陸屋根の雨漏り原因と解決策|修理・修繕の費用相場と業者への依頼方法も紹介

投稿日:2024.12.28

陸屋根は屋上を有効活用できる反面、雨漏りが発生しやすいという特徴があります。

雨漏りを放置すると、建物に深刻なダメージを与える可能性があるため、原因の早期発見と適切な対処が重要です。

 

この記事では、陸屋根の雨漏りの原因や解決策、修理費用の相場、専門業者への依頼方法などを詳しく解説します。

 

陸屋根で雨漏りする原因

陸屋根の雨漏りは、様々な原因が考えられます。代表的な原因を詳しく見ていきましょう。

 

シーリングの劣化

陸屋根の雨漏りで最も多い原因の一つが、シーリングの劣化です。

 

シーリング材は、屋根材の隙間を埋めて雨水の侵入を防ぐ役割を果たしています。しかし、経年劣化や紫外線、温度変化などにより、シーリング材はひび割れたり剥がれたりすることも。

小さなひび割れでも、放置すると雨水が侵入する経路となるため、早急な対策が必要になります。

 

シーリング材は建物の様々な箇所に使用されていますが、陸屋根の場合は特に雨風にさらされるため、劣化しやすい部分です。

定期的な点検とメンテナンスを怠ると、雨漏りの原因となるだけでなく、建物の寿命を縮めることにも繋がりかねません。

排水口の詰まり

陸屋根は、雨水を排水口から排出する構造になっています。

一方で、落ち葉やゴミ、鳥の巣などが排水口に詰まると雨水が流れなくなり、屋根に水が溜まってしまう原因になります。

この状態が続くと防水層に負担がかかり、雨漏りに繋がる可能性があります。意外と見落としがちな箇所なので、定期的な点検が必要です。

 

排水口の詰まりは、自分自身でも簡単に確認できます

雨漏りを防ぐためにも、定期的に排水口の周りを見て、落ち葉やゴミが溜まっていないかチェックしましょう。

詰まりが酷い場合は、専門業者への清掃の依頼をおすすめします。

防水層の破損

陸屋根の防水層は、雨水を遮断する役割を担っています。その防水層が経年劣化や外的要因によって破損すると、雨漏りが発生します。

防水層の破損は、ひび割れや膨れ、剥がれなどの症状として現れるため、定期的な点検による早期発見が重要です。

 

小さなひび割れでも、放置すると大きな被害に繋がる可能性があります。少しでも異常に気づいたら、専門業者に相談しましょう。

 

構造上の欠陥

陸屋根の設計や施工時のミスが原因で、雨漏りが発生する場合があります。

例えば、排水勾配が不十分だったり、防水層の施工が不適切であったりすると、雨漏りのリスクが高いです。特に、新築時から雨漏りが発生している場合は、構造上の欠陥が疑われます。

 

構造上の欠陥による雨漏りは、専門的な知識と技術が必要となるケースが多く、自分での修理は難しいです。

また、新築時の施工不良が原因で雨漏りが発生しているケースだと、瑕疵担保責任に基づき、施工業者に無償で修理を依頼できる場合があります。

信頼できる専門業者に相談し、適切な対処をしてもらいましょう。

 

台風や強風による被害

台風や強風により屋根材が剥がれたり、飛来物によって防水層が破損したりして、雨漏りが発生する場合もあります。

事前の対策として、強風で飛ばされやすいものは固定したり、取り外すなどの対策が必要です。

 

自然災害は予測が難しく、突然発生するケースがほとんどなので、日頃からの備えが大切です。屋根の点検やメンテナンスを定期的に行い、雨漏りのリスクを軽減しましょう。

 

火災保険に加入している場合は、風災による被害も補償対象となる場合があります。

もし不安な場合は事前に保険会社へ連絡し、補償内容を確認しておきましょう。

 

陸屋根の雨漏りを自分でチェックする方法

陸屋根は雨水が溜まりやすく、雨漏りが起こりやすい構造です。雨漏りを防ぐには、定期的に以下の点をチェックしましょう。

 

・排水口にゴミが詰まっていないか

・床面にひび割れ、損傷などが発生していないか

・笠木部分のコーキングにひび割れ、剥がれがないか

・表面がざらついていたり、色褪せていないか

 

雨漏りが発生すると、天井・壁のシミやカビ、壁紙の剥がれ、クロスの浮きなど、室内に様々なサインが現れます。

また、雨の日に天井から水滴が落ちてくる、壁に水ジミができるといった現象も雨漏りのサインです。

雨漏りを発見したら、まずはバケツなどで雨水を受け、二次被害を防ぎましょう。

その後、ブルーシートや防水テープで雨漏り箇所を覆うことで、一時的に雨漏りが止められます。

ただし、これはあくまで応急処置です。根本的な解決のためには、専門業者に依頼して適切な修理を行う必要があります。

 

陸屋根の雨漏りを放置してはいけない理由

陸屋根の雨漏りを放置すると、建物に深刻なダメージを与え、結果的に高額な修理費用が必要になることがあります。

また、健康への悪影響にも繋がる可能性があるため、早急な対応が重要です。

 

雨漏りの放置による危険性

雨漏りによって建物内部が湿気を帯びると、カビやダニが発生しやすくなります。

カビやダニはアレルギーの原因となるだけでなく、喘息などの呼吸器疾患を引き起こす可能性もあります。

 

特に小さなお子さんや高齢者、アレルギー体質の方は、雨漏りによる健康被害を受けやすいので注意が必要です。

快適な住環境を維持するためにも、雨漏りは放置せずに、早めに対処することが大切です。

 

