屋根⼯事の相場は平均いくら?
⼯事内容と費⽤⽬安をご紹介します!
投稿日:2021.2.28更新日:2023.9.12
屋根はお住まいにとって重要な部分を担っており、私たちを⾬⾵や紫外線などから守ってくれています。
屋根はだんだんと傷んでくるので、数年に1度、リフォーム⼯事が必要になります。
その際、「どんな⼯事になる?」「費⽤はいくら?」など沢⼭の疑問が湧いてくるでしょう。
そこで今回は屋根⼯事の種類や費⽤の⽬安、⽕災保険の利⽤などについてまとめました。 ⼤切なマイホームの⼯事を成功させるため、相場を把握し、適正価格でリフォームをしましょう!
屋根⼯事の修理は
⼤きく分けて5種類
屋根⼯事には⼤きく分けて以下の5種類があります。
・部分修理
・塗装⼯事
・防⽔⼯事
・屋根カバー⼯事
・葺き替え⼯事
屋根の種類、劣化状況などにより、適切な施⼯⽅法が変わります。
それぞれの⼯事の特徴や費⽤についてご紹介します。
部分修理の種類と費⽤の⽬安
部分修理は、屋根の必要な部分のみを直す補修をいいます。
部分修理をする⽬的は、症状が⾒られる部分を早急に直すことで全体的な劣化を⾷い⽌めるためです。
部分修理には以下の4つに分けられます。
- ・部分補修(屋根材の割れや破損を部分的に修理)
- ・漆喰詰め直し
- ・板⾦交換
- ・⾬樋⼯事
それぞれの⼯事の特徴や費⽤の相場を⾒ていきましょう。
部分補修の費⽤の⽬安
屋根が部分的に破損した場合に、⼀部交換や、コーキング材の充填と塗装を⾏います。
⾬漏りが発覚して部分補修を⾏う場合は、さらに⾼額になる可能性があります。
相場:5〜35万円
⾬樋⼯事の費⽤の⽬安
勾配の調整、詰まりの解消、⾬どいの交換など。⾜場が必要になる場合は、⾼額になりますので、外壁塗装や屋根修理と⼀緒に⾏うと良いでしょう。
相場:3〜60万円
漆喰詰め直しの費⽤の⽬安
⽡屋根の漆喰を⼀度取り除き、塗り替える⼯事です。15〜20年ごとに⾏います。
定期的に⾏うことで、⾬漏りや⽡の落下防⽌になります。
相場:10〜25万円
板⾦交換の費⽤の⽬安
棟板⾦(屋根の接合部分にかぶせる⾦属のカバー)は、15〜20年ごとに交換します。台⾵で⾶ばされやすい部分でもありますが、その場合は、⽕災保険を利⽤して修理費を軽減できます。
相場:10〜25万円
塗装⼯事の内容と費⽤の⽬安
塗装⼯事とは?
塗装⼯事は既存の屋根に新しい塗料を塗装する⼯事のことをいいます。
主にスレート、ガルバリウム鋼板、トタン、セメント⽡などの屋根材に⾏われる⼯事です。
これらの屋根材は⼯場で塗装が⾏われ、塗膜がある状態で販売されます。
塗膜には⾬⽔や紫外線から守る効果や美観を保つ効果などがあります。
しかし、年⽉が経つにつれて徐々に効果が低下していき、屋根を守ることができなくなってしまいます。
そのため、塗装⼯事をしてそれらの効果を回復してあげる必要があるのです。
塗装⼯事のメリット
屋根塗装のメリットは⼤きく分けて以下の3つが挙げられます。
-
・⾒た⽬が綺麗になる
屋根は年⽉が経つにつれて⾊褪せや汚れの付着などにより、美観が低下します。
塗装⼯事をすることによって新築同様の⾒た⽬に復活させることができます。
⾊を変えることでイメージチェンジをすることも可能です。 -
・屋根材の表⾯を保護できる
スレートやセメント⽡は屋根材⾃体に防⽔性がほとんどありません。
⽔分による屋根材の劣化を防ぐために塗装⼯事は⾮常に重要です。
トタンなどの⾦属屋根に関しては錆び⽌めを塗布することで錆びの発⽣を抑えられます。
そのため、塗装⼯事をすることによって屋根材の寿命を延ばしてあげることができます。 -
・遮熱などの機能を付与できる
塗料の種類によりますが、遮熱性、断熱性、耐⽕性などの効果を付与できるものもあります。
例えば遮熱性を持つ塗料で塗装をすると、屋根に届く⽇光の熱を効率的に反射し、屋根材が熱くなるのを抑えてくれます。
それにより、室内の温度上昇を軽減し、ひいてはエアコン代の節約にも繋がります。
塗装⼯事のデメリット
塗装⼯事はいいことばかりではなく、以下のようなデメリットもあります。
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・施⼯内容により、屋根材の寿命を縮めることがある
