外壁塗装の相場・塗料による値段の違いについて解説します。
投稿日:2021.10.15更新日:2023.9.4
外壁の汚れが目立ったり、ひび割れを起こしていると耐久性が心配になりますよね。
とは言え、どのくらい費用がかかるか分からなければ、依頼するのも不安です。
残念な事に、中には相場よりもはるかに高い費用を請求する塗装業者もいます。
この記事では、外壁塗装の費用相場や、塗料による価格の違いについて詳しく解説します。
役に立つ内容ばかりですので、ぜひ最後までご覧ください。
外壁塗装の費用相場は?
30坪2階建て住宅の相場は、外壁塗装のみの場合、約60~90万円です。
外壁塗装+屋根塗装で約80~140万円、屋根塗装のみで約40~80万円です。
※数字はあくまでも目安のなる費用相場です。
リクルート等が共同出資している、ホームプロのサイトでは約90~120万円が主な価格となっています。
価格.comでは最も多いのが約51~120万円です。
このあたりが主な相場であると検討するのがよさそうです。
なお、外壁塗装は建物の大きさや、使用する塗料などによって異なります。
外壁塗装の他に付帯部塗装、劣化補修、防水工事などを行うのであれば、もちろん費用は上がります。
また、外壁塗装にかかる費用の内訳は、主に塗料代・人件費(工事単価)・足場代・利益の4つに分けられます。
外壁塗装の費用相場をより正確に把握する為には、上記の中で塗料代・人件費(工事単価)・足場代の相場価格をもとに考えるといいでしょう。
なお、内訳の比率は塗料代2割・人件費(工事単価)3割・足場代2割です。
塗料による価格の違い
では、塗料の種類によってどれくらい費用が異なるかをご紹介します。
以下に記載する価格は、外壁塗装のみで基本となる3度塗りの場合です。
・アクリル(期待耐用年数:約5~7年)・・・約20万円
・ウレタン(期待耐用年数:約7~10年)・・・約25万円
・シリコン(期待耐用年数:約10~15年)・・・約30万円
・ラジカル(期待耐用年数:約13~約16年)・・・約35万円
・フッ素(期待耐用年数:約15年~)・・・約40万円
・無機(期待耐用年数:約15年~)・・・約50万円
これらの金額は、あくまで費用例ですが、アクリルと無機では2倍以上の差が出ます。
「塗料によって、そんなに違うものなの?」と驚かれたかもしれません。
塗料には様々な違いがありますが、寿命だけでもアクリルは約5~7年、無機は約15~25年で大きな差があります。
価格に2倍以上の差がある分、寿命にも2倍以上の差が出ます。
グレードが低い塗料だと、寿命がすぐくるので塗装工事をする頻度が増えます。
お住まいの環境にもよりますが、例えば30年と長い目で見ると、ウレタン塗料は約3回。
フッ素塗料は2回でいいという事になります。
「それなら頻度は多くても安い塗料にしよう」と思われるかもしれません。
しかし、塗装する都度かかる足場代などを考えると、トータルでかかるコストはぐんと上がります。
また、打ち合わせの手間もかかりますし、施工期間中は窓ガラスを養生したり人が出入りするのでストレスも溜まるかもしれません。
1度の施工費が高くても、3度行うか2度行うかで手間も費用も変わります。
塗料選びはこれからお住まいをどうしていきたいか、どんな機能を持つ塗料がいいか(低汚染性や遮熱性など)、様々な目線で選ぶ事が大切です。
状況だけでなくご予算もあるので、何でも高グレードのものにすれば良いというわけではありませんが、先の事も考えたうえで決めるのがいいでしょう。
「塗料の選び方」については、こちらでより詳しく説明しています。
無料見積もりでは、お住まいの状況や、お客さまのご希望にあった塗料を提案しております。
「うちはどの塗料が向いている?」「汚れにくい塗料でオススメは?」など、優良塗装業者がピッタリの塗料選びをサポートいたします。
人件費(工事単価)の相場
外壁塗装における人件費(工事単価)は、施工する職人に対し、発生する費用です。
外壁塗装は「古い外壁に新しい塗料を塗って終わり」と思われがちですが、実はもっと沢山の工程があります。
項目ごとにかかる費用相場は以下の通りです。
・足場・・・(費用相場については後述します。)
・外壁を綺麗にして塗料の密着性を高める高圧洗浄・・・100~300円/㎡
・塗装しない場所を保護する養生・・・250~400円/㎡
・シーリング打ち替え工事・・・900~1,500円/㎡
・シーリング増し打ち工事・・・500~1,000円/㎡
・施工費用・・・1,000~2,000円/㎡
・雨樋や軒天などの付帯部塗装・・・650~1,200円/㎡
・雨戸塗装・・・2,000~5,000円/枚
・現場管理費・・・1式30,000円
・廃材処理費など・・・1式10,000円
上記は外壁塗装の基本的な工事内容で、あくまで目安の価格です。
他にも補修や交換が必要になる場合は別途費用が発生します。
下地処理が適切に行われていなければ、塗料の持ちが悪かったり、仕上がりが綺麗にならなかったりします。
例えば外壁に汚れが残ったまま塗装すれば塗料の付きが悪く、塗膜の密着力が悪くなります。
養生が適切に行われていなければ、塗料がはみ出て汚い仕上がりになるでしょう。
どれも大変重要な、必要な工程なのです。
外壁塗装に必要な、足場にかかる費用
高所での作業となる外壁塗装には足場が欠かせません。
脚立や梯子で広い外壁を塗装するには効率が悪いですし、何より危険です。
低い場所の付帯部塗装では足場が必要ない事もありますが、外壁塗装の場合は足場が必要と思った方がいいでしょう。
足場を組むのにかかる費用は、以下の計算式で算出する事ができます。
①まずは足場架面積を算出します。
(家の外周+8m)×高さ=足場架面積
※8mとは、外壁から足場までの距離に相当します。
②足場代と、足場の周りに張る飛散防止ネット、①で算出した足場架面積から足場代を算出します。
足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)=足場代
上記の計算式で算出される足場代は、一般的な大きさのお宅で大体20万円前後です。
「足場代は無料」という業者にご注意ください!
稀に「足場代無料」という業者がいます。
足場代が無料なんて、なんとも魅力的な話ですよね。
でも、本当にそんな事が可能なのでしょうか。
足場代は足場を運ぶ運搬費や、足場を組む施工費がかかります。
その費用に約20万円かかりますが、それだけの費用を無料にできるわけがありません。
では、なぜ無料と言っているのか。
そのカラクリは足場代を0円にしている分、塗料や諸経費を上乗せしているという事です。
悪徳業者ほど言葉巧みに契約を迫ってくるので注意しましょう。
外壁塗装の業者選びのポイントはこちらのページでご紹介しています!
いかがでしたでしょうか。
外壁塗装は安い買い物ではないので、まずは相見積もりを取るのがオススメです。
各社の見積もりを見る事で、具体的な費用が分かってくるものです。
外装リフォームプロでは、相場よりも低価格な業者のみを選定し、最大5社ご紹介させていただきます。
現地見積もりは無料ですので、お気軽にご依頼ください!
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