マンションで雨漏りが発生する5つの原因!トラブルを回避するため正しい対処法

投稿日:2025.2.28

天井や壁紙にカビのような汚れを見つけてしまうと「もしかして雨漏り?」と不安になりますよね。

特にマンションの場合には、共用部分もあるため、どのように対処すべきか悩むところ。

そこで、この記事ではマンションで雨漏りが発生する主な原因から、具体的な対処法や再発防止策まで詳しく紹介していきます。

マンションで雨漏りが発生する5つの原因

マンションで雨漏りが発生する原因は様々あります。
今回は主な原因として5つご紹介します。

①建物の経年劣化

1つ目の雨漏り原因として、建物の経年劣化が挙げられます。

マンションに限らず、建物は時間の経過と共に様々な部分が劣化していきます。
特に、常に雨風にさらされている外壁や建物の隙間を埋めるシーリング材などは、劣化しやすい部分です。

また、屋根も築年数が経過したマンションでは、劣化によるひび割れや剥がれなどが発生しやすい傾向にあります。

ひび割れなどによって隙間が生じることで、雨水の浸入を防ぐことができず、結果として雨漏りが生じてしまいます。

②施工不良

新築やリフォーム時の施工ミスや施工不良によって、雨漏りが発生する場合があります。

例えば、外壁と窓枠の接合部分の処理不良などにより雨水が染み込むケースが挙げられます。

また、傾斜の設計ミスなどによって排水の流れが悪くなることで、特定の場所に水が溜まりやすくなり、結果として雨水の浸入を招きやすくなる場合もあります。

施工後すぐに雨漏りが発生した場合は、施工不良の可能性があるため、早めに管理会社へ相談しましょう。

③屋根やバルコニーの防水不良

マンションの屋根やバルコニーの防水不良も雨漏りの原因になることがあります。

屋根やバルコニーは雨水が直接当たるだけでなく、雨水が溜まりやすい場所です。

そのため防水シートや防水塗装が劣化しやすく、雨水が内部に浸入してしまう場合があります。

またバルコニーのコンクリートのひび割れによって水の通り道ができてしまい、雨水が内部まで染み込むケースもあります。

バルコニーは点検しやすい場所でもあるため、定期的に確認するのがお勧めです。

④窓や建具の隙間

窓や建具の隙間から雨水が浸入し、雨漏りに繋がることもあります。

サッシ周りのシーリング材の劣化やパッキンの破損などにより、隙間ができてしまうと、雨水が入り込んでしまいます。

また地震などにより、建物が揺れることで窓枠が歪み、密閉性が低下する場合もあります。
強風時に雨が吹き付けることで、雨水が浸入するケースも少なくありません。

普段から隙間風の有無を確認することも、雨漏りを防ぐためのポイントです。

⑤外壁のひび割れやタイルの剥がれ

外壁のひび割れやタイルの剥がれも雨漏りの大きな原因になります。

コンクリートやモルタルにひび割れが発生してしまうと、その部分から雨水が浸入してしまいます。
一般的に「ヘアークラック」と呼ばれる細いひび割れであれば、早急な補修は必要ないとも言われますが、雨水が浸入する可能性は大いにあります。

特に外壁にひび割れがあると、建物内部の鉄筋や構造体にもダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。

マンションで雨漏りが発生した時の正しい対処法4ステップ

マンションで雨漏りが発生した際、適切な対処をすることで、被害の拡大を防ぐことができます。

ステップごとに分けて対処法をご紹介します。

ステップ1:雨漏りの範囲を確認する

まずは、雨漏りが発生している範囲を確認しましょう。

天井や壁、床などにシミが広がっている範囲や、水が滴り落ちてくる場所などを特定します。
見えにくい場合には、懐中電灯なども使って、隅々まで確認しましょう。

写真や動画を撮影しておくと、状況を記録するのに役立ちます
雨漏りの範囲が広い場合は、被害が拡大している可能性があるので、早めの対応が必要です。

電気製品の近くで水漏れが発生している場合は感電の危険があります。
電源を切ってから確認するなど、安全面には十分に配慮してください。

ステップ2:雨漏りの強さと進行状況をチェックする

次に、雨漏りの強さと進行状況をチェックします。

水がポタポタと滴り落ちる程度なのか、 流れ出てくるほど雨漏りが進んでいるのか。
また、シミが広がっていくスピードも確認します。

このような情報を把握することで、緊急度が判断でき、適切な対応を取ることができます。
雨漏りの強さを確認する際には時間を計って一定時間内にどれくらいの水が溜まるのかを確認すると、客観的に把握できます。

シミが広がっていくスピードを確認する際には、定期的に写真撮影を行い、比較するのがお勧めです。

あまりにも、水が流れ出てくる場合は、天井が崩落する危険性があります。
不用意に近づかずに、可能な範囲で確認しましょう。

ステップ3:応急処置をする

雨漏りの範囲と強さを確認したら、応急処置を行います。

バケツやタオルなどで水を受け止めたり、ブルーシートなどで覆ったりすることで、被害の拡大を最小限に抑えることができます。

応急処置を行う際、電気製品の近くで雨漏りが発生している場合は、感電を防ぐためにコンセントを抜いてください。

また、高い場所での作業は、落下の危険性があるので、無理をしないことも大切です。

応急処置は、被害の拡大を食い止めるための重要な手段ではありますが、応急処置のまま放置すると、建物全体の劣化につながる可能性があります。

あくまでも、一時的な対策であることを念頭に置いておきましょう。

ステップ4:管理会社へ連絡する

応急処置が終わったら、速やかに管理会社へ連絡しましょう。

雨漏りの状況や、応急処置の内容などを詳しく正確に伝え、今後の対応について相談します。

ステップ1で撮影した写真や動画などを用意しておくと、状況を伝えやすくなります。

また今後の希望なども伝えておくと、修理までスムーズに進むことにも繋がります。

マンションでの雨漏りの修理費用を負担するのは誰?