塗装をして寿命を延ばすつもりが、反対に寿命を縮めてしまう場合があります。
その理由は、塗装業者による施⼯ミスです。
どの塗装業者も正しい施⼯知識を持っているわけではなく、中には経験や知識の少ない業者や⼿抜き業者も存在します。
具体的にはスレートの塗装⼯事には縁切りという作業が必要な場合がありますが、それを⾏わずに施⼯し、塗装をしてから2〜3年後に⾬漏りを起こすケースがあります。また、今のスレートは⾮常に割れやすいので丁寧な施⼯を⾏わない業者がズカズカと屋根の上を歩いて割れてしまうこともあります。
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・定期的なメンテナンスが必要になる
塗装⼯事に使⽤する塗料の寿命は⼤体10年前後です。
実際には施⼯内容やお住まいの環境によって異なりますが、10年ほど経つ頃にメンテナンスが必要になります。
場合によっては塗装⼯事ではなく、屋根カバー⼯事や葺き替え⼯事を⾏った⽅が屋根にかかるメンテナンスのトータルコストを抑えられる場合があります。
塗料の種類ごとの耐久年数と費⽤の⽬安
塗装⼯事に使⽤する塗料には種類があり、それぞれ耐久年数や価格が異なります。 塗料の種類別に耐久年数、費⽤⽬安(単価)を以下にまとめました。
塗料の種類 | 耐用年数 | 単価相場/㎡ |
---|---|---|
アクリル塗料 | 約4〜5年 | 900円〜1,200円 |
ウレタン塗料 | 約6〜8年 | 1,500円〜1,800円 |
シリコン塗料 | 約8〜10年 | 2,500円〜2,800円 |
ラジカル制御型塗料 | 約8〜10年 | 2,500円〜4,500円 |
フッ素塗料 | 約15〜20年 | 1,500円〜1,800円 |
光触媒塗料 | 約16〜20年 | 3,500円〜7,500円 |
無機塗料 | 約16〜20年 | 4,000円〜4,500円 |
基本的には耐⽤年数が⻑くなるほど価格が⾼くなります。
この塗装⼯事で何年持たせたいか、予算はどのくらいかなど、総合的に考えて塗料を選びましょう。
相場:40〜80万円
防水⼯事の内容と費⽤の⽬安
防⽔⼯事とは?
防⽔⼯事とは陸屋根や屋上、ベランダ、バルコニーなど⾬に晒される場所を守る施⼯のことです。
主に下地がコンクリートの場合に⾏い、防⽔層を作ります。
コンクリートでできた躯体を⾬⽔から守ることで建物を⻑く健康に保たせます。
防⽔⼯事には⼤きく分けて以下の4種類があります。
・ウレタン防⽔
・FRP防⽔
・シート防⽔
・アスファルト防⽔
防⽔⼯事によって適する施⼯場所・耐⽤年数・費⽤などが異なります。
防水⼯事のメリット
防⽔⼯事には、以下のようなメリットがあります。
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・建物の劣化を防げる
陸屋根や屋上にひび割れなどが起き、建物内部に⾬⽔が侵⼊するようになると柱や梁などが腐ったり鉄部が錆びてしまいます。
そのような事態になると建物の寿命が縮まり、加速度的に⽼朽化が進みます。
防⽔⼯事を⾏うことで建物内部への⾬⽔の侵⼊を防⽌できるため、建物の寿命を延ばすことができます。 -
・綺麗な美観を維持できる
新築の時点では綺麗や陸屋根や屋上も、⾬⽔や紫外線の影響によって防⽔層が劣化していきます。
すると⽔はけが悪くなって汚れが溜まりやすくなったり、ジメジメとした場所に繁殖するカビや苔が⽬⽴つようになり、美観が低下します。
防⽔⼯事をすれば新築のように美しい⾒た⽬になり、防⽔性も回復するので美しさを⻑く維持できます。
防水⼯事のデメリット
防⽔⼯事にもデメリットがあります
-
・技術⼒によって仕上がりが⼤きく左右する
先述したように防⽔⼯事には4つの種類がありますが、特にウレタン防⽔とシート防⽔は職⼈の技術によって仕上がりの善し悪しが⼤きく変わります。
施⼯を依頼する際は、経験豊富で資格などを持つ確かな腕を持つ業者にお願いしましょう。 -
・カラーバリエーションが少ない
防⽔⼯事は塗装⼯事より防⽔に焦点を当てた⼯事です。
「こんな⾊にしてオシャレに仕上げたい」という希望を叶えるのは難しいでしょう。
多く⽤いられる⾊はグレー、グリーン、ベージュです。
相場:20〜40万円
屋根カバー⼯事の内容と費⽤の⽬安
屋根カバー⼯事とは?