放置による修繕費用の増加

雨漏りを放置すると、雨水が建物の構造部分に浸透し、木材の腐食や鉄筋の錆びを引き起こす原因となります。

初期段階であれば、比較的小規模な修繕で済む場合もありますが、放置期間が長くなるほど被害は拡大し、大規模な工事が必要になるケースも少なくありません。

 

また、防水層の劣化による雨漏りの場合、放置すると雨水が下地のコンクリートまで浸透し、ひび割れや剥離を引き起こす可能性があります。

そうなると防水層の補修だけでなく、コンクリートの補修工事も必要となり、費用が大幅に増加してしまうのです。

 

陸屋根の修理・修繕費用相場

陸屋根の雨漏り修理費用は、原因や工事内容によって大きく異なります。

適切な業者選びと見積もりの比較が費用を抑えるための重要なポイントです。

陸屋根の雨漏り修理にかかる費用

陸屋根の雨漏り修理費用は、雨漏りの原因や工事内容、建物の構造などによって大きく異なります。

軽微な補修であれば数万円で済む場合もありますが、大規模な工事が必要な場合は数十万円以上かかることもあります。

 

例えば、防水層の劣化が原因の雨漏りの場合、防水層の補修工事だけで済む場合は、数万円から十数万円程度の費用で済むことが多いです。

しかし下地のコンクリートまで劣化している場合は、コンクリートの補修工事も必要となり、費用が数十万円以上に膨らむ可能性があります。

 

費用を抑えるためのポイント

陸屋根の雨漏り修理費用を抑えるには、適切な業者選びと見積もりの比較が重要です。

複数の業者に見積もりを依頼し、価格だけでなく、保証内容やアフターサービスなども比較検討しましょう。

工事内容を詳しく説明してもらい、不明点があれば質問するなどして不要な工事を防ぎ、費用を抑えることもできます。

 

一方で、安すぎる見積もりには注意が必要です。

低価格を売りにしている業者の場合、必要な工事を省いたり、質の悪い材料を使用したりする可能性があるため、価格だけで判断せずに、総合的に判断することが大切です。

 

もし屋根修理の見積もりでお困りなら、地域密着・地元の優良工事店のみを集めた一括見積りサイト「外装リフォームプロ」をご利用ください。

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専門業者への依頼方法|安心できる業者選びのポイント

陸屋根の雨漏りは原因の特定が複雑で、専門的な知識と技術が必要です。

自分で修理しようとせず、専門業者への依頼を強くおすすめします。

ここでは、専門業者への依頼方法や業者選びで失敗しないポイントを紹介します。

 

専門業者への依頼方法

専門業者への依頼は、電話やメール、ウェブサイトの問い合わせフォームなどから行えます。

依頼の際には、雨漏りの状況や発生場所、建物の築年数などを詳しく伝えましょう。

 

雨漏りの状況を正確に伝えることで、業者側は適切な診断と修理が可能になります。

例えば「天井にシミができた」「壁が濡れている」といった具体的な症状や、雨漏りが発生している時間帯、雨の量なども重要な情報となります。

 

また、専門業者への依頼時には、現地調査もお願いしましょう。

 

現地調査は雨漏りの原因を特定するために不可欠です。業者に現地調査を依頼し、屋根の状態や排水口の詰まりなどを確認してもらいましょう。

現地調査の結果に基づいて、適切な修理方法や費用を提案してもらえます。

 

業者選びで失敗しないためのチェックポイント

信頼できる業者を見つけるには、以下の項目を確認すると良いです。

 

・建設業許可を取得しているか

・防水工事の専門業者であること

・複数業者から見積りを取る

・アフターサービスの内容を確認する

・過去の施工事例や口コミを参考にする

 

建設業許可の取得は、工事を請け負うための必須条件です。

また、防水工事の専門業者であれば、陸屋根の構造や雨漏りの原因に精通しており、適切な修理方法を提案してくれます。

 

複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも大切です。見積もり内容が詳細で、不明瞭な点がないかを確認しましょう。また、アフターサービスの内容についても確認しておくと安心です。

施工後の保証期間や定期点検の有無なども重要なポイントです。

 

その上で、過去の実績や口コミなどを参考にしておくと、業者選びの判断に迷いが無くなるでしょう。

 

見積もり比較のポイント|悪徳業者を見抜く方法

複数の業者から見積もりを取る際には、単に価格だけで判断せず、内容を細かく比較することが重要です。

使用する防水材の種類や施工方法、保証内容などを確認し、総合的に判断しましょう。

 

仮に悪徳業者へ依頼すると、不当に高額な費用を請求したり、必要な工事を行わずに費用を騙し取ろうとするケースがあります。

相場よりも極端に安い、あるいは高い見積もりを提示する業者には注意が必要です。

 

また、契約を急かしたり、高圧的な態度を取ったりする業者も避けるべきです。

信頼できる業者は、顧客の質問に丁寧に答え、納得いくまで説明してくれます。

訪問販売で突然訪ねてきた業者や、必要以上に不安をあおるような説明をする業者にも注意が必要です。

 

まとめ

陸屋根の雨漏りは、放置すると建物の劣化を加速させ、健康被害にも繋がる可能性があるため、早期発見・早期対応が重要です。

この記事で紹介したポイントを参考に、適切な対処を行えば、安心安全な暮らしが実現できるでしょう。

 

また、信頼できる専門業者に依頼することで、適切な修理と安心感が得られます。

一級塗装技能士による一括見積もりサイト「外装リフォームプロ」では、地元の優良工務店のみを集めていますので、雨漏りでお悩みの方はぜひご利用ください。

 

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