マンションで雨漏りが発生した際に気になるのが、修理負担についてです。

修理費用の負担者や負担割合は、状況によって異なります。

オーナー負担の場合

マンションの共有部分や建物の構造上の欠陥が原因で雨漏りが発生した場合、オーナー(管理組合)が負担するのが一般的です。

共有部分とは、屋根、外壁、廊下、階段などを指します。
共有部分は、マンション全体の維持管理のために、オーナーが責任を負うべき範囲と判断されるケースが多いです。

共有部分から雨漏りした場合、個人の責任で修理することはできません。

必ず管理組合に連絡し、修理の手配を依頼しましょう。

なお、オーナー負担の場合、修理費用は管理費から支払われるのが一般的です。

ただし、管理費が不足している場合は、別途費用を徴収される場合もあるようです。

居住者負担の場合

居住者の過失や、専用使用部分の管理不足が原因で雨漏りが発生した場合、修理費用は居住者が負担するケースが多いです。

専用使用部分とは居住スペースを差し、ベランダやバルコニーなども含みます。

例えば、【ベランダに物を置きすぎて排水口が詰まり雨水が溢れて階下に漏水した場合】や、【ベランダの防水層を傷つけて雨漏りを発生させた場合】などは居住者負担となる場合が多いようです。

居住者負担の場合修理費用は自己負担となりますので、管理会社へ連絡した上で速やかに修理に向けて準備を整えましょう。

「修理業者へ依頼したいけれども、費用負担が心配」という方へ向けて、修理費用の負担を軽減する方法もご紹介していきます。

保険を活用した修理費用の負担を軽減する方法

火災保険に加入している場合、雨漏りによる損害を補償してくれるケースがあります。

経年劣化による雨漏りは保険の対象外ですが、震災や風災などによる雨漏りは保険が適用される場合があります。

加入している保険内容を確認し、雨漏りが補償対象になるか確認しましょう。

ただし、雨漏りが発生してから申請できる期間が限られています。

保険法では3年以内に申請しない場合には、時効により請求権が消滅するとされています。

経年劣化と判断されない場合にも、雨漏り発生後は早めに申請しましょう。

修理業者によっては、火災保険の申請サポートサービスを行っている場合もあるため、事前に相談しましょう。

 

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マンションでの雨漏りの再発防止策4選

マンションでの雨漏り補修後の雨漏り再発防止策についてもご紹介します。

①定期的な点検とメンテナンス

雨漏りの再発防止策として、定期的な点検とメンテナンスは不可欠です。

屋根、外壁、ベランダなどの雨漏りが発生しやすい箇所を中心に、定期的に点検を行いましょう。

小さなひび割れやシーリングの劣化などを早期に発見し適切な補修を行うことで、雨漏りのリスクを軽減できます。

ただし、高い場所など点検がしにくい場所もあります。

そのような場所の点検は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

専門業者は、専門的な知識と技術を持っており、見落としがちな箇所でも、しっかりとチェックしてくれます。

②防水工事の実施

ベランダやバルコニーなど、雨水が溜まりやすい箇所には、防水工事を施すことで、雨水の浸入を防ぐことができます。

防水工事には様々な種類があるため、建物の構造や状況に合わせて、適切な工法を選ぶことが重要です。

最近ではホームセンターなどでも、防水材料が手に入りますが、現在の防水層が劣化などしておらず、綺麗な状態であることが条件であることが多いです。

すでに劣化などが見られる場合には、専門業者への依頼がお勧めです。

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③室内の温度調整

室内の温度調整は雨漏りを直接防ぐ手段ではありませんが、再発防止に役立ちます。

外気温との差が大きいと結露が発生しやすくなり、結露が続くと建材が劣化します。

その結果防水層の損傷を引き起こし雨漏りの原因に繋がります。

適度な温度調整と換気を行い、急激な温度変化を避けることが大切です。

湿気がこもりやすい場所は、除湿機も上手に活用しましょう。

雨漏りの原因となる建物の劣化を予防する対策としては有効なため、ぜひ日々の生活の中で心がけましょう。

④住民同士での情報共有

マンションの住民同士で、雨漏りに関する情報を共有することも、再発防止に役立ちます。

過去に雨漏りが発生した箇所や、雨漏りが発生しやすい時期などを共有することで、早期発見に繋がることがあります。

また、雨漏りが発生した場合の対処法なども共有することで、住民全体の防災意識を高めることができます。

まずは、隣接するマンション住民と雑談の1つとして会話してみるのはいかがでしょうか。
住民同士で情報共有を行うことで、マンション全体の防災力向上も期待できます。

まとめ:マンションの雨漏りを早期発見し、迅速に対処しよう

今回は、マンションの雨漏り原因から、実際に雨漏りが起きた際の対処法までご紹介しました。

マンションの雨漏りは、放置してしまうと建物全体の劣化につながる可能性があります。

被害を最小限に抑えるためにも、慌てずに冷静かつ適切な対応を取ることが大切です。

まずは管理会社へ速やかに連絡し、対応を確認しましょう。

そして、修理費用が居住者負担の場合には信頼できる専門業者へ相談することをお勧めします。

 

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*MS

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