屋根カバー⼯事とは、既存の屋根の上に新しい防⽔シートと屋根材を被せる(カバーする)⼯事のことです。
屋根カバー⼯法、重ね葺き⼯事とも⾔われています。
既存の屋根材を撤去しない分、短期間・低コストでリフォームができることから⼈気を集めています。
なお、屋根カバー⼯事は全ての⼯事にできるわけではありません。
主にスレート、⾦属、アスファルトシングルに⾏われる⼯事です。
既存の屋根が⽡屋根の場合は、その形状から屋根カバー⼯事はできません。
屋根カバー⼯事のメリット
屋根カバー⼯事のメリットは⼤きく分けて以下の4つが挙げられます。
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・⼯事費⽤を抑えられる
屋根カバー⼯事のメリットは何と⾔っても⼯事費⽤が安く済むことです。
既存の屋根を残したままリフォームができるので、作業費・処分費⽤を抑えることができます。 -
・短期間で完⼯する
既存の屋根材を撤去しない分、⼯期がかからないのもメリットの1つです。
⼯事の実数だけでカウントした場合、約7〜10⽇で完⼯します。 -
・断熱効果が向上する
屋根カバー⼯事は屋根が⼆重になるため、全体の厚みが増します。
古い部分と新しい部分の⼆層構造になり、屋外の暑さ・寒さが室内に伝わりにくくなる効果が期待できます。 -
・野地板の結露防⽌対策になる
屋根材の下には野地板という下地が設置されており、屋根全体を⽀えています。
野地板の天敵は湿気による結露で、腐⾷の原因になります。
スレートの上に断熱材付きの⾦属屋根を屋根カバー⼯事で仕上げると、野地板の結露防⽌効果が向上します。
屋根カバー⼯事のデメリット
屋根カバー⼯事にはデメリットもあります。
1つずつ⾒ていきましょう。
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・耐震性が低下する
屋根カバー⼯事は屋根の上に屋根を被せるため、全体が少し重たくなり、耐震性が低下します。
建物の重⼼が⾼くなると、地震などの揺れに対する影響を受けやすくなります。
とは⾔え、軽量の屋根材を使⽤するのでそれほど⼤きな影響ではありません。
あくまで建物が耐えられる程度の重量増加です。 -
・使⽤可能な屋根材が限られる
屋根カバー⼯事は耐震性が低下するため、重たい屋根材を使うと建物が耐えられなくなります。
そのため、軽量な屋根しか選ぶことができません。
新しい屋根材に希望がある場合は施⼯できない可能性があることを覚えておきましょう。 -
・既存屋根の下地材のメンテナンスが⾏えない
屋根というのは上から屋根材→防⽔シート→野地板の順に構成されています。
屋根カバー⼯事の場合、既存屋根をめくらないので下地材のメンテナンスができません。
特に野地板は⽊材のため、カビが⽣えていたり、腐⾷していることがあります。
屋根カバー⼯事ではそのような症状が発⽣している場合、野地板の張り替えを⾏うことができません。
相場:80〜120万円
葺き替え⼯事の内容と費⽤の⽬安
葺き替え⼯事とは
葺き替え⼯事とは、既存の屋根を撤去し、新しい屋根を葺く⼯事です。
屋根材はもちろん、その下の防⽔シートや野地板も⼀新します。
屋根リフォームにおいて「葺く」とは屋根材を設置して仕上げるという意味があります。
葺き替え⼯事のメリット
葺き替え⼯事の主なメリットは以下の通りです。
-
・家の寿命が延びる
塗装⼯事や屋根カバー⼯事では屋根の内部まで確認することはできません。
葺き替え⼯事なら、屋根材だけでなく防⽔シート、野地板も新しくなります。
新築同様の屋根の状態となり、⾬⾵や紫外線などから守る機能が蘇るのでお住まいの寿命が延びます。 -
・耐震性が向上する
葺き替える屋根材に軽量のものを選べば、耐震性が向上します。
昔ながらのお住まいだと⽡屋根が多いですが、スレートや⾦属などの軽い屋根材にすれば建物への負担が少なくなります。 -
・ 外観を新しくできる
家を建ててから何⼗年も経つと⾒た⽬に飽きてくるかもしれません。
塗装⼯事でも⾒た⽬は変わりますが、葺き替え⼯事は屋根材ごと変わるので、⾊だけでなくデザインや素材も変わります。
葺き替え⼯事のデメリット
葺き替え⼯事は⼤きなメリットがある反⾯、デメリットもあります。
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・⼯事費⽤が⾼い
塗装⼯事やカバー⼯法よりも費⽤が⾼いのが葺き替え⼯事です。
既存の屋根の解体にかかる作業費や処分費⽤がかかるので、どうしても⾼くなります。
とは⾔え、劣化が進⾏した屋根を少しずつ直すよりは⼀気に葺き替えた⽅がトータルコストを抑えられる場合もあります。
どの⼯事にするか、冷静に検討するようにしましょう。 -
・廃材が出る
葺き替え⼯事は既存の屋根を撤去しますので廃材が出ます。
ホコリや屋根の破⽚が舞ってしまうこともあります。
廃材により、ご近所トラブルにならないよう⼯事前の挨拶や対策について業者によく確認しましょう。
相場:140〜200万円
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屋根⼯事って意外と費⽤がかかりますね!
