。
しかし最近では様々な種類の塗料が開発されており、季節に関係なく塗装できるものもあります。
ひび割れなど劣化部分を発見した際には、季節問わず専門業者に相談し、最適な塗料を選んでもらいましょう。
スレート屋根の塗装を長持ちさせる3つのポイント
スレート屋根の塗装は、適切な塗装を行うことで、長持ちさせることができます。
ここでは、スレート屋根の塗装を長持ちさせるための3つのポイントをご紹介します。
①適切な塗料を選ぶ
スレート屋根の塗装を長持ちさせるためには、適切な塗料を選ぶことが大切です。
塗料には様々な種類があり、それぞれ特徴や耐用年数が異なります。
主な塗料ごとの特徴をまとめました。
塗料の種類 |
特徴 |
シリコン塗料 |
耐候性や耐久性に優れている。 |
フッ素塗料 |
シリコン塗料よりもさらに耐候性や耐久性に優れている。 |
遮熱塗料 |
太陽光を反射し、屋根の温度上昇を抑える効果あり。 |
防水塗料 |
防水性に優れている。 |
スレート屋根の状態や、予算に合わせて、最適な塗料を選ぶようにしましょう。
②高耐久な塗装工法を選ぶ
高耐久な塗装工法を選ぶことも、長持ちさせるための1つの方法です。
塗装工法には様々な種類があり、それぞれ耐久性や仕上がりが異なります。
例えば、下塗り、中塗り、上塗りの「3回塗り」は、一般的な塗装工法です。
塗膜の厚みを確保し、耐久性を高める効果があります。
また、高圧洗浄で、屋根の汚れやコケを落としてから塗装することで、塗料の密着性を高める効果があります。
「縁切り」という塗装で屋根材の重ね目が埋まらないように、塗膜を切り離す作業があります。この作業によりスレートの隙間を確保し、雨水の排出をスムーズにする効果があります。
このような工法を組み合わせることで、より機能性の高い塗装を実現することができます。
③正しい方法でメンテナンスをする
普段からののメンテナンスも重要です。
定期的なメンテナンスを行うことで、屋根の劣化を防ぎ、美観を維持することができます。
ぜひ、定期的な清掃を習慣にしましょう。
屋根の汚れやコケを落とすことで、屋根の劣化を防ぐ効果があります。
ただし高圧洗浄機を使用する場合は、水圧に注意して傷つけないようにしましょう。
また清掃時には「ひび割れ箇所がないか」「色褪せている場所はないか」などチェックしながら行うことで、劣化部分を早期発見することにも繋がります。
ですが、屋根の上など高所作業は危険も伴います。
無理に自分で行わず、プロへ頼むこともご検討ください。
スレート屋根の塗装費用とコストを抑える方法
スレート屋根の塗装は、決して安価なものではありません。
スレート屋根の塗装費用の相場と、コストを抑えるためのポイントについてもみていきましょう。
スレート屋根の塗装費用の相場
スレート屋根の塗装費用は、使用する塗料の種類や、業者によって大きく異なります。
一般的には30坪の住宅で45万円〜65万円程度が目安となります。
しかし、これはあくまで目安であり、実際の費用を調べるためには、見積もりを取ることが大切です。
また、屋根の面積によっても、費用が異なります。
屋根の面積が広ければ広いほど、使用する塗料の量が増え、費用も高くなる傾向にあります。
次は、塗装費用を抑えるポイントについてご紹介します。
費用を抑えるためのポイント
スレート屋根の塗装費用を抑えるために、以下の4つのポイントを意識しましょう。
複数の業者から見積りを取る:比較検討し、適正な価格を知る
塗料の種類を選ぶ:耐用年数や予算に合わせて、最適な塗料を選ぶ
DIYを検討する:リスクも伴うため、慎重に検討する必要あり
キャンペーンや割引を利用する:事前にホームページなどで調べる
見積りを複数から取ることは、費用を抑えるだけでなく、適正な価格を知る上で重要です。
特に、安すぎる業者には注意しましょう。
手抜き工事や、粗悪な塗料を使用する可能性があるため、費用を抑えるだけでなく、品質も含めて判断することが大切です。
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助成金・補助金を活用する
スレート屋根の塗装には、自治体によっては助成金や補助金が支給される場合があります。助成金や補助金を活用することで、塗装費用を大幅に抑えることができます。
助成金や補助金の有無や、支給条件は、自治体によって異なります。
お住まいの自治体のホームページや窓口に問い合わせてみましょう。
スレート屋根の塗装業者の選び方と注意点
スレート屋根の塗装において、塗装業者選びはとても重要です。
信用できる業者の選び方や、見積もり時に確認すべきチェックポイントについて解説します。
信用できる塗装業者の選び方
信用できる塗装業者を選ぶためには、以下のポイントを意識しましょう。
実績と経験:豊富な実績と経験を持つ業者を選ぶ
資格と許可:塗装に関する資格や許可を持っている業者を選ぶ
口コミと評判:口コミや評判を参考にして信頼できる業者を選ぶ
アフターフォロー:アフターフォローが充実している業者を選ぶ
最近では、ホームページや口コミサイトだけでなく、SNSでも業者の評判を調べることができます。
また見積りを取る際にどのような業者なのか判断するのも大事なので、チェックポイントをご紹介していきます。
見積もり時に確認すべきチェックポイント
見積もりを取る際には、以下のチェックポイントを確認しましょう。
【見積書チェックポイント】
☑︎見積もりの内訳が明確になっているか
☑︎使用する塗料の種類が記載されているか
☑︎工事期間が明記されているか
☑︎保証内容やアフターフォロー内容が記載されているか
見積りを取るだけでなく、業者と直接話すことも重要なポイントです。
見積書に上記内容について記載がない場合には、直接質問してみましょう。
特に、見積りの内訳が明確になっていない場合、後から追加料金が発生する可能性があるため、注意が必要です。
質問した際の回答内容も、信頼できる業者なのか判断する1つのポイントになります。
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トラブルを防ぐ契約時の注意点
トラブルを防ぐためにも契約を結ぶ際には、以下の注意点を確認しましょう。
契約書の内容:契約書の内容で不明な部分がないか
支払い条件:支払い方法や支払い時期に問題がないか
解約条件:事前に解約条件を確認しておくこと
スレート屋根の塗装は高額な費用が発生する場合があります。
後々のトラブルを避けるために契約書の内容を事前に確認することは非常に重要です。
契約書の内容をよく確認し、不明な点があれば事前に解消しておきましょう。
まとめ:適切なタイミングで塗装してスレート屋根を長持ちさせよう
スレート屋根の塗装は、建物を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。
「最近、屋根の掃除ができていなかったな」「前回の塗装からしばらく期間があいてしまった」という方は一度、専門業者に相談してみることも検討してみましょう。
適切な時期に塗装を行うことは、スレート屋根の寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルを防ぐことにも繋がります。
スレート屋根を長持ちさせて、快適な暮らしを送り続けましょう。
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