防水工事について
投稿日:2021.2.28更新日:2021.3.11
防水工事について
お住まいのベランダやバルコニー・陸屋根(屋上)の防水工事は、前回いつごろされましたか?
防水層の寿命は意外と短く、10〜20年と言われています。
防水機能が低下したまま放置してしまうと、雨などの水分が建物のなかに侵入してしまいます。雨漏りに繋がるのはもちろん、柱や鉄骨に腐食・サビが発生してしまうため、建物の強度が劣化します。
また、カビが発生するため、喘息や鼻炎などのアレルギーを誘発する原因にもなりかねません。
住まいにとって大切な、防水工事の工法や頻度について見ていきましょう。
防水工事の種類
シート防水
ゴム・塩化ビニルなど、防水性のあるシートを重ねていく工法です。
広く平坦な場所の施工に向いており、屋上に使用されることが多いです。
FRP防水
FRPとは繊維強化プラスチックのことで、ガラス繊維のマットにポリエステル樹脂を含浸させる工法です。
軽く、防水性が高いため、ベランダに多く使われています。広い場所には適しません。
ウレタン防水
液体のウレタン樹脂を塗装する工法です。
広さや凹凸、既存の防水層の種類も選ばないため、ベランダや屋上、駐車場など様々な場所に使用されています。
アスファルト防水
繊維にアスファルトを含浸させる工法です。
耐久性はトップクラスですが、工事の際に臭いが発生します。
商業施設やマンションの屋上に使用されています。
耐久性とメンテナンス
アスファルト防水は20年、その他は10〜20年耐久と言われています。シート防水では、ゴムより塩化ビニルの方が耐久性が長く、厚みのある製品の方が丈夫です。
ただし、耐用年数を待たずに、一番上に塗布するトップコートと言われる層を3〜5年おきに再塗装してあげると、防水層の寿命を伸ばすことが可能です。面倒ではありますが、長い目で見て費用が割安になりますので、おすすめです。
また、下記のようなサインが見られたら危険信号です。建物の内部に水分が侵入してしまうと、高額な補修費が発生してしまいますので、放置せず、お早めにリフォーム店にご相談ください。
キズ
ヒビ
色褪せ
植物の繁茂
表面の浮き
排水不良