台⾵などで急な⼯事が必要になったらどうしよう… -
ご安⼼ください!⾃然災害による破損などは、加⼊している⽕災保険が適⽤されます!
⾃然災害には⽕災保険
適用で賢く屋根⼯事!
⽕災保険は⽕事だけでなく、台⾵や落雷など屋根が破損しやすい災害も⼀般的に対象になります。
具体的には以下の3つの全てに当てはまる場合に⽕災保険を使ってのリフォームが可能です。 ・⾵災・雪災・雹災による屋根の破損であること ・被災してから3年以内に申請すること ・修理にかかる⾦額が⽕災保険の免責⾦額を超えること
なお、屋根の破損が地震が原因の場合、地震保険の範疇のため、⽕災保険は対象外です。
また、免責⾦額は20万円で設定されていることが⼀般的です。
プランによって異なるので加⼊している保険証券を確認してみましょう。
屋根の⼯事業者を
探す時の注意点
屋根のリフォームは業者によって技術や提案する施⼯⽅法が異なります。
施⼯内容によっては⾼額な費⽤が発⽣するため、失敗はしたくないですよね。
納得がいく仕上がり・価格でリフォームしてもらうためには業者選びが何よりも重要です。
ここからは屋根の⼯事業者を探す時の注意点について解説します。
屋根のリフォームをご検討されている⽅は、ぜひ最後まで⽬を通してください。
地元で⻑く営んでいる屋根⼯事業者を探す
屋根のリフォーム内容は築年数や劣化症状だけでなく、地域環境によっても⼤きく変わります。
地元で⻑く営んでいる屋根⼯事業者なら気温や湿度など、その⼟地の特徴に合わせた施⼯内容を提案してくれるでしょう。
また、その地域の施⼯実績が豊富ということは⼝コミが多く、評判もわかりやすいです。
活動範囲を絞ることによって良い評判も悪い評判も出回ります。
⻑く続けていられるということは、サービスや施⼯品質が⾼いことが考えられます。
資格を保有しているか調べる
優良な屋根修理業者を探す判断基準の1つとして、修理に関する資格を持っているかも調べてみましょう。
資格は職⼈の知識や腕を保証するものです。
屋根修理に関する資格には以下のようなものがあります。
・⽡葺き技能⼠
・⽡屋根診断技師
・⾬漏り診断⼠
・建築板⾦技能⼠
⾃宅が⽡屋根の場合は⽡葺き技能⼠、⾬漏りが起こっている場合は⾬漏り診断⼠の資格を持っている職⼈に依頼すると安⼼です。
相⾒積もりを取る
相⾒積もりとは複数の業者から⾒積もりを取ることをいいます。
修理業者によって材料の仕⼊れ率・職⼈の作業費・利益率は異なり、⾒積もり⾦額には⼤きな差が出ることも。
そのため、⾒積もりは1社だけでなく、必ず2社以上から取りましょう。
そうすることで提案された施⼯内容や費⽤、対応の善し悪しを⽐較できます。
仮に法外な⾦額を請求するような悪徳業者が紛れ込んでいても相⾒積もりを取っていれば⾒極めることができます。
相⾒積もりなら簡単10秒!
外装リフォームプロへ
優良な屋根修理業者選びは時間がかかりますし、専⾨的な知識がなければ⾒極めるのが難しいこともあります。
外装リフォームプロなら複数の修理業者へ⼀括で⾒積もり依頼ができます。
ご紹介するのは地元で200棟以上の施⼯実績があり、低価格、確かな⼯事ができる業者のみです。
後悔のないリフォームとなるよう、誠⼼誠意サポートさせていただきます!
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