アスベスト入りの屋根は塗装できる?塗装できない?見分け方も紹介します!

投稿日:2024.10.21

屋根のリフォームには塗装、葺き替え、重ね葺きなど種類がありますがどの工事が最適なのか分からない」というご相談をよくいただきます。

特に、身体に影響のあるものとして知られているアスベストを含む屋根の場合、リフォーム方法は慎重に選ばなければなりません。

ご自宅の屋根がアスベストを含むのか分からない、という方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回はアスベストを含む屋根の見分け方や塗装の可否、その他のリフォーム方法について詳しく解説します。

お住まいの屋根がスレート屋根(カラーベスト、コロニアル)の方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

アスベストを含む屋根の見分ける3つのポイント

アスベスト入りの屋根は塗装できる?できない?事前調査でベストなリフォームを選択しましょう (3)

 

まずは、ご自宅の屋根がアスベストを含むかどうかを確認してみましょう。

3つのポイントに分けて解説しますので、ご自宅の屋根に当てはまるかチェックしてみてください。

 

①屋根材で見分ける

屋根材には種類があり、アスベストを含む可能性があるのはスレート・粘土瓦以外の瓦・セメント瓦などです。

セメント瓦は厚型スレートと呼ばれることもあり、成分はほぼスレートと同じです。

釉薬瓦や素焼き瓦、いぶし瓦にはアスベストは含まれていません。

 

②建設された年で見分ける

アスベストを含む製品の出荷が原則禁止されたのが2004年です。

以降はアスベストの建材が流通されることはほぼ無くなったので、2004年以降に建設されたお住まいであればアスベストを含む建材は使用されている可能性が高いと言えます。

 

③製品や品番など、製品で見分ける

お住まいの設計図には使用した屋根材が記載されているはずです。

中古物件で購入された場合は不動産会社に問合せてみましょう。

製品や品番が分かれば、国土交通省や日本石綿協会、ロックウール工業会、石膏ボード工業会のホームページでアスベストを含む屋根かどうか、調べることができます。

国土交通省HP「アスベスト問題への対応」のページはこちらです。

 

アスベストを含む屋根は塗装はおすすめできない

アスベスト入りの屋根は塗装できる?できない?事前調査でベストなリフォームを選択しましょう (2)

 

ご自宅の屋根にアスベストが含まれる場合、考えなければならないのはメンテナンス方法です。

屋根材は徐々に劣化していくので、定期的にメンテナンスをしないと、すぐダメになってしまいます。

屋根が傷むと雨漏りを起こしたり、屋根材が欠けたり剥がれたりして飛散する恐れもあります。

傷んだ箇所を補修し、保護する屋根塗装は屋根の寿命を延ばすうえで非常に効果的です。

 

そんな屋根塗装ですが、アスベストを含む屋根の場合でも塗装は可能です。

ただし、おすすめはできません。その理由を以下に解説します。

 

理由その1.寿命を過ぎている可能性が高い

アスベストを含む屋根は2004年に製品の出荷が原則禁止になっています。

 

そのため、現存するアスベスト屋根は、設置してから少なくとも20年は経過していることになります。

 

アスベスト屋根の寿命は約30年で、既に耐久性が低下している可能性が高いです。

寿命を迎えている場合は屋根塗装をしても塗料が乗らなかったり、乗ったとしても早期剥離の恐れがあります。

設置年数や屋根の状態を業者に調査してもらい、適したメンテナンス方法を選択しましょう。

 

理由その2.高圧洗浄でアスベストが飛散する恐れがある

屋根塗装はただ古くなった屋根に塗料を塗るだけの工事ではなく、塗装前には必ず下地処理を行います。

下地処理には「高圧洗浄作業」が含まれます。

屋根に長年蓄積していた汚れやカビ・コケを業務用高圧洗浄機で洗い流す作業です。

 

高圧洗浄機から噴出される水の威力は強力で、屋根表面を削るほどのものです。

その際、空気中にアスベストが飛散し、作業をする職人はもちろん、近隣にも被害が及ぶ恐れがあります。

 

アスベスト屋根の塗装以外の2つのリフォーム方法

塗装をするのが難しい、塗装をしても効果が期待できない場合は他のリフォーム方法を検討しましょう。

 

2つのリフォーム方法があり、1つは屋根カバー工法(重ね葺き工事)、もう1つは葺き替え工事です。

それぞれの工事がどんなものなのか、分かりやすく解説します。

 

①屋根カバー工法(重ね葺き工事)

アスベスト入りの屋根は塗装できる?できない?事前調査でベストなリフォームを選択しましょう (7)

屋根カバー工法は既存屋根の上に新しい屋根材を重ねる(カバーする)工事です。

 

屋根が二重になるので耐震性は若干下がりますが、既存屋根をほとんど解体する必要がありません。

そのため、解体する際に起こるアスベストの飛散のリスクが低いのがメリットです。

 

また、解体にかかる作業費・処分費用も節約できるので、葺き替え工事よりも安価に施工ができます。

ただし、アスベストを含む屋根材は残るので、後々は解体が必要になります。

 

既存屋根がスレートなど軽量な場合にできる工法で、瓦屋根などには行えません。

また、カバー工法を行った屋根に、再度カバー工法を行うことはできません。

 

②葺き替え工事

アスベスト入りの屋根は塗装できる?できない?事前調査でベストなリフォームを選択しましょう (8)

葺き替え工事は既存のアスベスト屋根を解体し、新たな屋根材を葺く工事です。

下地ごと補修・交換ができる工事なので屋根の劣化状態をリセットできます。

 

アスベスト屋根の場合は有害物質を含むため、解体・処分する際の手順が通常の工事と異なります。

撤去の際にアスベストが飛散しやすいため、職人はそれなりの装備で臨まなければなりません。

屋根の処分費用も通常の工事よりも高くなります。

しかし、いずれは行わなければならない工事であり、撤去して新しい屋根にすれば今後、安心してお過ごしいただけます。

 

まとめ

アスベストを含む屋根の場合は屋根塗装ではなく、屋根カバー工法(重ね葺き工事)、または葺き替え工事がおすすめです。

葺き替え工事の方が安心できますが、費用は高くなります。

しかし、費用を考えるとまずは屋根カバー工法を選択されることの方が多いです。

屋根材の種類や劣化状態が著しい場合には屋根カバー工法は選択できず、葺き替え工事しか選択肢がない場合もあります。

 

ご自宅の屋根はどの工事が適しているのか、工事費用がいくらかかるか見てもらいたい、という場合は外装リフォームプロにご相談ください。

当社では屋根や外壁など、地元の外装リフォーム業者を最大5社紹介しています。

アスベスト屋根の施工実績がある業者も紹介させていただいています。

「費用だけ知りたい」「他社で見積もりを取ったけど適正かどうか見てほしい」など、何でもお気軽にご相談ください。

 

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